FC2ブログ

「知らない」と言えること

2012.04.09 22:41|豊かな暮らしを考える
アイルランドの田舎に住んではいても、こうしてインターネットを利用しています。インターネット環境がなかったら、このブログどころか日本の家族や友人とのコンタクトも難しいのが現実です。自宅にブロードバンドがあることにはいつも感謝しています。

でも、周りには今でも自宅にネット環境のない友人が何人かいます。
「いまどきネット環境がないなんて信じられない!」と思う人もいるのでしょうが、ここではこれも「個人が選択するもの」としてとらえられていて、右ならえの法則でないところが健全でいいなと思います。
インターネットが嫌いな人の中には、やり始めると癖になる、ついつい時間を費やしてしまう、それが嫌だという人が多いようです。これはテレビや携帯電話も同じですね。一度持つと手放せなくなる。

インターネットは便利です。検索したいことを入力すれば、ごまんという情報が提供されます。素朴な疑問でも、検索すると意外な事実が分かったりして面白いものです。
気をつけなければいけないのは、最近のネット上の情報は正当性を欠いたものも多く、自分が何をどこまで信じるかという判断力なしには簡単に翻弄されてしまうことです。
特に病気など心配事について調べている時、人間の心理的な現象として不安情報ばかりを集めてしまう傾向があるそうです。ネット上では個人のブログなどから発信される科学的根拠の確かでない情報まで入ってきて、結局とんでもない結果にたどり着いてしまった経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。

それに、私自身も含め最近はこの簡単にネットで手に入る知識に頼りすぎた生活をしている気がしてなりません。そもそも、物事はなんでも知らないより知っていたほうが良いこととされてきましたが、本当にそうでしょうか?

毎日起こる時事をネットで追って、それに対して常に憂いているとしたらとても苦しい世の中です。

人の生活はシンプルなほうが幸せです。

世の中で今何が起こっているかを知ることは大事ですが、今や地球の反対側で起きていることが画像で流れてしまう時代です。どこかに個人が処理する情報量の限度があっていいと思うのです。
それは決して現実から目を背けるという後ろ向きな姿勢ではないと思います。本来なら耳に入ってこなくてもいい情報によって心をわずらわせているなら、知らないでいるという選択肢もあっていいのではないかなと思います。
最近は「それについては私何にも知らないの」と堂々と言えるアイルランドの友人を「偉いなあ」と思ってしまう今日この頃です。

知らないことで得られる生活がある、知らないことで保てる生活の質がある、ということなのではないでしょうか。
関連記事

テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報

12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
About Me

望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

Latest Articles

Twitter

facebook

Categories

Click, please!

クリックすると不定期便の読者さんが増える!そうです。

にほんブログ村 海外生活ブログ アイルランド情報へ

Visitors

Monthly Archives

ブログ内を検索する

Links