「アイルランド」というとのどかなイメージが定着しているかもしれませんが、政治も経済ももちろんあります。
どうやったって信用できない態度の政治家たちも、悲しいかな、ちゃんといます。

さて、ここ数週間とういうもの、アイルランドは政治の話題で持ちきりです。
今週の金曜日に行われる総選挙のため、アイルランドの町中はどこも選挙のポスターでいっぱい、メディアも連日トップニュースで最新の動向を報道しています。

アイルランドは車社会なので、運転中の国民に見てもらうようなポスターが目立ちます。

選挙ポスター2

こちらは、エニスに入る途中の道路。上には電車が通っていてその下を車が通過するのですが、アイルランド鉄道は「自分たちの所有地の中にポスターを貼るのは違法」として警告しているのだとか。選挙のためなら何でもする・・どこの国でも同じようですね。

選挙ポスター

テレビでは、毎週のごとく各政党の党首が集って行われる生中継の討論会が放送されています。
こちらは先週行われたリムリック大学での番組から。



投票は金曜日、フィークルでは毎回子どもたちの通う小学校が投票会場となるため、学校はお休みです。投票は、朝の7時から夜の10時まで受け付けています。「学校休み~」と喜ぶ子どもたち。

バブル崩壊後のアイルランドで政権を新たに握った統一アイルランド党(と訳すそうですが・・)と労働党の連立が続くのか、それとも前政権の共和党が復活するのか・・北アイルランドの社会派政党、シンフェインがどれだけ伸びてくるのか?
政治にはそれほど興味のない私も、これだけ騒がれるとつい討論番組を観てしまったりして。

ところで皆さん、アイルランドの首相は誰だけご存知ですか?

エンダ・ケニー

統一アイルランド党のエンダ・ケニー(Enda Kenny)。メイヨー州出身の政治家ですね。
ちなみに、アイルランドでは首相のことをPrime Minister(プライムミニスター)ではなく、Taoiseach(ティーショックという感じで発音します)と呼びます。これはアイルランド語で「チーフ」という意味だそうです。
この選挙後に一体誰がティーショックになっているのか?エンダさん、覚悟しておいた方がよさそうですよ!


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今月6日、アイルランド史上最高齢を記録した女性が亡くなりました。彼女の年齢は113歳と140日、移民先のアメリカ、ニューヨークにて永眠ということです。

最高齢のアイルランド人

1902年生まれのキャトゥリーン(Kathleen うーん、どういう片仮名表記をするんでしょうね、キャサリンCatherineでもないし・・)さんは、19歳でタイタニックの最後の停泊地でもあったコーク州のコーヴの港からアメリカ行きの船に乗り、渡米後は特別施設で職を得ます。

実はこの方、私の暮らす村フィークルの出身なのです。
村のメインストリートで生まれ育ったキャトゥリーンさん、旧姓もヘイズ(Hayes)というフィークルによくある名字です。

彼女がアイルランド最高齢を記録した際には、話題となって全国ニュースにもなりましたが、フィークルでは小学校の子どもたちがアメリカに暮らすキャトゥリーンさん宛てに手紙を書くなど、地元ならではの交流も行われていました。

知り合いの誰々が彼女の親戚だとか、最高齢の記念のパネルを彼女の生家の壁に取り付けるセレモニーが行われたとか、フィークルでは何かと話題になったキャトゥリーンさん。彼女の訃報はアイルランド全国でもトップニュースでした。

アイルランドは特に長寿の国として知られているわけではありませんが、お年寄りが元気だなあと感じます。
(こちらの記事にいろいろ書きました→「元気印のアイルランドのお年寄り」)
お年寄りが元気な国って、豊かだなあと思うのです。



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先日お伝えしていたアイルランドの白熱した大統領選。
27日の投票の結果、9代目アイルランド大統領はマイケル・ディー・ヒギンズとなりました!

実は今回の選挙、投票の3日前まで「当選確実」と言われる最有力候補がいたのが、大どんでん返しとなったのでした。ショーン・ガラハーという実業家の彼は、不況であえぐアイルランドの国民に職の安定を約束し、エネルギーに溢れたキャンペーンで支持を得ていました。
それが選挙直前の月曜日にテレビで生中継された討論会でガラハー氏の過去の金銭問題が暴露され、会場の一般人からの鋭い質問にも困窮、状況はこの夜を境に一転したのです。この討論会は人気のある政治番組が主催していたので視聴者も多く、この討論会の翌日になんと28%の人がガラハー氏から2位につけていたヒギンズ氏への支持にまわったというのですから驚きです。

