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子どもたちのカトリック教育

子どもたちが学校から帰ってくると、聞き慣れない歌をよく口ずさんでいることに気がつきました。
よくよく聴いてみると、どうやら子ども向けの「お祈りの歌」のようです。

アイルランドでは、この季節になると初聖体(ファーストコミュニオン First Communion)という、生まれた時にカトリックの洗礼を受けた子どもたちが教会で受ける儀式が盛んに行われます。
カトリックの国であるアイルランドで、子どもの初聖体は家族親戚が一堂に集まって祝う一大行事です。

この初聖体の儀式の準備を、アイルランドでは公立の小学校が主体となってやるのですから、閉口してしまいます。
アイルランドの公立学校は基本的にはカトリック系で、これには学校教育と教会との長年にわたる強い結びつきが絡んでいます。そんなことも、記事にしたらとても面白いだろうなとは思うのですが、今日はとりあえずそんな公立の小学校に通う我が子たちを通して見える、アイルランドのカトリック教育をちらりとご紹介したいと思います。

そんなわけで、ここ2週間ほどは学校で全学年の子どもたちが初聖体のセレモニーに向けて準備をしているらしく、子どもたちが覚えてきた新しい歌も、すべてこの儀式の中で歌われるもののようなのです。

この前など、子どもたちをお風呂に入れていたら二人で「僕はワニ~、こんなに素敵な笑顔をくれてありがとう~、ジーザス~、」とかいう歌を大合唱していて、私は大爆笑、夫は苦笑い&ブチブチと学校への文句を言っていて、とてもおかしかったです。

フィークルの村の小学校でも、ほかの公立学校に漏れず普段から「宗教」という授業がありますし、毎朝授業が始まる前には生徒と先生が一緒になってお祈りをすることから一日が始まります。

子どもたちが学校から持ち帰ってくる作品や絵の中にはいかにもカトリック的なものがあり、私はいつも「ほぉ~、へぇ~」と興味深く見ています。

こちらはリラが描いた教会らしきものの絵。

カトリック教育 (3)

続けて、リラが木製の洗濯ばさみを使って工作した、十字にかけられたキリスト。

カトリック教育 (2)

「先生がね、この十字架は家の中のお祈りをする部屋に飾っておきなさい、って言ってたよ」とのこと。そ~んな部屋は我が家にはございませんが。

そして、きわめつけがこちら。

カトリック教育 (1)

ショーンが学校から持ち帰ってきたもの。ぬりえのほどこされた子どもたちと遊ぶキリスト・・。
更には「Jesus is our teacher(ジーザスは、私たちの先生です)」という印刷文があり、続けてショーンの手書きで「He teaches us to love(ジーザスは、私たちに愛することを教えてくれます)」とあります。
こんなことを教えているんですね~。面白い。

初聖体を受けるのは、小学校2年生にあたる年の子どもたち。つまり、リラのクラスの子たちです。
我が家はもちろんカトリックではないし、子どもたちに洗礼も受けさせていないので出席しません。
アイルランドという国に住んでいる以上、このカトリックの風習や教育から逃れることはできません。これがアイルランドという国の姿であり、一般的なアイルランド人の姿だからです。アイルランド人である夫はカトリック社会で育ったので、それ故の反発心があるようですが、私は個人的にカトリック教徒でない我が子どもたちがこうした教育を受けることに対して、それほど抵抗は感じません。むしろ、これもアイルランドに生きる自分のレッスンと思って、面白く観察していたりします。
しかし、学校で行われる初聖体の準備というのは確かに厄介です。カトリックでない親たちにとっては、子どもたちがつまはじきになるのではと心配になりますし、だからと言ってカトリック教徒でもないのに「仲間外れにならないように」という理由だけで初聖体を受けさせるのも、間違っているように思います。
私たちのような親にとっては、できるだけ早く儀式が終わってほしい、悩める季節なのです。


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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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