2019.12.04 23:40|アイルランド人|
鼻をかむ。
いよいよ寒くなってきたこの季節、よく見られる光景ではないでしょうか。
必需品のポケットティッシュで鼻をかんではティッシュを捨て、かんでは捨て・・・。
しかしこれ、アイルランドではやや事情が違います。
鼻をかむという行為は多くの国に共通して存在しますが、アイルランドではまずこれが二派に分かれます。
ずばり、ペーパー派とハンカチ派。
「えっ、ハンカチで鼻をかんだらそのハンカチどうするの?」
「どうやって洗濯してるの?」
など、ハンカチで鼻をかむことに抵抗感のある方が多いかもしれません。「西洋人のやること」という観念もあるかもしれませんね。
実際に見ているとハンカチ派は少数で、ややオールドファッションになりつつあるようです。
みんなでおしゃべりをしている時、誰かがポケットに手をつっ込みくしゃくしゃになった地味なハンカチを取り出しては鼻をかみ、それをむろんたたみもせず、使った面を無造作に包む感じで丸め、またポケットに収納。それで会話が途切れることはなく、誰も何も言わず、おしゃべりは続きます。
ポケットティッシュのなかった時代には大人も子どももみんなハンカチを常に持っていたそうで、鼻をかむ時は必ずハンカチでした。ハンカチを広げ、まだきれいな部分を見つけてそこに向かって鼻をかむ。1週間~2週間はもった、なんて話を聞いたこともあります。本当かな~。
一方のペーパー派は、更に分けるとティッシュペーパー派とキッチンペーパー派がいます。どちらも一回限定の使い捨てではなく、ハンカチと同様に何度も使い回すのが特徴。キッチンペーパーのほうが大きく丈夫なので使いやすいらしく、私の周りにはキッチンペーパー派が多いです。台所でだけ使うんじゃなかったんだ~。多目的、キッチンペーパー。
鼻をかんだあとのハンカチやティッシュを何度も使うアイルランド人たちを初めて見た時、私は特に不潔とも何とも思いませんでした。「ふーん、そういうものなんだなあ」というところ。「鼻をかむ」という単純な日常行為の中にも、お国柄や文化の違いが見え隠れします。
それよりももっと面白いと思ったのは、かなり多くのティッシュ派の人たちがティッシュを入れている場所、です。
当然、着ている服のポケット、もしくはハンドバッグの中などを思い浮かべますよね。
それがなんと。彼らは服の袖の中にティッシュを隠し持っているのです!袖の中って収納スペースだったんだ~、知らなかった。
鼻をかみたくなると、袖を片手でひょいと広げて前腕辺りに入っている丸まったティッシュを引っ張り出して使います。アイルランド人だな~。
鼻をかむのは日中だけではありません。就寝時、起床時に鼻をかむ人も多いものです。
パットさんのパジャマパンツを洗濯する時は、必ずポケットをチェック。ここにもまた鼻をかむ用のキッチンペーパーを忍ばせていることがあるのです。
いつだったか、日本の雑誌のコラムで著名な作家さんが「パジャマにはどうしてポケットがあるのか。使っている人がいるのだろうか」ということを書いていましたが、アイルランドにはほら、ちゃーんといます。
ハンカチもティッシュもない場合はどうするか。
粗野なアイルランド人男性などが、かみたい鼻の反対側の穴を指で閉じ、地面に向かって思い切り「プン!」。これはいただけませんねえ。でも、確かに見たことあるなあ。
アジア系諸国に比べると、やはり立派なお鼻の方が多いアイルランド人。
「まあ~、なんて鼻の高い人!」と感心することもありますが、ご本人にとって大きすぎる鼻、高すぎる鼻はむしろコンプレックスであることが多いようです。アイルランド人を褒めるつもりで鼻の話をするのは危険かもしれません・・・!
望月えりか 初著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」
オンラインほか、全国の書店にて販売中

望月えりか@Instagram ―暮らしの中の美しいものを記録しています―
望月えりか @Twitter ―心に浮かんだこと、何気ない出来事や印象に残った瞬間を言葉にしています―
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「ハンドメイド、手仕事のマーケットプレイスCreema(クリーマ)」にてアイルランドの毛糸を販売しています。



