FC2ブログ
2012.09.20 17:16|アイルランド人
ある日、校門でショーンを待っていると同じクラスに通っている女の子のお母さんが話しかけてきました。それまでも何度か会って立ち話程度はしたことのある人でしたが、「ねえ、電話番号交換しない?今度お茶でもしようよ」ということです。

私も新しい人との交流には奥手なので、相手からこう言ってもらえるほうが助かります。
その場で携帯番号を交換すると、さっそくメッセージが入ってきました。
「あなたとは、もしかして共通項があるかもと思って」とあります。

このお母さんはダブリンの出身で、どうやらフィークルには親戚がいるわけでもなく、夫と子ども二人の家族で住んでいるようです。

私が返信で「私たち二人とも都会人だから、それだけでも共通項よね」と返すと、彼女から続けて「この地域の人たちって、かなり閉鎖的な感じがしちゃって」。

そう、ちょうど数日前に似たような話を夫としていたのでした。
フィークルに限ったことではないと思いますが、結局アイルランドの田舎の人たちというのはその地域で生まれ育った人同士でかなり固い結束があり、連帯感があります。

だから、私たちのようなよそ者はいつも何となく疎外感を覚えるのです。
それはどんなに親しくなっても、どんなに努力をしても人々の根底にあるものなので消えてなくなることがありません。

「でもそれって、自分の村や町から出て違うエリアで働いたり、例えばダブリンの大学に通ったりすることで解消されないの?」と夫に聞くと「う~ん、結局あの連帯感って、教養をいくら得てもどこに住んでいた過去があっても、変わらないんだよなあ。僕だってエニスの人たちといた方が気が休まるもん」と言います。
う~ん、そういうものなのか。

私のように、運がよくて地域にたまたま同じような境遇のよそ者(Blow-ins=風に吹かれてやってきた人たち、とでも訳すのでしょうか)がたくさんいて、彼らの仲間に入れてもらっていれば心の拠りどころがありますが、これなしにアイルランドの農村で暮らしていくのは正直心細いものがあるかもしれません。

特に子どもの学校が始まると、自然地元の人たちと顔を合わせる機会が増えて疎外感を感じることが多いです。
もちろん中にはとてもオープンな人たちもいるし、閉鎖的といってもこちらを排除しようとしたり意地悪なことをしたりするわけではありません。でも、ふとした時に外されているのかな~、警戒されているのかな~と感じたり、とにかく居心地が悪いんですよね。
アイルランドの田舎に住んでいる限りこれは宿命なのかもしれません。

feakle school
子どもたちは仲良くしているように見えるのですが。

テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報

08 | 2012/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
About Me

望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

Latest Articles

Twitter

facebook

Categories

Click, please!

クリックすると不定期便の読者さんが増える!そうです。

にほんブログ村 海外生活ブログ アイルランド情報へ

Visitors

Monthly Archives

ブログ内を検索する

Links