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娘と刺す日本の伝統、こぎん刺し

2018.01.25 00:12|手作りのある暮らし
冬は私にとって編み物の季節、紡ぎの季節です。
今年の冬は、近所で有機農家を営む友人から新しく羊の原毛をもらい紡いでいるほか、現在進行形で3枚のセーターを手紡ぎ糸を使って編んでいるところです。
これに加えて、去年の冬に初挑戦してみたものがあります。
こちら。

こぎん刺し (3)

刺繍?
こぎん刺しと呼ばれる日本の伝統的な刺繍の一つで、青森県津軽に伝わる刺し子の技法のひとつです。
数年前に日本に帰省をした際、ハンドクラフトの大型店で目にし、購入を決めました。なじみのない刺繍なので、最初はこんなキットが試しやすいのではないかと思い、完成するとがま口のポーチになるというこちらの商品を選んだのでした。

こぎん刺し (2)

麻布の織り目を見ながら刺していくこぎん刺し。図案を確認しながら目を数え、一つずつ正確に刺していかないときれいな模様が浮かび上がりません。とても細かい作業です。
でも慣れてくると、出来上がっていく過程は遅くとも手元から見事な模様が少しずつあらわれていく感じが何とも言えない満足感を与えてくれます。
スピードが勝負ではありません。ゆっくり時間をかけていい。
その時間を楽しむことができれば、もの作りはどんどん楽しくなっていくのですから。

これを興味深げに見ていた当時11歳の娘が「私もやりたい、ちょっと貸して~」と言います。
刺繍はおろか針と糸さえ使った経験のほとんどない子に「こぎん刺しができるわけないじゃない」ととっさに思った私。
「これはねえ、リラには難しいよきっと。絶対間違えちゃいけないし、布に対して均等に刺していかないときれいに仕上がらないのよ」

ちょっとムッとした顔をした娘、それでも「やる」と言って聞きません。
仕方がないのでコツだけ簡単に教えて、図案のどこにいるのかを指示して、様子を見ることにしました。

子ども特有の集中した顔つきで、娘が布に向き合っています。
すると。

こぎん刺し (1)

きれいにできてる!
私が刺した部分と違いが分からないほどです。驚きました。

夕食後に少し時間ができると娘が刺して、そのあと私が刺して・・・二人で刺すこぎんはゆっくりゆっくり、でも確実に出来上がっていきます。
そのうちいつの間にか春が来て、夏、秋、そしてまた次の冬がやって来ました。
編み物のいろいろが入っているバスケットの底から、こぎん刺しがまた顔を出します。
今年は12歳になった娘と、こぎんを刺しています。

がま口ポーチができるのは、いつのことなのでしょうね。
ゆっくり。ゆっくり。

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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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