オンラインショップ「ハンドメイド通販 iichi(いいち)」にて毛糸を使った作品を出品しています。


いよいよ寒くなってきたこの季節、よく見られる光景ではないでしょうか。
必需品のポケットティッシュで鼻をかんではティッシュを捨て、かんでは捨て・・・。
しかしこれ、アイルランドではやや事情が違います。
鼻をかむという行為は多くの国に共通して存在しますが、アイルランドではまずこれが二派に分かれます。
ずばり、ペーパー派とハンカチ派。
「えっ、ハンカチで鼻をかんだらそのハンカチどうするの?」
「どうやって洗濯してるの?」
など、ハンカチで鼻をかむことに抵抗感のある方が多いかもしれません。「西洋人のやること」という観念もあるかもしれませんね。
実際に見ているとハンカチ派は少数で、ややオールドファッションになりつつあるようです。
みんなでおしゃべりをしている時、誰かがポケットに手をつっ込みくしゃくしゃになった地味なハンカチを取り出しては鼻をかみ、それをむろんたたみもせず、使った面を無造作に包む感じで丸め、またポケットに収納。それで会話が途切れることはなく、誰も何も言わず、おしゃべりは続きます。
ポケットティッシュのなかった時代には大人も子どももみんなハンカチを常に持っていたそうで、鼻をかむ時は必ずハンカチでした。ハンカチを広げ、まだきれいな部分を見つけてそこに向かって鼻をかむ。1週間~2週間はもった、なんて話を聞いたこともあります。本当かな~。
一方のペーパー派は、更に分けるとティッシュペーパー派とキッチンペーパー派がいます。どちらも一回限定の使い捨てではなく、ハンカチと同様に何度も使い回すのが特徴。キッチンペーパーのほうが大きく丈夫なので使いやすいらしく、私の周りにはキッチンペーパー派が多いです。台所でだけ使うんじゃなかったんだ~。多目的、キッチンペーパー。
鼻をかんだあとのハンカチやティッシュを何度も使うアイルランド人たちを初めて見た時、私は特に不潔とも何とも思いませんでした。「ふーん、そういうものなんだなあ」というところ。「鼻をかむ」という単純な日常行為の中にも、お国柄や文化の違いが見え隠れします。
それよりももっと面白いと思ったのは、かなり多くのティッシュ派の人たちがティッシュを入れている場所、です。
当然、着ている服のポケット、もしくはハンドバッグの中などを思い浮かべますよね。
それがなんと。彼らは服の袖の中にティッシュを隠し持っているのです!袖の中って収納スペースだったんだ~、知らなかった。
鼻をかみたくなると、袖を片手でひょいと広げて前腕辺りに入っている丸まったティッシュを引っ張り出して使います。アイルランド人だな~。
鼻をかむのは日中だけではありません。就寝時、起床時に鼻をかむ人も多いものです。
パットさんのパジャマパンツを洗濯する時は、必ずポケットをチェック。ここにもまた鼻をかむ用のキッチンペーパーを忍ばせていることがあるのです。
いつだったか、日本の雑誌のコラムで著名な作家さんが「パジャマにはどうしてポケットがあるのか。使っている人がいるのだろうか」ということを書いていましたが、アイルランドにはほら、ちゃーんといます。
ハンカチもティッシュもない場合はどうするか。
粗野なアイルランド人男性などが、かみたい鼻の反対側の穴を指で閉じ、地面に向かって思い切り「プン!」。これはいただけませんねえ。でも、確かに見たことあるなあ。
アジア系諸国に比べると、やはり立派なお鼻の方が多いアイルランド人。
「まあ~、なんて鼻の高い人!」と感心することもありますが、ご本人にとって大きすぎる鼻、高すぎる鼻はむしろコンプレックスであることが多いようです。アイルランド人を褒めるつもりで鼻の話をするのは危険かもしれません・・・!
望月えりか 初著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」
オンラインほか、全国の書店にて販売中

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