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国歌に見る歴史

2012.02.09 17:49|アイルランドの文化 / 歴史
今年もラグビーの6 Nationsが始まりました。週末はテレビでゲーム観戦の日々です。今年のアイルランドはけがで出場できない選手が多く前途多難ですが、今日は試合前に歌われる国歌をいくつか紹介したいと思います。

フランスやイギリスの国歌はあまりにも有名で皆さんも聞き覚えがあるかと思いますが、あまりメジャーでないスコットランドとウェールズの国歌があまりにも美しいのでぜひ聞いてみてください。

まずはスコットランドの国歌。The Flower of Scotlandという名の歌です。



非常に音楽的です。

続けてウェールズの国歌です。歌詞はウェールズ語で、「わが父祖の土地」などと訳されるそうです。



こちらもとても美しく、個人的には一番好きな国歌かもしれません。

ついでにアイルランドの国歌も聞いてみましょう。「Amhrán na bhFiann」(兵士の歌)です。



アイルランド愛好家の人にとっては人気のある歌で、私も嫌いではありませんがアイルランド人の夫は「まあまあじゃない」と冷ややかなコメント。

実は、アイルランドはこの国歌のほかにもうひとつうたう歌があります。その名も「Ireland’s Call」。



サッカーなど他のスポーツでは「アイルランド」や「スコットランド」などと並んで「北アイルランド」という代表チームがあるのに、ラグビーでは北アイルランドのチームが存在しません。アイルランドラグビー協会が南北の分断以前から存在したことなどが理由ですが、アイルランド共和国の国歌だけでは北アイルランドの市民の士気を反映しないという理由から、1995年のラグビーワールドカップを機にこのIreland’s Callという新しい歌が南北双方を代表するアイルランドの歌としてうたわれるようになりました。
更に複雑なのは、アウェイの試合ではこの新しい歌のみが歌われ、ホーム試合では最初に共和国の国歌を歌ってからこのIreland’s Callを歌う、ということになっています。なんともややこしい。

イギリスに隣接するこれらの国々の歴史は実に悲しく複雑で、今でもやっかいな問題を抱えています。
スポーツの世界では、この国同士の歴史関係を抜きにしたフェアなプレーをぜひ見せてほしいものです。
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テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報

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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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