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オーガニックってなあに?

2018.10.12 13:14|豊かな暮らしを考える
我が家では買い物をする時、なるべくオーガニック(有機)と名のつくものを求めるようにしています。オーガニックの野菜、オーガニックの牛乳、オーガニックの卵、オーガニックの小麦粉、オーガニックの食用油。
食物だけに限りません。オーガニックの石鹸、オーガニックのシャンプー、オーガニックの毛糸、オーガニックのコットン・・・いろいろありますよね。

オーガニック食品であれば小さな町の健康食品店でも手に入るほか、アイルランドでは大手のスーパーでも有機野菜やオーガニックの乳製品などが幅広く出回っています。

私の母は私たちが子どもの頃から生活協同組合の活動に取り組んでおり、この時代から自然食品、地域野菜や有機のものに慣れ親しんで育ちました。結婚してアイルランドに暮らし始めると、なんとパートナーのパットさんもまたオーガニック志向であることが判明。類は友を呼ぶというのか、無意識のうちに私たちは似たような人間の匂いを敏感に嗅ぎ分け、会うべく人に会っているのかなあという気がしてきます。

これは何年も前の話ですが、ある日亡き義父と話していると「オーガニックって何だ?」と大真面目に訊くのです。
「マーケット広場の露店で野菜を売ってるマイケルからにんじんを買ってるけど、あのにんじんはオーガニックじゃないのか?」
「毎日飲む紅茶に入れてる牛乳、あれもオーガニックじゃないのか?」

ある世代から上の人たちは、義父のようにオーガニックの定義の曖昧な人が多いようです。義父の時代には、おそらくほとんどのものがオーガニックだったからなのでしょうか。
義父のケリー州の生家では、自分の家の畑でじゃがいもやにんじん、キャベツを育て、自分の農場で飼育した豚をしめてベーコンを作り、牛の乳を搾り、家の回りに放し飼いにしてあるニワトリの卵を取って食べていました。それがごく普通の暮らしだったんですね。みんなオーガニックだったから、誰もわざわざ言及せずに暮らしていた時代です。
大変な労働が伴ったでしょうし決して楽な暮らしではなかったと思いますが、その分新鮮で手作り、安心。現代の私たちよりも何倍も品質のいいもの、それこそトップクラスのものを食べていたのではと思います。

1940年代のファーミング

どうして今になってオーガニック、有機という言葉が盛んに使われるようになったのでしょう。
いつの間にか、私たちの身の回り、特に食品群の大半がオーガニックでないものに取って代わるようになってから、この言葉が出てきたのかなと思います。つまり「オーガニック」と書いていないものは何かしらの理由でオーガニックではないということで、例えば野菜なら農薬が散布されていたり、化学肥料を使って栽培されているということを意味するようです。

オーガニックと書いてあるものなら何でもいいということでもありません。オーガニック商品の定義や認定方法にもグレイゾーンがありますし、内容物はオーガニックでもパッケージがプラスチックだったりすると個人的には「うーん。これは土にかえってくれないなあ」と悩んだりもします。

オーガニックであること。
人間も、本当はオーガニックな存在のはずなんだけどな。自然の一部のはずなんだけどな。
こんな自然の豊かな田舎に暮らしていると、そんな風に思えてきます。どこかで読んだ知識でなく、自然が教えてくれるというのでしょうか。

紅葉2016 (1)

オーガニックであるということ。
義父の時代を思い起こせば、決して新しい考え方でもライフスタイルでもないのかもしれません。

どんな食べものもあらゆる商品も、わざわざオーガニックといううたい文句を使わなくていい時代・・・羨ましいなと思います。

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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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