2012.07.31 22:22|外から見る日本
実家に着いて間もなく、郵便で段ボール箱いっぱいのお米が送られてきました。
私の母方の叔母夫婦からのおいしいおいしいお米です。
私の母は福島の農家の生まれです。

震災後は、そんな理由もあって一部の報道に傷ついたり、不安に感じることが多かったです。
福島の親戚が今どんな思いで作付けをしているんだろう、どんな思いで野菜を収穫しているんだろうと考えるだけで胸が痛みました。

母がお米をこの叔母夫婦から直接買い始めた話は以前から聞いていて、「市販のお米と比べ物にならないほどおいしいの」と何度も話すのです。

数日後には叔母夫婦のメインの作物であるきゅうりのほかに、じゃがいも、いんげん、トマト、アスパラガス、自家製味噌などが詰められた箱が送られてきました。どれも採れたて、新鮮な野菜です。

京子さんの野菜


数年ぶりに叔母に電話をしてお礼をすると、叔母がこんなことを言います。
「安心して食べてね~。うちんとこの野菜は全部テストもしてあって大丈夫だから。セシウムなんかも入ってないからね~」

これを聞いた途端、思わず涙があふれてきました。

「アイルランドに住んでなければ、買って支援するところなんですけどそれができずにすみません」というようなことをどうにか言うのがやっとでした。

子どもの頃は夏休みのたびに遊びに行っていた福島。今はフクシマなどと片仮名で表記されたりして、すっかり汚名を背負ってしまいました。なんて悲しいことでしょう。

子どもは言葉の吸収が早くて、一週間も福島の田舎にいるとすっかり福島弁になって横浜に帰っていたのを思い出します。
「お晩です~」、「そうだばい~」というあののんびりとして優しい福島弁が、今でも懐かしく心に響きます。

テーマ:アイルランド不定期便
ジャンル:海外情報

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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎをしているほか、アイルランド伝統音楽の魅力を紹介するプロジェクト「ブラックバードミュージック」を運営しています。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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