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2013.02.13 14:46|ワイルドフード
エルダーフラワーのシャンパンブラックベリーのワインと、去年は初めてのお酒作りに挑戦しました。

家庭菜園で自分で育てる野菜ではなく、こうして野生で育っている木々や植物から得られる食べ物のことを、英語ではWild Food(ワイルドフード)と呼んだりします。きのこ類やベリー類、日本では山菜がこのワイルドフードに当てはまるのではないかと思います。

実は、去年もうひとつ作ってしまったお酒がありました。
スロージンです。

ちょうどいい時期に、図書館で自宅で作れる保存食に関する本を借りていて、その本にこのスロージンの作り方が載っていたのでした。
お酒作りといってもこのスロージンはシャンパンやワインのように発酵過程があるわけではなく、要は市販のジンにスローという果実を漬け込んだだけの、果実酒です。

スローというのはBlackthorn(スピノサスモモ)になる実のことです。

sloes2012.jpg

小ぶりで、食べると実の部分よりも中心にある種の方が大きく、甘いというより酸っぱくて口の中に独特の苦みが残る・・決しておいしいとは言えない実です。

レシピを発見した時、「そういえば子どもたちが最近裏庭でスローを取って食べてたなあ」と思い出し、外に出てみました。すると、あるある、スローの実が我が家の裏庭にもなっているではありませんか。

しかしこのスロー、スピノサスモモならどの木にもなるわけではなく、我が家の敷地内にあるリンボクも実のついている木は裏庭の数本のみ。
しかも、子どもたちがせっせと摘んでは口に入れ、挙句の果てには自分たちの部屋にまで持ち込んで、夜寝る前に親の目を盗んでこっそり食べている様子・・・だってママはリラとショーンの枕の下からスローの種を見つけてしまったのだよ!(ついでにシーツと枕カバーにスローのシミも発見!)
子どもが部屋でこっそり食べるのは、普通チョコレートとか飴じゃないの?それがうちの子どもたちは庭で摘んだあの苦いスロー・・・ん?なんか不憫になってきたぞ。

話は横道にそれましたが、そんなわけで残っている実は残り少なく、子どもたちには「スロー摘み禁止令」を発令して、スロージン作りに備えました。

レシピはこちら。

スロー 500g
砂糖  250g
ジン  1リットル

面白いなと思ったのは、この本のレシピに「スローの収穫は、初霜の直後がいいでしょう」とあったこと。
霜が降りることによってスローの実が凍り、実の表面に割れ目ができます。この状態の方が、実の風味がジンに浸み込みやすいとのこと。なるほど。
また、ジンの代わりにウォッカを使ってもOKです。ウォッカの方が癖がなく、スローの風味がより感じられるとか。私の場合は、キッチンに長いこと居座っていたウォッカを使い切りたいがために、ジン70%ウォッカ30%ほどの割合で作りました。

作り方は簡単で、3つの材料をガラス瓶やプラスチックなどのボトルに流し込むだけです。砂糖が完全に液体に溶けるまで数日かかるかもしれませんが、気が付いたら容器を振って溶かしてあげましょう。

完成時期も覚えやすく、初霜の時期に作ってクリスマスに完成。
私は初めて作ったので念のため作った日付をラベルにして容器に貼りましたが、8~9週間で完成しました。
完成したら、スローの実をジンから取り除きます。とは言え、アルコール度の高いお酒なので果実が腐る心配もなく、そのまま底に残しておいても問題ないような気もします。

出来上がった状態で写真を撮っていればよかったものの・・・。

sloegin2012-1.jpg

これしか残ってない!
あまりに美味しくて、クリスマス休暇中の夜の友となったスロージン。ジンなので「トニックで割ったらおいしいはず」と夫がトニックを購入、子どもたちが寝てからの平和な時間を、スローのジントニックで楽しみました。

sloegin2012-2.jpg

み、見えますでしょうか・・・?
あの青黒いスローの実からはちょっと想像できなかった、とてもきれいな赤い果実酒が完成しました。
香りは濃厚で、あの固いスローを漬けていただけでこんなに素敵なお酒ができるのか、と想像以上の出来。
甘いお酒なので、特に女性に好まれるかもしれませんね。

あとから友人に聞いた話では、スロージンは日本でも市販で売られているとか。ほらほら、飲ん兵衛ではないからお酒にはあんまり詳しくないんですよ、わたし・・・!


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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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