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2020.10.24 23:00|毛糸と私
10月に入り、ずいぶん涼しくなってきましたね。アイルランドは紅葉が今とても美しく、家の周りが鮮やかです。
さて、今日は念願の一大プロジェクトが完了したので、そのご報告をしたいと思います。
プロジェクトの名はずばり「ブラックベリーで手紡ぎ糸を染める!」です。

いつもは羊の自然な色を楽しみながら手紡ぎをして、その色のままで編んだセーターなどを楽しんでいる私ですが、そろそろ白い糸がたまってきたのです。

ブラックベリーで染めた糸 (1)

白い毛糸がたくさんあっても白いセーターを編めばいい話なのですが、こんなにたくさんあるとちょっと浮気をしたくなるんですね。

「たまには色のある毛糸もいいかも~」

毛糸の染色は、糸紡ぎを始めて間もない頃に一度玉ねぎの皮を使って試したことがありました。
こちらです→「初めての毛糸の染色」
何とかきれいに染まってくれたこの毛糸はまだ手元に少し残っていて、今でも褪せることなくきれいなオレンジ色を保ってくれています。

さあ、今回は何を使って染めましょう。
人によっては、食用色素や紅茶、コーヒーを使ったりもするようですが、せっかく染色をするんだったら身の回りにある植物の色を楽しみたいな。アイルランドには大昔から草木染の技術があるので、木の皮や根っこ、花や実などから出る色が分かっています。
夏の終わりに毎年収穫する野生のブラックベリーなら、手軽にできそう。

色をしっかり出したいので、やや熟し過ぎたぐらいのブラックベリーを選んで摘んでみることにしました。

ブラックベリーで染めた糸 (2)

今回はこの本を見ながら。

ブラックベリーで染めた糸2020 (17)

去年の誕生日に親しい友人からもらった、とてもよい染色の本です。

染めをするには下準備がとても大切です。私は紡ぎの会のオンライングループに入っているのですが、彼女たちも口をそろえてそう言います。具体的にどういうことかというと、どんな種類の媒染剤(ばいせんざい)を使うかで、色の発色が変わってくるのです。媒染剤は色止めの効果があるだけでなく、例えば同じ植物で染めても○○という媒染剤を使うと黄色、○○を使うと茶色という具合です。

草木染の媒染剤で最も一般的なものにアルム(alum)というものがあります。染料などを扱うオンラインの専門店で買えるそうですが、私はこれを持っていません。調べてみると、日本語ではどうやらミョウバンということらしいのですね。え、ミョウバンって、あのナスを漬けたりする時に色止めとして使う、焼きミョウバンのこと?
さらに調べてみると、日本ではこの食用焼きミョウバンを使って染色をする人たちがたくさんいるではありませんか。なーんだ、じゃあこれを使って私もやってみよう!

ブラックベリーで染めた糸2020 (21)

ミョウバンは、染める毛糸の重さの5%を使います。

ブラックベリーで染めた糸2020 (23)

毛糸玉のままでは染まりにくいので、輪にしてまとめます。量りにかけると650gありました。

ブラックベリーで染めた糸2020 (16)

ミョウバンがしっかり溶けた水の中に毛糸を投入し、1時間ほど弱火にかけます。火を止めて、一晩この水の中に毛糸を浸しっぱなしにします。これで媒染の作業は終わり。

翌日、いよいよ染色をします!
まずは摘んだブラックベリーで染め液を作ります。ブラックベリーは、毛糸と同じく650g分を使いました。発色をよくするためには、ベリーをよく潰さなければなりません。マッシャーを使って、なんだかブラックベリージャムを作る時と同じ過程だな・・。

ブラックベリーで染めた糸2020 (15)

水を足して、またまた弱火で1時間。ブラックベリーを濾したら、染め液の完成です。
わー、ブラックベリー色の染め液だー。

ブラックベリーで染めた糸2020 (14)

うーん、でもおいしくなさそう。
ここに、毛糸を入れます。真っ白な私の手紡ぎ糸。さらば!

ブラックベリーで染めた糸2020 (12)

はい、入りました~。パスタみたい。

ブラックベリーで染めた糸2020 (11)

ここからさらに弱火で1時間。そして、媒染作業と同様に火を止めてから鍋の中に毛糸を浸けこんだまま一晩置きます。この時間が大切なんですね、たぶん。
鍋の中の毛糸は、今のところブラックベリーのような赤紫色をしています。思ったより色が薄いような気もするなあ、大丈夫かなあ。

というわけで、結果は次回の記事でご紹介させてください。お楽しみに。

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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と5人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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