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家族のためのクリスマス

2014.12.21 23:32|外から見る日本
そういえば、この前ご紹介させていただいたアイルランド放送協会RTÉのマリアン・フィヌーカン(Marian Finucane)さんのラジオ番組で、「東京のとあるレストランがクリスマスイブの日にカップルの来店を禁止している」という新聞記事を紹介していました。
「このレストランによると、イブの日を一緒に過ごすカップルは独り身のお客さんを悲しくさせるからというのが理由」ということで、日本人の私は思わず笑ってしまいました。

「文化圏の異なる国とは言え、こんな話は聞いたことがないですねえ」というのがマリアンさんのコメントでしたが、確かにこれは日本ならではですね。

キリスト教圏でない日本と、カトリックのアイルランドを比較することは最初からできませんが、日本のクリスマスはどちらかと言うとカップルが対象なのかなあと思います。学校や会社などでパーティーをしたり、子どもたちのところにはサンタが来たりということはもちろんあるのでしょうが、誰よりもカップルにとってクリスマスは一大イベントですね。

商業的なイベントとしての日本のクリスマスがどんな経緯でこうなってしまったのかは分かりませんが、アイルランドなどキリスト教圏の国々ではクリスマスは家族と過ごすというのが習慣です。

日本のレストランの「カップル来店禁止」に当惑するマリアンさんのコメントも、アイルランド人にとっては当然の感覚です。

それ故に、アイルランドでクリスマスの時期にさびしい思いをするのは独身の人たちではなく、身寄りのないお年寄りやホームレスの人たちなど、家族のいない人たちです。この時期になると毎年必ずメディアで取り上げられ、ダブリンでは多くのボランティアの人たちがクリスマスディナーをホームレスの人たちに提供したり、お年寄りにディナーを宅配するといったサービスが行われているようです。家族を何よりも大事にするアイルランドで、これはとても深刻な社会問題なのです。

クリスマスツリー2014
(今年も本物のモミの木に飾りつけをしていく息子のショーン)

ところで、日本のクリスマスにはもう一つの不思議があります。日本ではなぜかクリスマスの日よりも前日のクリスマスイブの日のほうが大事ですね。
よくアイルランド人から「日本にもクリスマスはあるの?」と訊かれますが、私はいつもこの話をします。「だから25日のクリスマスの日にはね、デパートのクリスマスデコレーションが下ろされて、お正月の飾りに代わるのよ」

クリスマスよりもお正月が大事。これも日本の風景だなあと思います。


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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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