2014.02.25 06:43|アイルランドの食生活
少し前のことですが、2014年の年が明けて間もなく我が家でも日本のおせち料理をいただきました。
毎年、横浜の母が日持ちのするおせち料理の一切合切を送ってくれるのです。

おせち料理2014-1

う~ん、お見事。こんな見た目も麗しいお料理というのは、和食ならではですね。お母さん、ありがとう。
こんな素晴らしい食事を、家族だけで食べてしまうのももったいない。というわけで、今年は二人の友人を呼んで日本のお正月料理をいただく会をしました。

和食を作って友だちをもてなす時に、いつも気を遣うのが「お箸」です。
我が家には日本で買ったお箸や贈りものとしていただいたお箸などがたくさんあるのですが、一般的なアイルランド人はこのお箸が苦手なのです。

アメリカのドラマや映画などを見ていると、テイクアウト(こちら流に言うとテイクアウェイですね)のヌードルを箸を使って上手に食べているシーンや、カップルが初デートに和食レストランに行って器用に箸でディナーをしたりしています。こんなのを見ると「な~んだ、西洋人も箸は抵抗なく使えるんだ」と思いがちです。
・・・ところがどっこい。アイルランド人は違います。

お茶碗に盛られたご飯やみそ汁をナイフとフォークでもてなすのは、私にとっては違和感があります。望みが薄いことは承知のうえで、私は大抵の場合お箸を添えることにしています。
しかし。箸を見た途端、使える自信がないことに罪悪感と羞恥心を感じて戸惑う、パニックになるアイルランド人の友人を、今まで何人も見てきました。かわいそうに!

典型的なアイルランド人は、食に対しても非常に保守的です。
お箸を使ったアジア料理どころか、パスタなどにも口をつけない人たちがいるほどです。彼らにとっての食べ物とは「ジャガイモ、キャベツ、ベーコン、ビーフ」であり、少しでも珍しい食材や新しい味付けになると途端に警戒するのです。私にとってはそんなアイルランド人たちが微笑ましくもあり、また実際食に対する執着というのは誰にでもあることで、十分に理解できる感覚です。

話が横道にそれましたね。
とりあえず、我が娘、息子にはお箸の使い方を当たり前にマスターしてほしかったので、小さい頃からお箸を持たせていました。
そのおかげでほら、リラはもはやお箸の達人です。

おせち料理2014-2

我が夫も、出会った頃はおぼつかなかったのですが今は日本人と同じように箸を使いこなします。
数年前に日本で友人らとご飯を食べに行った時、夫は一人の友人(日本人女性)の箸の使い方を見て「○○の箸の持ち方、なんか間違ってない?」と指摘したことさえありました。「アイルランド人にまで言われた!」と彼女が悔しがっていたのが、とても面白かったです。

さて、この夜招いた友人の一人は現在ワーキングホリデー制度を利用してアイルランドに滞在されている日本人のミキさん。アイルランド音楽を通して知り合いました。この記事の写真もミキさんよりご提供いただきました、ありがとうございます。

もう一人の友人はジョン。
ジョンはナイフとフォークで和食をいただいてしまう一人ですが、この夜ばかりはせっかくの豪華な和食に箸で挑戦。
「ひやあ、こんな感じ?この持ち方で正解?」とか言いながら、ちょこまかしたおせち料理をつまんでいきます。つるつるとしたかまぼこを箸で挟み、持ち上げ、滑らせ、押さえ、挟み、また持ち上げ・・・と苦戦を強いられるジョンに、私たちは大笑い。

おせち料理2014-3

「こうやって持つんだよ」と、ショーンに教えてもらうジョン。

ときどき、アイルランド人で「箸はいいよねえ、一気につまめないからゆっくり礼儀正しく食事ができるよね。それが箸を使う利点だよね」などと言う人がいます。箸に対して勝手な思い込みをしているようですが・・・甘~い!それはあなたがたがお箸の使い方を知らないだけよ!お箸を使って、いくらでもがつがつ食べられる術を身につけていないからよ~。
と思いますが、彼らに箸を使ってご飯をかき込む方法を教える理由もないので、いつも黙っています。
さて、アイルランド人たちが箸を難なく使いこなせるようになるまで、あと何年かかるでしょう。いえ、そんな日は果たしてやって来るのでしょうか・・?


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発信者の紹介

望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながら、オーガニックな野菜作りと食生活、地域の農家さんからいただく羊毛を使った糸紡ぎをしています。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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