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はるばる!ドニゴール!

2016.10.12 21:13|毛糸と私
突然ですが、ドニゴールに行ってきました。糸紡ぎなど毛糸遊びを共に楽しむ友人と、以前からたびたび「行きたいですね~」と話題にしていたのが、ありがたいことに実現の運びとなったのです。友人、感謝感謝です。

ドニゴール州(County Donegal)という地は昔からウールやリネンの生産で知られ、私が使う羊毛100%の毛糸もドニゴールで紡がれています。(私の毛糸作品販売はオンラインショップ「ハンドメイド通販 iichi(いいち)」をご覧ください)
「ツイード(Tweed)」と呼ばれる生地を使ったジャケットや帽子は日本でも知られていることと思いますが、ドニゴールはウールを織って作られるこのツイードの生産地としても有名です。私にとって、ドニゴールは永遠の憧れの地なのです。

しかし、普段は国内旅行はおろかお隣の州などにもめったに足をのばさない私。唐突にしかもはるばるドニゴールに行く!ということで、当初は途方もない計画のように思えました。

それというのもドニゴール。いかんせん遠いのです。
私の暮らすクレア州はアイルランド中西部、ドニゴールは島の最北にあります。今回はドニゴールの中でもさらに北にある小さな町に用事があり、地図で調べると自宅からここまで「7時間」と出てくるではありませんか・・!7時間ドライブ!!小さな島国アイルランドと言えども、あなどれません。

更には、宿泊云々となるといろいろ大変、子どももいるし・・ということで私たちの旅は強行化。なんと、クレアの自宅を夜中の2時に出発し、朝一番にドニゴール着という無謀な計画を企てたのでした。

休憩をはさみながら、真っ暗の道路をひたすら北に向かう私たち。日が昇る頃に、やっとドニゴール州に入ることができました。
途中レターケニーという比較的大きな町の手前で迷って、道路沿いのガソリンスタンドで道を尋ねることに。
カウンターの男性に話しかけると「How are you doing?」

・・・きゃー、アクセントが全然違う!本物のドニゴール訛りだわ~。
当たり前のことなのにやけに感動してしまい、自分たちがずいぶん遠くまで来たことを実感します。

探していた道路も無事に見つかり、海沿いのドライブが気持ちのいい朝。湾の向こう側はデリー州(Derry)です。すると突然私の携帯電話の電波がつながらなくなり、続けて携帯電話会社から「ユナイテッドキングダムへようこそ」というテキストメッセージが入ります。電波の受信が混乱しただけだと思いますが、北アイルランドがすぐ横に迫っていることを感じます。

ドニゴールは、地形も風土もクレアとは全く異なります。
羊が放たれた山あいを、持参したドニゴールのフィドル奏者たちのCDをBGMに走ります。ドニゴールの伝統音楽は、私が普段親しんでいるものとはまるで違い、あたかも外国の音楽を聴いているかのよう。
ああ、気分はすっかりドニゴール!異国に来たみたい!

さて、今回の旅の目的の一つを済ませたら、午後は第二の目的地、ドニゴール南西部にある小さな村へ。
ここにあるウール製品を生産販売するお店に行くことが、私の夢だったのです。

お店の素晴らしい商品の数々もさることながら、糸紡ぎをする私にとっては糸生産の過程を見学できたのも収穫でした。

はるばるドニゴール (7)

コンピューター化されていない古い機械を使って糸を紡ぎ、手作業でこれを織っていきます。

はるばるドニゴール (12)

美しい色合いの紡ぎたての毛糸。
よ、よだれが出そう・・!

はるばるドニゴール (8)

毛糸がいたるところに積み重なっております。ああ、ここはまさに天国。

はるばるドニゴール (5)

2階では、二人の男性が木製の織り機に向かっていました。
話してみると、お二人ともドニゴール出身で長年ここで仕事をされているとのこと。

「織るっていう作業はね、同じ動作を繰り返しているように見えても飽きることがないんですよ。毎日違う作品を織っているし、いつも新鮮な気持ちで織り機に向かっているんです」

使用している織り機は、作られてから90年は経っているんではないかということでした。機械化された織り機はなく、ここはすべて手織りであることが売りです。職人としての彼らの誇らしげな顔が、強く印象に残りました。

これは彼らのお店で購入させてもらったもの。羊毛のしっかりとした手触りが残る素晴らしい作品で、涼しくなってきたこの季節にさっそく愛用しています。

はるばるドニゴール

夜中に出発した甲斐あって、丸一日ドニゴールを満喫しました。ここには書き切れないほど充実した旅となったのも、普段見られない貴重な手仕事とそこに働くあたたかい人々との出会いがあったおかげです。

遠かったドニゴール。
でも、またここに戻ってくるな。そんな直感が久しぶりに働いた一日でした。
夜の11時に帰宅すると、夫がレンズ豆のカレーを熱々にして待っていてくれました。ごちそうさま。そして私たち、おつかれさま。


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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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