FC2ブログ

紡ぎの会におじゃまします!

2018.09.12 23:22|毛糸と私
アイルランド不定期便の読者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私は夏休みの後半に小旅行を終え、9月からは新学期ということで子どもたちの学校の準備に追われ、気づけば月も半ば、週に一度の更新を心がけている不定期便をご無沙汰してしまいました。

アイルランドは少しずつ気温が下がり、17度もないほどの気候です。木々は紅葉し落葉し、冷たい風の吹く短い秋がやってきました。
この季節になると、私は毎年毛糸の作業を再開します。
外の畑ではまだまだ収穫に追われる日もありますが、カウチに腰掛けて編み物をしたり、今年の冬に紡ぐ羊毛の糸のことを考える時間が少しずつ増えてくるのです。

ある日、エニスの町のはずれに暮らす友人から楽しそうなイベントを紹介してもらいました。
会場となる場所は、調べてみると我が家から車でわずか30分強。秋の柔らかな日差しが気持ちいい週末の午後、のらりくらりと田舎道を走らせ行ってきました。

会場に近づくにつれ、だんだん緑が濃くなっていきます。

イエーツに会いに行く (14)

まるで森の中のよう。
車を停めて歩いていくと、石造りの古い塔とそれにくっついた茅葺き屋根の建物が見えてきました。
ああ着いた着いた。

イエーツに会いに行く (12)

塔の回りには川が流れ、昔ながらのアイルランドの石の橋が美しく佇みます。

イエーツに会いに行く (22)

水量たっぷり、気持ちの良い眺めです。

開け放たれた木製のドアからは音楽が聞こえてきました。
建物の中に入ると地元の10代の子どもたちがチェロやヴァイオリン、フルートでクラシックの音楽を演奏しています。

しかし私の目的は、今日は音楽ではありません。

あ、いましたいました!

イエーツに会いに行く (21)

紡ぎの会の皆さんです。
私の友人はこの集まりに定期的に参加しているメンバーの一人で、今回この会場を借りて自分たちの紡ぎ車を持ち寄っての集いがあることを教えてくれたのでした。
私は自宅で紡ぐのが中心で、このような集まりに参加したことは今まで一度もありません。写真などで手紡ぎの毛糸を見る機会はあっても、こうして目の前で何人もの人々が異なる紡ぎ車で糸を紡ぐ様子を見たのは初めて。あまりの光景に感激してしまい、いつまでも心の躍るような時間でした。

写真を撮っても大丈夫ですか?と訊くと「全然構いませんよ」と快諾いただきました。

イエーツに会いに行く (19)

興味津々で見学させてもらっていると、皆さんフレンドリーに話しかけてくれます。
「私も紡ぎ車を持っていて、自宅で紡ぐんですよ」と話すと「どこに住んでるの?」「紡ぎ車のモデルは何?」「何を紡いでいるの?」とあちらも興味津々。話し込んでいくと共通の友だちがいたりして、話はさらに盛り上がっていきます。
こういう規模の小ささ、地域のサイズが人と人をつなげるのですね。

中には紡いだ毛糸や手紡ぎの毛糸で編んだ帽子を展示販売している人もいました。

イエーツに会いに行く (18)

化学染料は使わず、すべて植物で染めているのだそう。
なんて素敵なんでしょう!

紡ぐ女性たちとのおしゃべりは止まるところを知りません。
「名前はなんて言うの?エリカ?そうしたらねエリカ、今月にもう一つ定期的な紡ぎの集いがあるの。それにぜひいらっしゃい!紡ぎ車を今度は持ってきてね。楽しいわよ!」

会う人会う人が同じように次の集まりに来るよう誘ってくれます。
遅れてきた私の友人にも会え、「私も行くと思うし、ぜひ!」

紅茶とお菓子をいただいていると、この集まりのリーダーの一人らしき女性がたまたま隣のテーブルに座り、今度はアイルランドにおける紡ぎの歴史の話を延々楽しみました。自分の好きなことを、人と共有することができるってこんなに嬉しいことなのですね。
「あなたさっき少しだけあそこで紡いでいたでしょう?私、遠くから見ていたんだけどとっても上手だったわよ、糸も細くて均等だし!15日ね、きっと来てね!」

人里離れたこんな静かな森の中で出会った、笑顔の人々。
ちょっとした楽園のようでした。

次の集まりは今週の土曜日。
ちなみにこの日は「世界紡ぎの日」なんだそうですよ。行くしかないかな・・!

望月えりか@Instagram ―暮らしの中の美しいものを記録しています―
望月えりか @Twitter ―心に浮かんだこと、何気ない出来事や印象に残った瞬間を言葉にしています―
にほんブログ村 海外生活ブログ アイルランド情報へ
にほんブログ村

アイルランド田舎生活のフェイスブックページへGo!
オンラインショップ「アイルランド田舎生活の小さなお店」はこちらです。
DSCF9221.jpgバリーズティー画像 (11)キャンベルズティー (7)

「ハンドメイド、手仕事のマーケットプレイスCreema(クリーマ)」にてアイルランドの毛糸を販売しています。
DSCF8878.jpgDSCF8815.jpgDSCF8816.jpg

オンラインショップ「ハンドメイド通販 iichi(いいち)」にて毛糸を使った作品を出品しています。
加工済みDSCF6934iichiに出店 (2)iichiに出店 (3)
関連記事

テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報

06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
About Me

望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

Latest Articles

Twitter

facebook

Categories

Click, please!

クリックすると不定期便の読者さんが増える!そうです。

にほんブログ村 海外生活ブログ アイルランド情報へ

Visitors

Monthly Archives

ブログ内を検索する

Links