せっかくなので、ハロウィーンの夜が明ける前にもう一つ記事をアップします。
ハロウィーンの概要には前回の記事で触れましたが、今回はハロウィーンにまつわる風習の一つをご紹介します。

ハロウィーンの時期になると、バームブラック(Barm Brack)と呼ばれるフルーツケーキが出回るようになります。
一見何の変哲もない、アイルランド人が良く好むドライフルーツ入りのケーキです。

変わっていることは、なんとこのケーキの中に指輪が入っていることです。

バームブラック1
エニスの人々のご用達、オコナーズベーカリーにて購入。親戚ではありません。

我が家でもこの時期になると夫が必ずブラックを買ってきて、家族でいただきます。
「誰のところに指輪が当たるかな~」と子どもたちもわくわくドキドキ。

バームブラック2
紅茶のお供にぴったりです。

今年は・・・ママが当たり~。
子どもたちは「あ~あ!!」とがっかりですが、あとで指輪はこっそりリラにあげました。今はどこに行ってしまったのか知りませんが。

バームブラック3

指輪が当たった人は、その年は何かいいことがあると言われます。

このブラックはアイルランド語で「斑点のある」というような意味なのだそうです。ケーキの中に入っているドライフルーツが斑点のように見えるためですね。このブラックを食べる風習はアイルランドが起源です。

また、昔は指輪だけでなく硬貨やボタン、指貫なども入れられていたそうです。今ではこれが指輪だけで、それも「幸運を招く」として理解されていますが、昔は「指輪=一年以内に結婚する」、「硬貨=お金持ちになる」、「ボタン=独身男性が結婚できない」、「指貫=独身女性が結婚できない」など、いわば運勢占いに使われていたようなのです。
面白いですね。

現代の世の中では、市販のブラックにまさか不幸を呼ぶボタンや指貫を入れるわけにもいかないし、硬貨をいれるというのもこの経済社会ではなじまないかもしれません。こうして指輪をブラックに入れる風習のみが、現在のアイルランドに残っているというわけです。

指輪といっても、ブラックに入っているのは金のめっきでできたただの輪っかです。指で押しただけで簡単につぶれてしまいます。

ハロウィーンについては他にもいろいろと興味深い慣わしがアイルランドに残っているので、また時期が来たら(来年!?)記事にしたいなあと思います。
それでは、Happy Halloween!!

テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報

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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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