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一冬一着、手紡ぎ&手編みのセーター 後編

2019.03.22 16:08|毛糸と私
きれいな色模様の入ったヨークが特徴のアイスランドのセーター、ロピに初挑戦して編んだのが去年の冬のこと。時間をかけて編みこんだヨークの寸法に誤差があり、これではだぼだぼでとても着れないということが判明しました。リビングルームのカウチに放置されていたセーターを、ちくっ、ちくっと胸を刺す罪悪感にかられながらも知らんぷりをしていた私ですが、さすがに次の冬がやって来るとそろそろいい加減自分の怠惰な性格を呪い、自己に呆れるようになりました。ポンと時間が空いたのを見計らって、これこそ待っていた絶好の機会と自分に言い聞かせ、やっと奮起してこのセーターを「ほどく」作業にとりかかったのです。

やらなくてはいけないことなのに、どうしても気が進まないこと。
いざやり始めると、実は簡単で、あっという間に済んでしまうことだったりしますよね。
長すぎたヨークは、ものの数分できれいにほどけてなくなってしまいました。

着工したら、最後までやり通すしかありません。止まってはだめ!
合体していた胴体と袖部分を取り、短すぎた袖をそれぞれ編み足して長くします。もう一度合体させて少し編み進めてから、今度は棒針をすべて抜き取って編み目に余り糸を通し、何度も試着してみました。ヨーク部分を編み始める前に、サイズをしっかり確認しておくためです。同じ失敗はしないぞ・・・!

手間のかかる作業ですが、ここで間違えたら更に余計な時間がかかります。慎重に慎重に。
ヨークの模様を短いデザインに変更し、ここでやっと編み始めることができました。

ロピセーター2019 (6)

模様を編む途中でも、何度も余り糸に通して試着。ん、そろそろ目の数を減らそうかな?

ロピセーター2019 (11)

襟の部分は、それでも何度か編み直しました。首が通らないほどきつすぎてもいけないし、逆に浅すぎるとすうすう寒い気がします。
冬の寒い日でもしっかり防寒してくれるセーターにしたかったので、襟元はインナーが見えないほどまで編み上げることにします。

そして・・・
完成。

ロピセーター2019 (8)

できたー!!
途中何度も試着した甲斐あって、サイズはぴったりです。
欲張って入れた当初のヨーク模様よりもシンプルで、すっきりしました。

ロピセーター2019 (7)

セーターでも帽子でも、私は作品が完成すると必ず水通しと言って一度ぬるま湯に通します。毛糸というのは、編まれた直後はテンションが張ったように強ばっていたり表面に凹凸があったりしますが、一度濡らすと毛糸がリラックスして、乾いた頃にはなめらかな編地が現れるのです。

メインの色のライトブラウンは近所の羊さん。白は少し車で行ったところのトマスの羊さん。ブルーはドニゴールに行った際にウールショップのオーナーさんからプレゼントされたものを私が撚った糸(「ドニゴールからのいただきもの」)。そして、オレンジ色の毛糸は私の手紡ぎ糸を玉ねぎの皮で染めたもの(「初めての毛糸の染色」)。
どれも思い出のある私の手紡ぎ糸たちが、寄り集まって模様を描き、セーターという衣に生まれ変わりました。

ロピセーター2019

はははっ、これはセルフィーですね。
自分を自分で撮るという行為は私は普段全くしないのですが、撮ってくれる人がいなかったのと、セーターを着ているところを記録しておきたかったので。

ロピセーター2019 (2)

裏返すと、こんな風になっています。
ロピのように複数の色の毛糸が交差したセーターは、模様の部分に厚みが生まれ、それはそれはあたたかいものです。

曲線を描くようなヨーク模様のデザインは無限で、どんな色の毛糸を使文字色うかでも表情ががらりと変わります。
このセーターは面白い。
自分のセーターが仕上がってからは、さっそく友人に依頼された次なるロピセーターを編み始めています。これからヨークにとりかかる段階ですが、月曜日に彼女に一度会って袖を通してもらうのが先です。慎重に、慎重に。

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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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