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2020.02.07 11:30|環境 / エネルギーを考える
おととしの冬のことだったでしょうか。ティーンエイジャーの娘リラが、リムリック市にあるショッピングセンターに友だちと一緒に買い物に行きたい、車で連れて行ってと言うので、女の子二人を後部座席に乗せて高速道路を走らせ行ってきました。
「みーんなが買い物に行ってる人気のモールなんだよ」
大型駐車場に車を停めて中に入ると、なるほど服やアクセサリーなどを扱うお店がずらり。カフェや食材店なども入った複合施設といったところでしょうか。

ショッピングモール

お目当ての店は2フロアを占める大型店で、女の子たちはさっそく服選びを開始、試着室を出たり入ったりしています。
手持無沙汰の私も、時間つぶしに店内を物色することにしました。
トレーナーやパーカーには興味がないので、カーディガンやセーターなどニット系の棚に自然と足が向かいます。ざっくりと編まれたちょっと面白いカッティングのセーターや流行を意識したおしゃれな色合いのカーディガン。思わず「あ、こんなのが一着あったら楽しいかも」と手に取って見てしまいます。
若者向けのお店とあって、値段もお手ごろ。ついついあれもこれもと何着も買ってしまいそうです。

すると。
「ん?ちょっと待って。これ、一体何の素材?」

そうなのです。ここ数年というもの、私は購入する衣類の素材を確かめるのが習慣になっています。
以前はもっと無頓着で、洗濯をする時になって「あ、このタンクトップ、100%リネンだったんだ~」なんていうことが多かったのですが、今は買う前に必ずチェック。
自分の肌に触れるものや身にまとうものが何の素材でできているのか知りたいと思うし、環境のことを考えるとなおさら自然素材でないものには助力したくないなあと感じます。
ウール70%、アクリル30%、なんていう合成繊維も私はだめ。わずかであっても化学繊維の入った服は着たくない、家に持ち込みたくないと頑なに思うのです。
アイルランドで育つ羊の毛を紡ぎ、編んでいくという手仕事をする中で、素材に対する考え方が自然と変わってきたのかもしれません。

ショッピングモール2

驚いたことに、結局このお店で私が買いたいと思える服は1枚も見つからなかったのでした。

ウールのセーターは他の衣類と一緒に洗濯機に入れられなくて面倒。毛玉もできるし伸びやすい。虫食いも心配。
その点アクリルのセーターならお手入れも簡単だし、何より安い。ウールのセーターは高価ですよね。

洗濯が楽。速乾性がある。保温性がある。しわになりにくい。安い。

でも、そんな私たちの一方的な利便性や快適さを優先させる暮らしは、もう時代遅れでもあります。
限りある資源や土に返らない人工物に頼らない暮らし。自然に寄り添い、私たち人間もまた自然の一部であるという本来の姿に、回帰できる暮らしに立ち戻っていきたいし、そうでない道はもはや私たちの未来を保証してくれません。環境破壊は、巡り巡って私たち自らを破壊していく。今地球に起こっていることは、そういうことではないでしょうか。

アクリル。ポリエステル。ナイロン。これらの化学繊維って、何でできているかご存知ですか?
そう、石油ですね。
ああ~・・・。やっぱり要らないな!

そんな頑固な私の服選び。完璧にうまくいくものでもありません。この日リラが買ったトップはひらひらのナイロン素材だし、息子のショーンはすべすべのスポーツウェアも持っている。昔買ったジャケットやセーターといった私の服だって、化学繊維のものがいくつかあるはずです。水着や下着など、そもそも選択の余地がない場合もありますね。化学繊維がこれだけ蔓延していると、自然素材にこだわるのはとても難しいものです。

それでもあきらめたくない。私にできることから、はじめたい。
たとえ個人の小さな変化であっても、私たち一人一人がアクションを起こせば、それは大きなムーブメントとなっていくはずです。

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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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