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2021.05.27 07:50|毛糸と私
日頃から家で過ごすことの多い私ですが、去年の2020年は特に外出する機会が極端に減りました。同じような経験をされた方や、今でもそんな状況が続いている皆さんも多いことと思います。
特に厳しい規制がしかれたアイルランドのロックダウン。私はこの機会をポジティブにとらえて、自分にとっての創作の期間にしようと決めました。おかげで、今まで形にできなかったことや自分の中で中途半端だったことに集中して、編み物と紡ぎの手仕事にまた一歩踏み込むことができました。今でもダロックくんのお世話が中心の生活ですが、10分でも時間があれば編み針か紡ぎ車に向かっています。
自分だけの時間がなくなってしまったら、私はきっとすごくつらいんだろうなあ。

その延長で、前々からもっと知りたいな、掘り下げてみたいなと思っていた毛糸の染色を少しずつはじめています。私は羊の自然な毛の色がとても好きで、白やグレイや茶や黒というナチュラルな色だけで十分に幸せなのですが、家の周りで育つ植物を使った染めという手仕事も、やはりとっても楽しいんですね。

オンライントークの時に、私が手に持ってご紹介した染色糸がありました。反響をたくさんいただいたので、不定期便でもぜひご紹介したく思います。

私にとって初めての手紡ぎ毛糸の染色は、玉ねぎの皮を使ったものでした(「初めての毛糸の染色」)。とてもきれいなオレンジ色に染まったので、これはまたぜひやってみようとそれ以来玉ねぎの皮は捨てずに保存しています。
我が家の畑では、数は少ないのですが赤玉ねぎも育てていて、この皮も料理で使うたび捨てずに別の袋にとってありました。普通の玉ねぎの皮とはまた違う色になるらしいのです。
今回は、この赤玉ねぎの皮を使っての染色です。

参考にしたのは、今回もこちらの本。

染色の本

本には、こげ茶もしくは限りなく黒に近い茶色になるとありました。赤玉ねぎの色から、何となく想像のできる色ですよね。
皮の量は少ないので、染める毛糸も今回は少しだけにしました。

赤玉ねぎの染色 (1)

白い羊の毛糸と、ややベージュがかったアルパカの毛糸。いずれも私が紡いだ毛糸です。前日に焼きミョウバンを入れた水で媒染の処理をしてあります。

赤玉ねぎの染色 (2)

赤玉ねぎの皮はこれだけ。レギュラーの大きさの鍋で十分な量です。
皮を1時間ほどぐつぐつ煮て、色を出します。

赤玉ねぎの染色 (4)

こんな色になりました!
ここに毛糸を投入。再び火にかけて、コトコトまた1時間。火を止めてからは鍋に毛糸を入れたまま一晩放置します。
染色液の色からして、やはり本の通り、こげ茶になりそう。・・・と思いますよね・・・!

翌日、サンルームのフロアに置いておいた鍋のふたを開け、ドキドキしながら毛糸を取り出してみると・・・

赤玉ねぎの染色 (5)

えーーー?!
こ、こげ茶どころか、茶色でもないし黒でもない!
これは・・・何とも美しい黄緑色というのでしょうか、オリーブ色というのでしょうか。

赤玉ねぎの染色 (3)

左の濃い色のほうが羊、右がアルパカです。
アルパカファームの友人によると、アルパカのウールは羊毛に比べ色がやや褪せるそう。でも私、どちらも好きです!

草木染めでグリーン系の色を出すのは難しいと聞いたこともあります。
こんなきれいな色に染まることが分かっていたら、もっとたくさん毛糸を入れていたのになあ。

染色は、時に予測していなかった結果になることがあるそうです。媒染剤、使った鍋の材質や水質などの組み合わせで、発色は繊細に微妙に変わってくるのですね。思わぬ色に染め上がる、その意外さも楽しい!

赤玉ねぎの染色 (6)

わずかな量だからセーターは編めないけれど。セーターの編み込みに使えばアクセントになるかもしれない。どんな色と一緒に編もうかな。どんな模様にしようかしら。わくわくわくわく。
想像を膨らませながら、今でもうっとりとこの毛糸を眺めています。

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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と5人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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