2019.02.23 09:54|ワイルドフード|
アイルランドは、ご存知の通り日本と同じく島国です。大西洋に浮かぶアイルランドは豊かな海に恵まれ、海岸沿いの地域ではシーフードを使った料理が多いものです。
魚や貝だけでなく、アイルランドではここ数年で海藻もまた注目されるようになってきました。食用だけでなく、化粧品の原材料などとしても使われているようです。
ずいぶん昔、ある友人が海藻狩りに連れて行ってくれたことがありました(「いざ、西クレアへ海藻狩りに」)。記事を見てみると、もう8年も前になるのですね。
その同じ友人と最近定期的に会う予定があり、彼女の自宅でお茶を飲んでいると「はい、これが今日のスナックね」と言って出してくれたのが、のり。はい、海苔です。
「ときどき北クレアの海に行って採ってくるのよ」
日本人にとって、のりと言えばパッケージに入ったシート状のものを想像しますが、この日彼女の家でいただいたのは、しわくちゃの形で乾燥させた海藻らしい容貌ののり。
「乾燥させてから、私は砕いて粉状にしたりもするの。調味料としても使えるのよ」と彼女。
ぱりぱりに乾燥したのりを指でつまんで食べてみると、これがなんと絶品で驚きました。のりって、こんなに深い味がするんだったっけ?かめばかむほどおいしい天然ののりです。
感激して食べていると「気に入ってもらえてよかった。それ、わずかだけど袋ごとあげるわよ」
のりは英語でも「Nori」と日本語表記で呼ばれるほどで、日本の食材として入ってきた様子がうかがえます。
アイルランドの海岸沿いでのりが採れることは以前から知っていましたが、こんなにおいしいのりだったとは!養殖と天然の違いなのかもしれません。
家に持ち帰ると、夫のパットさんは一口食べて「うわあ、なにこれ?こんなにおいしいのり、初めてかも!」と言ったあとは手が止まりません。子どもたちもほんのり塩気のあるこのスナックが大好きになってしまい、小さな袋に入ったのりはものの数分でなくなってしまいました。食いしん坊のオコナー家です。
それから数週間後、近所に暮らす友人の誕生日ディナーにお呼ばれして行ってみると、海藻狩りの彼女にまたここでも会いました。すると、彼女が小声で
「エリカ、今日ね、のりを採ってきたのよ。私の車の中に採れたてののりがあるから、持って帰って自分で処理してみてちょうだい」
なんて嬉しい心配りでしょう。たくさんお礼を言って、気持ちをちゃんと伝えて、のりのおすそ分けをありがたくいただきました。
こんなにたくさん。
袋を覗きこむと、磯のいい香りがします。
よく見ると、のりは砂だらけです。「何度か水ですすいで砂を取ってから乾かすのよ」という彼女のアドバイスに従い、まずはボウルに水をはります。
うわー。のりも、こうして見ると海藻なんですね。
のりについていた砂がどんどん取れて、ボウルの底に沈んでいきます。
ずいぶんついてたみたい。
持ちあげてみると、こんなに長い!昆布のような厚みはなく、指で引っ張るとちぎれてしまいます。
4回はすすいだのでしょうか。さて、お次は乾燥!
「しっかり乾燥させないと保存ができないから、最後は薪ストーブの上で乾かせば完璧よ」
彼女に言われた通り、この記事を書いている今まさに我が家のストーブには黒っぽいのりが大量に乗っかっています。
子どもたちの大好物であるおにぎりは包めないけれど、あのおいしいぱりぱりスナックにありつけるまで、もう少しです!
望月えりか@Instagram ―暮らしの中の美しいものを記録しています―
望月えりか @Twitter ―心に浮かんだこと、何気ない出来事や印象に残った瞬間を言葉にしています―
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オンラインショップ「アイルランド田舎生活の小さなお店」はこちらです。
「ハンドメイド、手仕事のマーケットプレイスCreema(クリーマ)」にてアイルランドの毛糸を販売しています。
オンラインショップ「ハンドメイド通販 iichi(いいち)」にて毛糸を使った作品を出品しています。
魚や貝だけでなく、アイルランドではここ数年で海藻もまた注目されるようになってきました。食用だけでなく、化粧品の原材料などとしても使われているようです。
ずいぶん昔、ある友人が海藻狩りに連れて行ってくれたことがありました(「いざ、西クレアへ海藻狩りに」)。記事を見てみると、もう8年も前になるのですね。
その同じ友人と最近定期的に会う予定があり、彼女の自宅でお茶を飲んでいると「はい、これが今日のスナックね」と言って出してくれたのが、のり。はい、海苔です。
「ときどき北クレアの海に行って採ってくるのよ」
日本人にとって、のりと言えばパッケージに入ったシート状のものを想像しますが、この日彼女の家でいただいたのは、しわくちゃの形で乾燥させた海藻らしい容貌ののり。
「乾燥させてから、私は砕いて粉状にしたりもするの。調味料としても使えるのよ」と彼女。
ぱりぱりに乾燥したのりを指でつまんで食べてみると、これがなんと絶品で驚きました。のりって、こんなに深い味がするんだったっけ?かめばかむほどおいしい天然ののりです。
感激して食べていると「気に入ってもらえてよかった。それ、わずかだけど袋ごとあげるわよ」
のりは英語でも「Nori」と日本語表記で呼ばれるほどで、日本の食材として入ってきた様子がうかがえます。
アイルランドの海岸沿いでのりが採れることは以前から知っていましたが、こんなにおいしいのりだったとは!養殖と天然の違いなのかもしれません。
家に持ち帰ると、夫のパットさんは一口食べて「うわあ、なにこれ?こんなにおいしいのり、初めてかも!」と言ったあとは手が止まりません。子どもたちもほんのり塩気のあるこのスナックが大好きになってしまい、小さな袋に入ったのりはものの数分でなくなってしまいました。食いしん坊のオコナー家です。
それから数週間後、近所に暮らす友人の誕生日ディナーにお呼ばれして行ってみると、海藻狩りの彼女にまたここでも会いました。すると、彼女が小声で
「エリカ、今日ね、のりを採ってきたのよ。私の車の中に採れたてののりがあるから、持って帰って自分で処理してみてちょうだい」
なんて嬉しい心配りでしょう。たくさんお礼を言って、気持ちをちゃんと伝えて、のりのおすそ分けをありがたくいただきました。
こんなにたくさん。
袋を覗きこむと、磯のいい香りがします。
よく見ると、のりは砂だらけです。「何度か水ですすいで砂を取ってから乾かすのよ」という彼女のアドバイスに従い、まずはボウルに水をはります。
うわー。のりも、こうして見ると海藻なんですね。
のりについていた砂がどんどん取れて、ボウルの底に沈んでいきます。
ずいぶんついてたみたい。
持ちあげてみると、こんなに長い!昆布のような厚みはなく、指で引っ張るとちぎれてしまいます。
4回はすすいだのでしょうか。さて、お次は乾燥!
「しっかり乾燥させないと保存ができないから、最後は薪ストーブの上で乾かせば完璧よ」
彼女に言われた通り、この記事を書いている今まさに我が家のストーブには黒っぽいのりが大量に乗っかっています。
子どもたちの大好物であるおにぎりは包めないけれど、あのおいしいぱりぱりスナックにありつけるまで、もう少しです!
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テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報