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2013.05.22 09:53|アイルランドで子育て
先日私たちの土地に侵入したポニーたちの記事で、パニックになるとてんで使いものにならない情けない自分のことを書きました。この「私ってパニックになるとこんなに取り乱すんだな」という事実を知ったのはそう昔のことではありません。

普段はのんびりで冷静な私(と自分で思っているだけ?)、子どもの頃も「おっとりした子だわね」などと言われていたものですが、この平常心が保てなくなることがある、と分かったのは子どもを授かってからのことのように思います。

今から3年ほど前のこと。娘のリラが初めてけがらしいけがをしました。

ちょうど私の母が日本から遊びに来ていて、リラは家の外にあるトランポリンに乗ってジャンプしていたのです。トランポリンは子どもたちのお気に入りで今でもよく遊んでいますが、私の母に自分のジャンプを見せるんだと張り切っていたリラは、この日トランポリンから降りる時に足を踏み外し、頭から地面に落っこちたのでした。

3years11monthsLELA3.jpg

幸いこの時は夫が家にいて、いつもとは明らかに違うリラの警告のような叫びを聞いた途端、外にすっ飛んでいきました。
私も、尋常でないリラの泣き方に一瞬にして青ざめました。
娘を抱きかかえて家に入ってきた夫は冷静で、「大丈夫、大丈夫」とリラを慰めながらも「エリカ、出血がひどいからガーゼをぬるま湯で濡らして持ってきて」と言います。

私は夫に言われるがまま、言葉も見つからないままに薬の入った引き出しのところに飛んでいってガーゼを引っ張り出し、蛇口でガーゼを濡らして夫に手渡しました。
よく見るとリラはおでこを打っていて、そこが恐ろしいほどに腫れあがり、出血しています。
泣き叫ぶリラをなだめながら顔にしたたる血をていねいに拭いていく夫。
その横で今にも貧血で倒れそうになっている私。

「エリカ、つっ立ってないでもっとガーゼが必要だよ、しかもぬるま湯って言ったのにこれ冷たいよ。これじゃあリラがびっくりしちゃうよ」

夫に指示されてハッと我に返り、またガーゼを持ってウロウロする私。
あまりのショックに顔面蒼白で足取りもフラフラ、立っているのがやっとです。

「病院に連れて行った方がいいんじゃない?どうなの?」とやっとのことで夫に聞くと、「いや、そこまでひどくない。出血さえ止まればあとは消毒してやれば大丈夫」とどこまでも冷静な夫。

結局夫の言う通り、リラは大事には至らず出血も数分で止まりました。ぶつけたおでこは青と紫の混ざったあざになり、いわゆるたんこぶができて数日間は腫れが引きませんでしたが、子どものけがなので治るのも早く、傷跡も残らずに今ではまたきれいなおでこに戻っています。

3years11monthsLELA4.jpg


あの時夫がいてくれて本当によかったです。
こうしたことが子どもに起きると、自分にとって子どもがいかに大事なものであるか、自分の心のうちが丸写しになるように感じます。
大きなけがや病気もなく、ここまで元気に育ってくれていることに感謝せねばなりません。

それと同時に、このパニックになるとおろおろするだけの情けない性格をどうにかしたいものです。


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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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