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2015.04.01 08:37|アイルランド的生活
アイルランドのジュエリーと言えば「クラダリング(Claddagh Ring)」が有名ですね。
クラダリングとはアイルランドの伝統的な工芸品の一つで、その愛らしいデザインから世界中にファンを持つ指輪です。
クラダリング
クラダリングの歴史は古く、由来にはいくつかの説がありはっきりしていませんが、アイルランド西部のゴールウェイが発祥の地で、今でもゴールウェイに行くとクラダリングの専門店があったりします。
クラダ(Claddagh)はアイルランドに古くからあった漁村の名前で、今ではゴールウェイ市に統合され都心の一部となっています。

アメリカ人の中年女性の観光客が「昨日ギフトショップで買いました!」というようなコテコテのアランセーターなどを着て歩いていたりすると、私はなぜかちょっと恥ずかしくなってしまうんですが、クラダリングも同じような危うさをはらんだアイルランドのお土産品の一つです。
なかなか着こなせないというのでしょうか、さまにならないんですね。

しかし。
クラダリングをごく自然でさり気なく身につけられる人たちが、アイルランドにはちゃんといます。

私の義母も、その一人です。
亡くなった義父からもらったクラダリングをいつもしています。
何を主張するでもなく、ただ彼女の指にはまっているクラダリング。言われなければ気づかないほど、当たり前にそこにある。そんなクラダリングです。

さて、こうしたアイルランド人のクラダリングは、シルバーではいけません。
クラダリングと言えば、当然ゴールドでしょう。

クラダリングに限らず、アイルランドのジュエリーは基本的にゴールドです。ネックレスもピアスも指輪も、ゴールドのものが圧倒的に多いです。アイルランド人の肌色にも、シルバーよりゴールドが合うように思います。

また、クラダリングにはいろいろなデザインがあり、ハートの部分に天然石の入った華やかなものもあります。しかし、アイルランド人がしているクラダリングは、これとは裏腹にいたってシンプルなものが多いです。
クラダリングゴールド
こういうのですね。

飾り気のないクラダリングをさり気なくしているアイルランドの人々は、概して上の世代の人が多いです。
あまりに普通の人々がしている指輪なので、「クラダリングはおしゃれ」という印象を正直まったく受けません。
むしろ、クラダリングをしているアイルランド人はオールドファッションな人が多いです。

さて、私が個人的に一番クラダリングが似合うと思っている人たち。
それは、アイルランドの男性たちです。

先日も、一人見つけてしまいました、クラダリングの似合う男(ひと)。

年は50代中盤。ゴールウェイ出身。
アイルランド語が堪能で、熱心なカトリック教徒。アイルランドの伝統音楽をバンジョーで演奏します。

そんな彼の指に、ゴールドのハートがやたら大きい平べったい作りのクラダリングを発見。

・・・か、かっこいいわね~。

私は、ちょっと古風で本当の意味で最も典型的なアイルランドの男性がしているクラダリングが、一番好きです。
彼らをのぞいて、クラダリングのこんなに似合う人たちはほかにいません。

さて、クラダリングはつけかたによって意味が変わるとはアイルランド好きの方のよく知るところかもしれません。
王冠を下に向けてはめると「独身」または「恋人募集中」という意味になるということで、「あら面白い」とつい試したくなりますが、実際にこの向きでクラダリングをつけているアイルランド人に、私は会ったことがありません。逆さにつけているのはほぼ100%外国人というのは、クラダリングにまつわる話が一人歩きしてしまった結果なのでしょうか。

アイルランドでクラダリングをさり気なく身につける。こんな難しいことって、なかなかありません。



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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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