FC2ブログ

手紡ぎ毛糸でいっぱいのバスケット

2019.01.09 16:52|毛糸と私
この冬、アイルランドは暖冬です。霜の降りるような朝も11月までで、それからは日中13~14℃という気温。厳しい寒さとは無縁です。それどころか、木々や植物たちも困惑しているようで、ブラックベリーの花が咲いていたり、新芽の出ているメープルの木があったりします。このまま春がやって来るのでしょうか。

さて、私の冬の手仕事といえば糸紡ぎと編み物。
編み物は、おかげさまでiichiさんで出しているハンドメイドのお店を通してクリスマス前に多くのご注文をいただき、一時は編んでも編んでも追いつかないほどでした。ご注文いただいた皆さま、ありがとうございました!もう少し時間がとれるようになったら、新しい作品作りにも力を入れていきたいと思います。

さて、手紡ぎのほうはというと。
いつもよりも少ない冬の時間を縫うようにして、紡ぎ車の前に腰掛けては相も変わらず毛糸を紡いでいます。

毛糸は、当然紡げば紡ぐほど増えてきます。気がつくと、二つのバスケットが手紡ぎの毛糸でいっぱいになってしまいました。

手紡ぎ毛糸2019年1月 (1)

左のバスケットは私が自分で編んだ(まだ未完成の)もの(記事はこちら→「自分だけのかごがほしい」)、そして右にある大ぶりなハンドルのついたバスケットは、義母が昔使っていたものです。看護師だった義母は、このバスケットにランチを入れて自転車の後ろにくくりつけ、通勤していたのだそう。

私が紡ぐ羊の毛は、近所の有機農家さんからいただくものばかりです。
羊の毛を刈って、それがそのまま袋に入った状態でいただくので、広げてみると羊の形が分かります。ときどき枯葉や小枝が絡まっている、羊の色のまんまのウールが、紡いでいても編んでいても、私には一番しっくりくるのです。

手紡ぎ毛糸2019年1月 (6)

こちらは、左からベージュ、白、グレイ。あ、このグレイは羊ではなくアルパカかな。

手紡ぎ毛糸2019年1月 (5)

こちらも左から、ダークブラウン、真ん中はグレイと白のアルパカを双糸にした糸、そしてキャラメル色の羊と白い羊の毛をそれぞれ紡いで、これまた双糸にした糸です。
私の紡ぐ糸はたいてい単糸と単糸を一緒に撚った双糸と言われる毛糸なので、こんな遊びもできるのですね。

こんなにたまってしまった毛糸、どうしましょう。次は何を編もうかしら。
と思っているところへ、友人から思わぬ注文をもらってしまいました。
何の用事だろうと電話を受信すると、
「エリカ?あのね、お願いがあるの。エリカの紡いだ毛糸を100%使って、私のためにセーターを編んでくれない?紡ぐのにも編むのにも時間がかかるのは分かってるから、何百ユーロになっても構わないのよ。肝心なのは、エリカがちゃんと損をしないで請求できるっていうこと。いいわね?!」
彼女と話していると、いつも怒られているような気になってしまうのは私だけ?
「分かりました、そしたら私の時間ができ次第、あなたの家に遊びに行きますよ。そこで寸法をとったりどんなセーターがいいか話せればいいなと思うけど」と返事をすると
「決まりね!楽しみだわ!」

手紡ぎの毛糸はできるまでにとにかく時間がかかるので、どうしても値段が高くなってしまいます。でも手作りの価値をちゃんと理解している彼女のような人にとって、手紡ぎ毛糸で編みあがるセーターは生涯愛することのできる特別な1枚となることでしょう。
近いうちに、二つのバスケットを持参して彼女を訪ねる予定です。

手紡ぎ毛糸2019年1月 (2)

こちらは、上の写真にあるベージュの毛糸の編地。1匹の羊から刈った毛でも、体の部位によって濃淡がここまで違うこともあります。均一でないと言われればその通りですが、これはいかにも自然のなせる業ではありませんか。
さらには、手紡ぎの毛糸は時折太くなったり細くなったりするので、表情が非常に豊かです。この不均等さが出す風情こそが、手紡ぎ毛糸の一番の魅力ではないかなと私は思っています。

今週末にはエニスの町の施設で月例の紡ぎの会があります。
皆さんと一緒に紡ぎ車を並べて、楽しんで来ようと思います。

望月えりか@Instagram ―暮らしの中の美しいものを記録しています―
望月えりか @Twitter ―心に浮かんだこと、何気ない出来事や印象に残った瞬間を言葉にしています―
↓クリックすると不定期便の読者さんが増える!そうです。
にほんブログ村 海外生活ブログ アイルランド情報へ
アイルランド田舎生活のフェイスブックページへGo!

オンラインショップ「アイルランド田舎生活の小さなお店」はこちらです。
DSCF9221.jpgバリーズティー画像 (11)キャンベルズティー (7)
「ハンドメイド、手仕事のマーケットプレイスCreema(クリーマ)」にてアイルランドの毛糸を販売しています。
DSCF8878.jpgDSCF8815.jpgDSCF8816.jpg
オンラインショップ「ハンドメイド通販 iichi(いいち)」にて毛糸を使った作品を出品しています。
加工済みDSCF6934iichiに出店 (2)iichiに出店 (3)
関連記事

テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報

12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
About Me

望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

Latest Articles

Twitter

facebook

Categories

Click, please!

クリックすると不定期便の読者さんが増える!そうです。

にほんブログ村 海外生活ブログ アイルランド情報へ

Visitors

Monthly Archives

ブログ内を検索する

Links