ありがとう、ケイティー・テイラー

2012.08.22 03:01|アイルランドのスポーツ
オリンピックが終わってしまって、毎日の生きがいを失ったかのような(大げさです)空虚な感がしばらくありました。
オリンピックではもちろん日本を応援していました。
結果を残しても残せなくても、こうした国際的な場で日本人が活躍する姿を見るだけで、同じ日本人として誇らしい気持ちでいっぱいになります。

今回のロンドンオリンピックはアイルランドにとっては時差もなく、想像以上に盛り上がっていました。
アイルランドでオリンピックが開催されることはおそらく天地がひっくり返ってもあり得ないことで、ロンドンでの開催は自国開催に限りなく近いのでは、というような記事を日本から帰って来る時にヒースローから乗ったエアリンガスの機内誌で読みました。

冬季オリンピックに比べればアイルランドの選手団もそれなりに数がいたようです。オリンピックのサイトによると65人いました。すごい!そんなに出ていたのか!
ちなみに日本選手団は518人といいますから、国の規模、経済力の規模がどれほど違うかが分かります。

水泳や体操、陸上などの競技を見ていてもアイルランドの選手はなかなか見つかりません。この65人のアイルランド人は、一体どんな競技に出ていたのでしょうか?

ひも解いてみると陸上選手がダントツでした。
記録を残すほどの実力者がいないので記憶に残らない(涙)、ということなのでしょう・・・。

それ以外の競技を見てみると、日本人の目からするといわゆる「マイナー競技」で、アイルランド人選手の名前が目につきます。
セーリング、ボート、カヌー、自転車、馬術などです。

london olympics2

アイルランドのお国柄がよく出ているなあと思います。
どれもアイルランドの風土、自然、歴史に育まれたスポーツで、ここから世界レベルの選手が生まれているところが嬉しいではありませんか。

london olympics1

もうひとつ、アイルランドが世界に誇るスポーツがあります。
ボクシングです。
ロンドンオリンピックでは5つのメダル(金1、銀1、銅3)をとったアイルランドですが、そのうち4つはボクシングです。そして、ハイライトは何といっても金メダルをとった女子ボクシングのケイティー・テイラー(Katie Taylor)でした。

katie taylor3

ウィックロウ出身の26歳が、アイルランド人に与えてくれた勇気と自信は相当なものだったはずです。
女子ボクシングは今回初めてオリンピック種目に選ばれたもので、欧州選手権、世界選手権で何度もチャンピオンになっているテイラーはアイルランド選手団の旗手を勤めるなど、当初から注目されていました。
このテイラーのアイルランドでの人気はすごいもので、彼女が臨んだ決勝戦の中継は大多数のアイルランド国民がテレビで観戦していたのではないでしょうか。
決勝戦があった午後はフィークルのフェスティバルの真っ最中、私たちは家族総出で地元のパブにおり、夫がセッションをしていたので私もそこでフィドルを弾いていました。するとパブのオーナー、ジェリーが「ちょっと休憩する?」と言ってテレビのスイッチをオン。音楽はそれなりに盛り上がっていたのですが、文句を言う人など誰一人いません。ケイティーの決勝戦を見逃してなるものか。パブはあっという間に人であふれ返り、みんなで試合を観戦しました。

katie taylor1

テイラーが優勝した瞬間は、パブのアイルランド人たちも大騒ぎ。事情をよく分かっていない外国人もいましたが、アイルランド人にとって何かすごく大きなニュースらしいということは伝わったようです。
いつも凛々しくさわやかなケイティー・テイラーが、最も輝いた瞬間でした。
実の父でもあるコーチがケイティーを抱きしめたシーンが、とても印象的でした。

katie taylor2

娘のリラもよっぽどこの日のテレビ観戦が衝撃的だったらしく、「ケイティー・テイラー!」と言ってはガッツポーズをする様子やら国旗をまとってを走るシーンなどを真似しています。
アイルランドのボクシング人気、オリンピックが終わってからもますます加熱しそうです。
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テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報

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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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