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2013.05.10 20:54|動物と暮らす
今朝、子どもたちに朝食をあげながらランチボックスにサンドイッチを詰めていると、リラが突然

「ママー!ガーデンに馬がいるよー!!」

「へっ!」と表を見ると、なんと私たちの畑の周りを馬がウロウロしているではありませんか!
うわーー、大変っ!

それも1頭や2頭ではありません。…6頭もいる!!

大パニックになった私は、もう何をどうすればいいのか分かりません。意味もなくリビングルームをぐるぐる回ったりして、パニックに陥った時の自分の行動はまったく無意味で、我ながら呆れます。
ただでさえバタバタと時間のない朝、しかも夫はイタリアに演奏をしに行っていて不在です。
私がどうにかしなければ!!

動転する頭のままとにかく外に出ますが、馬たちは私の姿を認めると一斉に隣の植林をしている土地へ逃げ込みます。
ああ~、畑にも入ってほしくないけど、木のあるほうにも行かないで~!!っていうか、早く出て行って~~!!
しかし何度やっても同じこと。これでは埒があきません。一体どうやって自分たちの土地から追い出していいのかも分からず、また右往左往する私。まことに情けない。
誰が飼い主かも分からぬ今、でもまずはこの馬たちを追い出さなくては!

近所に住む、同じく馬を数頭飼っている友人にあわあわと電話しました。
とりとめもなく事情を話すと、「どこから出てきたか、分かった気がする。とにかく今から行ってあげるから待ってて」とのこと。
子どもたちをどうにかスクールバスまで送り届けてから、今度はもう一人のご近所さんを訪ねて「飼い主分かる?」と聞くと、「馬は何色?あ、それなら○○にも聞いてみるわ」とさっそく連絡を取ってくれます。
私だけが一人あたふたとする中、皆さん迅速に動いてくれました・・は~。これぞご近所パワー、見事な連携プレイ。ありがたいです。

結局駆けつけてくれた友人が手綱やロープなどを持ってきてくれ、これを使って1頭を慎重にとらえ、残りの5頭を後ろからついて来させる作戦で、見事私たちの土地からは脱出、もともと馬たちのいた近所の土地に無事戻すことができました。モーナ、本当にありがとう・・・。

見ると家畜用ゲートの脇に張られたフェンスは粗末なもので、あっさりと踏み倒されていました。
「ここから逃げ出したのね」

私が「馬」と思ったのは大半がポニーで、モーナ曰く「救助された馬たちなのよ」とのこと。
今アイルランドでは不況のおかげで馬の飼育がままならない人々が後を絶ちません。飼えなくなった馬であふれかえっているのが現状らしく、この6頭の馬もひどいコンディションで放置、または飼育されているのを救助されたらしいのです。
道理でがりがりに痩せていると思った。中には毛並みの悪いものもいて、とても気の毒でした。

馬の持ち主、つまりこのレスキュープロジェクトをしている人とも連絡が取れて、車で駆けつけたところでばったりと会いました。
「迷惑かけて、ごめんなさいね。結構なダメージがあった?」と聞かれたけれど、「・・・どうにかなります」と答えるしかありませんでした。
こういうところは、アイルランドではお互い面倒を見合わなくてはならない感覚が正直あります。

おそるおそる馬のいた辺りを見回ってみると・・・

招かれざる客3

あーあ・・・。

招かれざる客4

はぁーー・・・。

畑はまだ食べられるものがなかっただけよかったけれど、ここには種をまいていたのになあ・・・。
木を折られたり、野菜を食べられるのも嫌ですが、この深さ10センチにもなる馬の足跡の始末がとにかく大変なのです。ああ、泣けてくる。

家畜が逃げ出すのはアイルランドの田舎では日常茶飯事で、つい数日前も近くの農夫が「牛3頭見なかった?いなくなっちゃってさ」と探しに来ていたのでした。

私たちの土地にに牛や馬が入ってきたのも、もちろんこれが初めてではありません。
初めて馬が入ってきた時は夫がいたので、彼に任せて私はのんきに写真など撮ったりしていました。

その時の写真がこれ。

招かれざる客1

むしゃむしゃむしゃ。ここの草はうまいのう~。この時は大型の馬が2頭。

5月ともなると牧草地の芝もものすごい勢いで伸び始め、馬や牛にとっては心躍る季節なのでしょう。
とくにあの痩せ細った馬たちは貧しい環境を逃れ、さぞかしのびのびと食事を楽しんでいることと思います。
さあ、いっぱい食んで早く健康な体になるのだよ!

でも。私たちの土地にはお願いだから入らいないでね…!

招かれざる客2

しっしっ!あっちへお行きっ!


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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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