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2021.04.18 07:25|お酒作り
そういえば。
数年前に私が作ったタンポポワインについて、ここアイルランド不定期便でご紹介したことがありましたね。(「タンポポでワインを作る」)
作るだけ作っておいて、その後あのタンポポワインはどうなったのか。
ワインは仕込んでから完成するまでに少なくとも一年はかかります。2013年の春にタンポポワインを初めて作って以来、実は私、毎年このワインを作り続けているのです・・!だっておいしいんだもん。

ちょうど今の季節、4月に入るとタンポポが一斉に咲き始めます。ここ数年というもの、幸か不幸か家の周りがたんぽぽ畑のようになってきて、どこに行かずともタンポポを収穫できるようになりました。

タンポポ (1)

タンポポと言えば雑草、それも頑固で厄介な嫌われ者の雑草の一つかもしれません。
でもタンポポは実は薬草で、根っこから花まで使えるハーブのひとつなんですね。

タンポポワインを作るには花びらだけを使います。1ガロンのタンポポワインを作るのに230gの花びらが必要なので、大きくてきれいに開き切った花を選んでどんどん摘んでいきます。

タンポポ (3)

タンポポの花をこんなに身近で観察したのは、子どもの頃以来かも。よく見ると、あまりに美しくて吸い込まれてしまいそう。

タンポポ (2)

これは、仕込んだばかりのタンポポワインの写真でしたね。

タンポポワイン2013-6

オレンジ、レモン、ライムとシトラスがたっぷり入ったタンポポワインは、仕込み直後はこんな鮮やかなオレンジ色だったのに、発酵を完全に終えたあとは透き通った白ワインのような色になったので驚きました。

たんぽぽワイン (4)

砂糖はすっかり酵母に食べつくされて、甘みは全く残っていません。むしろ、ややドライなお味。さっぱりとして飲みやすく、さわやかな春の味が広がります。

たんぽぽワイン (2)

週末のディナーで、パットと一緒にグラスに一杯ずつ飲むタンポポワイン。自分で作ったワインの味は格別です。これさえあれば、ワインを買う必要もありません。
今年は思い切って2ガロン分のタンポポワインを仕込んだばかり。あたたかなサンルームからは、今日も酵母が出すぽこぽこというガスの音が聞こえてきます。

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2016.03.04 00:19|お酒作り
昨夜天気予報を観ていたら、今年の冬は観測史上最も雨が多く、また温暖なのだそうです。雨が降るということは氷点下ではないということで、確かにこの冬は霜の降りている朝が少ないですね。

温暖な冬とは言え、雨風が強いので体感温度は「寒いっ!」と感じます。
今週は気温が下がって、日中は8度ほど。
底冷えのするアイルランドの冬、薪ストーブの前で時折楽しむお酒があります。

以前こちらのブログでもご紹介した我が家の敷地にある古いクラブアップルの木(「クラブアップルを摘む」)。

クラブアップル2013 (2)

去年の秋にも、たくさん収穫した実を使って果実酒を作りました。
ベースになるお酒は、今回はウォッカです。シナモンスティックなどのスパイスも一緒に漬け込めば、風味豊かなおいしいおいしいお酒が完成します。

クラブアップル2013 (5)

収穫したのは10月。ちょうど日本から訪れていた私の親しい友人、美由紀さんが遊びに来てくれていた時でした。
美由紀さんとはアイルランド音楽を通して数年前に出会い、それ以来とっても気持ちのよいお付き合いをさせてもらっています。

そんなわけで、美由紀さんにはクラブアップルを収穫するところから一緒にお手伝いをしてもらうことに。
漬け込むのに使ったボトルの口が小さかったので、ちょっと時間はかかるけど実を1個ずつ丁寧に入れてもらいました。

美由紀さんとお酒づくり (1)

水できれいにすすいであるクラブアップル。ウォッカという強いお酒に漬けるので、生き残れる菌はいないのでは・・・。

美由紀さんとお酒づくり (8)

材料です。

☆☆クラブアップルとウォッカの果実酒☆☆

クラブアップル 1.5kg
シナモンスティック 1本
クローヴ(丁字) 5個
バニラスティック 1本
ウォッカ 1リットル
砂糖 450g

自然の風味をしっかり閉じ込めた贅沢なお酒で、いつもクリスマス前には完成します。これぞ絶好のタイミング。

美由紀さんとお酒づくり (9)

作り方は簡単。以上の材料を蓋付きの容器に全部入れて、8週間待つだけです。

美由紀さんはアイルランドの伝統音楽で使われる楽器、コンサーティーナを演奏します。
今回は、私の住む村のお隣の町に暮らす名コンサーティーナ奏者のメアリーとタイアップして、美由紀さんのための個人レッスンをアレンジしたのでした。これはレッスン翌日の午後のひと時。こんなアイルランドでの過ごし方も悪くない?かな?

