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2012.10.05 14:47|ワイルドフード
さて、ひどい夏にもかかわらず、今年のブラックベリーは大豊作です。
8月下旬から摘み始め、10月に入った今でも最後の追い上げとばかりにちょくちょく摘みに行っています。
今年はブラックベリー摘みが病み付きになってしまった私、いそいそとボウルを持って出かけていきます。
1時間集中して摘み続けると、1キロ摘むことができます。

最初は子どもたちを連れて、家の周りを散歩がてらに摘んでいましたが、子どもたちは(特にショーン)ボウルに入れるよりも自分たちの口にどんどん入れていくので、

「ママ~、ここにもいっぱいあるよ~」
「ちょっと待って、ママが先!」(真剣)
「ああ~、それは僕がとろうと(食べようと)思ってたのに~」
「だめっ、これはママの!」

とまったく大人気ないブラックベリーの競い合い(真剣なのはママだけ)になっていました。

ブラックベリー摘み2012

今年も十分過ぎるほどのブラックベリージャムを作りましたが、それでもベリー摘みに忙しい私に夫はだんだん呆れ顔に。最後には「エリカ、もう冷凍庫がいっぱいで僕の焼いたパンが入らないよ!どうするの!?」と半ば叱られ、それでも摘み足らない私が最後に出た作戦は・・・

「ジャム以外にブラックベリーをたくさん消費できるレシピ、ないかしら?」

調べていると・・ありました、ありました、今の私にぴったりで理想的なレシピが。

ブラックベリーワイン。

おお!前回のエルダーフラワーシャンパン以来アルコール作りに興味のあった私は「こ・れ・だ!」と飛びついたわけです。

材料です。

ブラックベリー 2キロ
水 4リットル
砂糖 1.5キロ

ジャムのレシピもそうですが、できるだけシンプルに作りたいと思っています。
ほとんどのワインのレシピには、要らないバクテリアを殺すための錠剤、発酵させるためのイースト(酵母)、ワインの色を透明にさせるための粉末などを入れるように書いてあります。
これらを入れれば、きっと確実に雑菌の発生をおさえることができて、確実に発酵させ、きれいなワインを失敗なく作ることができるのでしょう。
でも、一昔前まではこういった人工物はなくて、みんな自然から得られるものでワインを作っていたはずです。実際にこれらの人工物を使わないレシピも発見したので、それだったら失敗してもいいから入れないで作ってみようと思いました。

その代わり、使用する鍋や瓶などは念入りに煮沸消毒して殺菌をします。
自然酵母でのパン作りやエルダーフラワーシャンパンを作った時に、イースト(酵母)の働きが何となく理解できました。本来なら「ワインイースト」なるものを投入して発酵を促進させるのですが、ブラックベリーには酵母菌が付着しているはずだし、ここにグルコス(=ここでは砂糖)が加わればこれが餌になって酵母が増え始め、発酵するはずです。

作り方
①大鍋にブラックベリーを入れ、よく洗った手でベリーをつぶします。(マッシャーを使ってもOK)
ブラックベリーワイン2012-1
子どもたちにやってもらいました。

②水と砂糖を加えます。
③蓋をして、あたたかい室内に5日間置きます。一日一度は木べらなどでかき混ぜます。

ブラックベリーワイン2012-2
3日目ぐらいから、かき混ぜるとしゅわしゅわと泡が出てくるのが分かります。発酵が始まりました。

ブラックベリーワイン2012-3
顔を近づけると、既にアルコール臭がします。ものすごい泡。本来のワインの原料であるぶどうの代わりにブラックベリーを使っているわけですが、香り自体はぶどうのワインにとても近いです。
ちなみに、ワインはぶどうだけでなくブラックベリーをはじめいろいろな果実や花、ハーブ、野菜などからできます。じゃがいもワイン、タンポポワイン、バナナワイン、パセリワイン・・・とても奥の深い世界です。

④ブラックベリーをモスリンなどできれいに濾します。
⑤濾した液体を瓶に流し入れます。

ブラックベリーワイン2012-4
私は今回、友人からワイン作りに使われる専用のガラス瓶(1ガロン=4.5リットル)を借りました。

⑥日付をしっかり書いて記録します。
⑦エアーロックを瓶の蓋に取り付けます。

ブラックベリーワイン2012-5
こちらがエアーロック。その名の通り、ワインを空気に触れさせません。

このエアーロックはプラスチック製で、中に水を少量入れて使います。空気はこの水がブロックになって瓶のワインに触れることはなく、同時に発酵の際に出る炭酸ガスはこのエアーロックを通して外に出すことができます。ガスが水を押し上げて、やがて「ぽこっ」という音と共に水を通り抜けて出ていきます。素晴らしいツール。

⑧発酵が終わったら(=ガスが出てこなくなるので分かります)底にたまった沈殿物を除去するために上部の透明な液体のみをチューブを使ってもう一つの瓶に移し変えます。このことをRackingと言い、ワインやサイダー作りにはとても大事な作業です。ワインの透明度が増し、味もその都度よくなっていくのだそうです。
⑨底に近い部分は捨てますが、瓶を再び満杯にするために最初と同じ比の砂糖水を減った分だけ加えます。
⑩また発酵が始まるので、エアーロックをつけて発酵が終わるのを待ちます。
⑪⑧~⑩を数ヶ月間繰り返します。

完成の時期はレシピによって言っていることがばらばらなのですが、飲もうと思えば一回目の発酵が終わった時点でもOKだそう。ボジョレーヌーヴォーみたいなものなのでしょうか。図書館から借りてきた自家製ワイン作りの本によると、ブラックベリーワインは少なくとも9ヶ月~1年間は寝かせるようにとあります。

エルダーフラワーシャンパンとは違って今回は長い長いプロセスが続くアルコール作り。
失敗したら心底がっかりですが、初心者でどれくらいおいしいワインが作れるのか、毎日泡を出し続ける瓶から目が離せません。

3つの材料でできてしまう自家製アルコール。ご家庭でもぜひ挑戦してみてください。面白いですよ~。

このブラックベリーワインの結果は、完成したらこのブログでご報告できたらと思います・・!完成したら・・ね。


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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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