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お互いさま。のスピリット

2018.04.18 14:16|地域コミュニティー
夕飯を作っていると、真っ暗な中我が家の裏口ドアがガチャンと開いて、当時6歳の近所の女の子が懐中電灯を持って入ってきました。
「ハロー、エリカ。あのね、今ダディーがディナー作ってるんだけど、卵が足りないの。1個もらってもいい?」

「もちろんよ!ほら!1個でいいの?」

「うん。ありがとうー。バーイ」

ときどき、こんなことがあるのです。
ほかにも「小麦粉1カップちょうだい!」とか「2時間だけ子ども見ててもらえる?」など、ご近所さんならではのお願いがときどきあります。

迷惑とも失礼とも思いません。それどころか、気安くこうしたことを頼める関係を嬉しく思います。
困った時には私も彼らに頼めるという安心感もあります。いいこと尽くしです。
持ちつ持たれつ、お互いさま。

こんな時、アイルランドではもらった卵のお金を現金で払うなんて粗相をしてはいけません。
いちいち細かくお金の計算をしたり、些細な額のお金で人の親切を解決しようするのはまったくのタブー!ここはどんぶり勘定、大らかに寛容に、でも借りは忘れない、というのがアイルランド流です。

明らかに相手に負担を強いる無理なお願いをしたり、何度も一方的に頼んだり・・ということは絶対にないのですね。この判断は社会人であれば見当がつきますし、相手との距離をお互い把握していればトラブルになることもありません。

信頼関係があってこそ。
この人たちなら大丈夫。彼らは身勝手な行動をしたり私たちを都合のいい時だけ利用したりしない。
口に出さなくてもいい信頼がお互いあってこそ成り立つのが人間関係、近所づきあい、フレンドシップではないかなと思います。

Glendree Garden Party 2015 (5)

先日ある午後の時間に近所の奥さんからメッセージが来て、「今夜二人(夫婦)で外出することになったんだけど、ベビーシッターが見つからなくて困ってるの。エリカのところで二人の子どもお泊まりさせてもらうことはできる?」と頼まれました。
常日頃から我が家を出入りしている子どもたちだし、お泊まりも何度もしたことがある。特に何も用事のない夜だし「全然大丈夫だよ」と快諾すると「あ~、ほんっとに助かる!ありがとう!」と感謝されました。
数日後にこのお母さんが我が家にやって来て「これは先日のお礼。突然のお願いだったのにありがとう」と言っておいしいワインを1本届けてくれました。「こんなことしてくれなくても全然いいのに」と言うと「気持ちだから」とのこと。

卵一個もらっただけで「お礼に」とワインをあげてしまうと、今度は相手が私にお願いをする時に同じレベルのギフトを要求しているようにも思われてしまう。だからこそ些細なお願いは大らかに寛容に、がいいのですね。

日本では社会のモラルとして「人さまに迷惑のかからないように」ということを大切にしますね。
でも、もしこんなことを迷惑と呼ぶのだとしたら、私はお互いに少し迷惑をかけ合いながら生きていく方が好きです。そうした中で横のつながりができていくし、社会の一員としてどう振る舞うべきかを学んでいける気がするのです。
「そんなことで私たちに頼って来ないで下さいよ!卵なんて車でひとっ走りして自分で買ってきてください!」というのはあまりに冷たく貧しく、さびしい近所関係ではありませんか。

お互いさま。

失いたくない精神です。

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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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