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おとな一人、こだま二人

2014.11.08 01:39|家 族 / 故 郷
夫のパットさんが、日本語を頑張っています。
この人は耳がいいので、もし日本に数か月もいればだいぶ話せるようになるのではないかと思います。

周囲のすべてが日本語という環境の中、子どもたちも到着した途端普段から蓄えていた日本語がポンポンと出てきて驚きました。
私には相変わらず英語で話しますが、ちょっとした短い文を日本語で伝えてきたりもします。
彼らの頭の中では、英語から日本語に変換するという作業も始まっているようで、「どこにダダ(お父さんのこと)?」と訊いてきたりします。「日本語ではね、”どこに”は文の先頭には来ないのよ。”ダダはどこ?”でしょう」というとすぐに直して使っています。

娘のリラと夫の間では、どちらがより日本語を知っているかでおふざけの争いをしています。

そんな中、私の実家からバスに乗る際に夫が「自分のICカードで子どもの分も一緒に支払いたい旨を運転手に伝えるには何と言えばいいか」と訊いてきました。

「大人一人、子ども二人です」でいいんじゃないの?

「オトナ~、ヒトリ。コドモ~、フタリ」と繰り返し練習するパットさん。
ちょっと苦戦しています。

そして本番。
子どもを連れて先にバスに乗車した夫は「あ~、あ~・・・。おとな、ひとり。コダマ、ふたり」

あれっ、なんか違う!

すかさず娘のリラに「違うよ~、コダマじゃなくて、コ・ド・モ!!!」と諭され、苦笑していました。
この人、新幹線に乗り過ぎたのかしらねえ。でも「コダマ二人」って、ちょっとかわいい。そして、運転手さんにはしっかりと通じました!よし、合格!

ほかにも、自分のコンサート中に日本語で「休憩します」と言いたかったのに、「チューハイします」と言いそうになり、危うく飲ん兵衛に間違えられそうになったり。あれ、いや、その通りかな。

パットさん、これからも日本語頑張ってください。

日本滞在も残りわずかとなってきました。
2年前に帰省した時は、「私はもうこの国には縁がないなあ。もう住めないなあ」という諦めのような気持ちがあったけれど、今回はまた違う思いでいます。
これまでの10年間、アイルランドで生活を築くことに重点を置いてきたせいなのでしょうか。ここに来て、自分が日本に置いてきたもの、ずっと振り返らなかったものへの一抹の寂しさを感じます。
「日本にはもう戻らない。もう私には関係がない」と振り切ってきた私ですが、どこかで無理をしていたのかもしれません。

そろそろ捨て去ったものへの回帰的な情が生まれても、おかしくないのではないでしょうか。

これからは、もっと日本とつながっていたい。日本人であることを、もっと感じられるように生きていきたい。

そんな風に自然に感じることのできた今回の日本滞在。大切な節目になる予感がしています。


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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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