リムリック出身で、幼年期をここクレアで過ごしたこともあるヒギンズ氏は、ゴールウェイの大学で学びのちにゴールウェイで教鞭をふるいました。アイルランド西部とつながりの深い人物です。
70歳という年齢が今回の選挙で彼の唯一のハンディーでしたが、精力的なキャンペーンをこなし体力的にも問題なし。
自ら詩を書くなど文学、アートの世界に造詣が深く、非常に美しいアイルランド語を話すことでも有名です。
人権問題、平和活動にも熱心で、アフリカ、南アメリカ、中東など海外でも活動していた経歴があります。この人が非常に知的で温和な人物であることは、彼の関心事や話し方、表情などを見ているだけでも十分に伝わってきます。

マイケルディーヒギンズ
アイルランドの新大統領、Michael D Higgins(写真中央)

ヒギンズ氏のスピーチの中で、「アイルランドの若者たちの意見をもっと知りたい、彼らと一緒にこの国を立て直していきたい」という言葉が特に印象に残りました。
最終的にアイルランド人は今回最も的確な人を大統領に選んだと言えます。
これからの7年間の職務に期待しています。

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今月27日木曜日は、アイルランド人にとって大切な大統領選挙の日です。
国民投票で大統領が選ばれることすら知らなかった私ですが、それも当然、アイルランドの大統領の任期は7年と長く、しかも今在任中のメアリー・マカリース大統領は二期連続の14年間を務めており、私がアイルランドに越してきたときは既に彼女が大統領でした。

大統領とは英語でPresident、アメリカの大統領と同じ意味ですがアイルランドの大統領の場合は業務がかなり違います。アメリカの大統領のような政治的指導者ではなく、どちらかというと儀式的な役割を担うことが多いです。各国の重要人物が国を訪れたときに交流をしたり、国の大切な行事に参加するなどです。時には海外訪問をすることもあります。メアリー・マカリース大統領は2005年に来日をしたことがあり、東京は表参道での聖パトリックスパレードにも姿を現したのを覚えています。
そういう意味では日本のロイヤルファミリーに似ているかもしれません。しかし、まったく政治的権力がないかというとそうではなく、いくつかの政治的権限も持っていますし、立候補する際には所属政党が存在します。

今回は7人の個性溢れる候補者が立ち、アイルランド全国を回ってさまざまなキャンペーンを繰り広げています。
現役の政治家や元歌手、著名なビジネスマンなどでひしめく候補者たちは、投票まであと1週間と迫る中、テレビでのライブ討論会などで互いのポリシーを熱弁しています。

大統領候補


テレビ、ラジオ、新聞、どれをとっても今アイルランドはこの大統領選で持ち切りです。
アイルランドという国のいわば顔となる大統領。次は誰になるのか。
選挙権のある大人だけでなく10代の子どもたちまで、この選挙に興味のない人などいないようなアイルランドです。

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アイルランドは歴史の中でアメリカ、イングランド、オーストラリアなどへ大量移民を送った国として有名です。特にアメリカにおけるアイルランド系の人口は4000万人とも言われています。

海外へ移民するなんて過去の歴史の中の話と思っていたら大間違いで、アイルランド人は現代においても「移民をすること」にかなり積極的で驚きます。

特にこの不景気で職を得られない人々の選択肢の一つとして、世界的な不況の煽りを比較的受けていないとされるオーストラリアとカナダへの移住が目立ちます。
先日のニュースでは、今年だけで5万人を越えるアイルランド人が国を離れるだろうと予測されていました。特に若者が多く、中には小さい子どもを連れた家族もいます。このまま母国に残っても生き残れない、希望を持てないという悲観的な世論の中で、海外流出に歯止めがかかりません。

英語圏の国は大国が多いし、英語を話すアイルランド人にとってはこちらが思うよりたやすいことなのかもしれません。
それでも自分の生まれ育った国を離れて、住み慣れない国に職を求めて移住するというのはずいぶん勇気のいることだと思います。その上仕事が持てても土木などの肉体労働が多いようで、資格は持っているのに希望の職にはつけない人も多く、安泰というわけではなさそうです。

日本は就職できない若者が増えているそうですが、町を歩けば「パート募集」や「正社員募集」のサインがあちらこちらにあります。
アイルランドの不況はこれとは全然違って、不況となると町中からあらゆる求人がなくなります。カフェのアルバイトさえ見つかりません。そんなわけなので、生活保護の扶助を受ける人は無職の人、資格を持ったエンジニアから弁護士まであらゆる階層の人たちがいるようです。本当に仕事がないのです。

そう考えると、仕事がなければ人生に希望が持てない、有意義な人生を送りたいと願うことは、当たり前のことなのかもしれません。日本の若い人たちと比較する気はありませんが、生きるということはこういうことなんだ、とそのたくましさにハッとさせられるニュースでした。

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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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