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生ごみは捨てないで

2014.03.13 07:31|アイルランドで畑仕事
私は横浜市の団地で小さい頃から育ちました。今の実家もこの団地です。
ここ数年で横浜市もプラスチックごみの回収が始まったということで、いわゆる行き場のない、焼却をするしかないごみというものの量がぐんと減りました。喜ばしいことです。

この焼却をするしかないごみの多くを占めるのが、生ごみです。

日本に住んでいた頃は何も考えずにいましたが、帰省するたびに「生ごみを捨てる」ことにひどい抵抗を感じるようになりました。
それというのも、きっと私がアイルランドの田舎に暮らしているからでしょう。
我が家では、生ごみは畑で使うコンポストの大事な肥料になるからです。

コンポスト-3

我が家のキッチンから出る生ごみ。
野菜や果物の皮、卵の殻、ネギの根っこを切り落としたのや茶殻などなどです。
このコンテナがいっぱいになると、外履きのスリッパをつっかけて家の裏にあるドアから外に出て、畑の隅にあるコンポストに捨てに行きます。

コンポスト-2

畑の奥に見えるのが、夫が作ってくれた我が家のコンポストです。

コンポスト-5

こちらです。

コンポスト-4

コンポストに投棄するのは生ゴミばかりではありません。
畑から出た雑草や枯れた葉っぱ、小枝、ストーブの灰など、土に返るものなら何でもかんでもお構いなしにコンポストに入れるのが、我が家ののんきなスタイルです。

また、くたびれた段ボールや新聞紙、トイレットペーパーの芯、シリアルなどが入っている紙の箱、トマトやツナの缶詰めの紙のラベル、などもそのままコンポストにできます。私が参考にしているガーデニングの本によると、紙の表面にグロス加工のしてあるカラフルなものは化学物質が含まれているので避けた方がいいとありますが、冷凍食品の紙箱などは大丈夫です。
もちろんこれらの紙類はリサイクルごみとして処分することもできるわけで、これも大切な資源ですね。
でも、自分たちのコンポストの肥料にもなるのなら、それはそれで選択肢の一つでもあるような気がします。

本来コンポストというのは、それだけで専門の本が出ているほどスキルを要するものです。台所からの生ごみは分ける、落ち葉の層と刈った芝の層など捨てるものをていねいに分けて層を作ると分解が早く理想的、などと言われます。

プロフェッショナルに言わせればその通りなのでしょうが、私の性格上(そして夫の性格上)「面倒くさいわね~」というのが正直なところ。
それに、どんな風にコンポストを管理するにせよ、ミミズくんたちが真っ黒で栄養満点の有機物を作ってくれることには違いない・・・。

アイルランドでは、田舎だけでなく町中の一軒家などにも必ず裏に庭があります。
ガーデニングに興味のない人でも、キッチンから出る生ごみは自分の庭で処分している人が多いのではないでしょうか。
そんな時に活躍するのが、コンポストビンです。

コンポストビン

コンテナの上部から生ごみを入れるだけ。しばらくするとごみはすべて有機物となり、コンテナの下から取り出せるようになっているので、これを芝に撒くなり鉢植えに使うなりできます。

大した努力も要らない作業ですが、庭がない人やコンポストを管理する時間もないほど多忙な人々のために、数年前にごみ回収業者が生ごみのリサイクルをはじめました。それがこちら。

クリーンアイルランド

ブラウンビンという名前で、ダブリンなどの都市を中心に利用されているようです。回収された生ごみはコンポストとして処理され、ガーデニング用の商品などに生まれ変わります。
これはアイルランドだけではなく、2009年にEUが導入した生ごみリサイクルの法律に従ったものです。
埋め立て処理されるごみのうち、最高で40%が生ごみだとか。これを土に返すというのですから、素晴らしいではありませんか。
やはり、生ごみはごみではないなあと思います。



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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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