アイルランド流の地デジ化

2012.10.08 23:38|アイルランドのテレビ
日本から戻って、テレビを買い換えました。

地デジ用テレビ2012

去年ぐらいから「ほしいね」と言っていた薄型テレビ、サイズは26インチ、一般的にはもしかしたらそんなに大きい方ではないのかもしれませんが、私たちにとっては恐れ多いサイズです。

別に今時のテレビがほしかったわけではなく、テレビ購入の理由はアイルランドの地デジ化です。
今月24日から、アイルランドはいっせいにテレビがデジタル化されます。
そのため、半年ほど前から各家庭にリーフレットが送られてきたり、テレビCMでも盛んに普及運動をしています。

アイルランドらしいなあと思うのは、この日になると「ブツッ」とアナログ放送が切れて、テレビの画面はザーザーになるそうです。待ったなし。

この地デジ化に伴うPR用のテレビコマーシャルを見ていて、アイルランドだなあと思ったのと同時に「いいなあ」と思ったことがありました。
このテレビコマーシャルには国営放送のキャスターが数人出てきて、一人ずつデジタル放送についての説明をするのですが、その中で「どうすればいいのか分からなかったら、あなたの家族、地域のコミュニティーに助けてもらいましょう」とうたっているのです。

日本のテレビがデジタル化した時も地方のお年寄りなどがきちんと理解できてるのかということが問題になっていたと思いますが、たくさんのお金を投資した宣伝活動で浸透させようと躍起になるのでなく、アイルランドの家族や地域のコミュニティーのつながりを利用して広めていこうとする姿勢が、すごくいいなと思いました。

こういうことが国民に対して言える国、アイルランド。いいところに住んでいるものです。

しかしこの薄型テレビ、買った当初はオリンピックの真っ最中だったので毎日のようにつけては目の覚めるような映像の美しさに感嘆していましたが、オリンピックが終わると同時にいつの間にか我が家はテレビ自体を見なくなってしまいました。
特に理由はないのですが、もともとテレビに依存している生活も送っていなかったので、やめてしまってからは今度は逆につけるのが億劫になり、オリンピック以来テレビをつけたのは数回のみ。それも私たち夫婦が外出した時にベイビーシッターをしてくれた女友達がつけたのが1回、夫がゲーリックフットボールとハーリングの決勝戦をそれぞれ見るのにつけたので3回。

テレビがデジタル化されたら、その日からテレビが見れなくなる!と焦って買ったこのテレビ。
私がしていることと言えば、ときどきテレビについた埃を専用の布で拭くぐらいです。何かおかしいぞ。

でもテレビのない生活はとても快適です。
情報の波にさらされない、自分のペースで自分の時間をやりくりできるこの自由な感覚は、何にも勝る贅沢なのかもしれません。
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テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報

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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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