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2014.05.13 06:08|ワイルドフード
日本に、ギョウジャニンニク(行者にんにく)と呼ばれる山菜があるのをご存知でしょうか。
北海道や東北など比較的涼しい地域に自生するネギ属の多年草で、山にこもる行者が滋養のために食べた、などという由来のある山菜です。

これとよく似た植物が、ここアイルランドを含めたヨーロッパに広く分布しています。
ワイルドガーリック(Wild garlic)です。

日本ではラムソン、熊ねぎなどと呼ばれるそうですが、ギョウジャニンニクと同じく山菜の一つで、落葉樹林などに入ると地面を覆うように群生しています。

ワイルドガーリック

アイルランドでは何百年も昔から食用とされている植物で、主に葉の部分を調理しますが、花や球根も食べられます。
スープを作ったりソーダブレッドやバターに入れたり、ペーストを作ってパンに塗ったり。現代ではパスタのソースとしても人気です。
名前の通りニンニクの香りと味のするワイルドガーリックは滋養強壮によく効き、一説では通常のニンニクよりも効果があるそうです。アイルランドでは、昔から咳などの症状に処方されてきた、薬草でもあります。

春になると、周りの友人たちが「この前の週末にワイルドガーリック狩りに行ってきたんだ」なんていう話をよくしていて、無知な私は「何だろう?」と思っていたのですが、なんと我が家から歩いて5分ほどの道沿いに自生しているのを去年になって発見。
灯台下暗しです。

これをほんの少しだけいただいて、自分たちの土地に移植してみました。
何しろ野生の植物だし、自生する場所を選ぶので、移植したところでどうなのかな~、と思っていたのですが、今年になって見に行くと、しっかり根付いていました!

ワイルドガーリック2014 (1)

やった!
まだほんの一握りのワイルドガーリックですが、5月に咲く花は結実し、条件さえ合えばこぼれ種でどんどん増えるはずです。
よく見ると、小さなワイルドガーリックの芽が親株の周りにちらほらと出てきていました。よしよし!

ワイルドガーリック2014 (5)

山菜なので、畑で栽培するよりも半日陰の木の根元や垣根の縁などに植えて楽しむ方が、風情があっていいなと思います。

野菜も本来ならそうですが、特に自然界で育つこうした食べられる植物やベリー(=ワイルドフード Wild food)といったものは、旬が限定されています。ワイルドガーリックの収穫は、できれば花が咲く前の4月が良いとされています。
一年間の、その季節にだけ食べられるごちそう。そして、ワイルドフードはほとんど市場には出回りません。自分で歩いて、収穫するものなのです。
待つ時間があってこその、贅沢な食材ではないでしょうか。



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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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