美由紀さんとお酒づくり (4)

全ての材料が入って、今日はこれでおしまい。美由紀さん、ご苦労さまでした。楽器を出して、少し一緒に弾きましょうか。

美由紀さんとお酒づくり (2)

最初の数日間は、この写真のように砂糖が溶け切らないで底にたまります。気がついたらボトルを振ってやると、少しずつ溶けてきます。それと同時に、無色透明だったウォッカがクラブアップルの淡いゴールド色に変わってきます。

クラブアップルのお酒2016 (4)

8週間経ったら、中のスパイスとクラブアップルをきれいに濾せば完成です。
ストレートで飲んでもおいしいし、トニックで割ってもよし。香りがものすごく良くて、日本の梅酒を彷彿させます。

美由紀さん、もし今年もアイルランドにいらっしゃることがあれば、このお酒ちゃんと残しておきますよ~。
何てったって、今回はウォッカ2リットル分作りましたからね・・!お待ちしております。


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2015.05.04 06:11|お酒作り
2012年の10月に、こちらのブログにこんな記事を書きました。
ブラックベリーでワインを作る

自宅の周囲に自生するブラックベリーを夏の終わりにたくさん摘み、これを使ってワインを作ったのです。
このワインが、このたびやっとやっと完成しました・・・!パチパチパチパチ!いやあ、長いプロセスでした!

1ガロンのデミジョンに入ったブラックベリーワインが、どうやら発酵を終えてガスを出さなくなったので、まずは試飲をしてみることに。
・・・最初に投入した大量の砂糖を酵母が完全に食べつくしてくれたおかげで、ワインに甘みはまったくありません。
かと言ってドライ過ぎず、お味は非常にフルーティー。更に寝かせれば味が熟成していくのでしょうが、これだけでも十分においしい!

よし、瓶詰めしよう!

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (1)

デミジョンの底にたまったわずかな澱が混入するのを避けるために、瓶詰めにはチューブを使用します。デミジョンを椅子の上など瓶よりも高い場所に配置し、チューブをデミジョンに投入。チューブの反対側の口を吸ってワインを導き、そのプレッシャーを保ったまま瓶に素早くチューブを入れます。
こうすると、液体が何もせずともきれいに流れ出します。

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (8)

かなり速いスピードで液体が流れ出していくので、気をつけて見ていなくてはなりません。

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (9)

デミジョンには1ガロン=4.5リットルのワインが入っています。750ミリリットルのワインボトルにして6本のブラックベリーワインが完成しました。うほほーい。

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (4)

サンルームには、まだ発酵を続けるワインが並びます。

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (3)

手前のデミジョンには、2週間ほど前に作ったばかりのタンポポワインが入っています。2年前に初めて作ってとてもおいしかったタンポポワイン。私のワイン作りの顔となりつつあります。

ブラックベリー収穫2013 (1)

今年もブラックベリーをたくさん摘んで、2015年産のブラックベリーワインを作りたいと思います。


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2014.07.01 06:17|お酒作り
2年ほど前から、自分で摘んだベリーや花を使って作るワインを、こちらのブログでもご紹介してきました。
最初に作ったブラックベリーのワイン、去年の春に挑戦したタンポポワイン
あれからワイン作りが(勝手に)解禁となり、すっかりワイン作りの虜になってしまった私。

そのあともワイン作りの熱は冷めず、今年は色とりどりのワインがサンルームにずらり並びました。

ワイン作り2014 (2)

2年前に作った、まだ熟成中のブラックベリーワインに続き、冷凍庫で眠っていたブラックベリーを使い切るべく、新たに1瓶を追加で作りました。
花のワインはタンポポに続き、ニワトコの花(エルダーフラワー Elderflower)のワインと、どうしても作ってみたかったハリエニシダ(ゴース Gorse)のワインを。
そして、きれいなピンク色のものは今年の春に仕込んだルバーブのワインです。

ハリエニシダは、こちらですね。

ゴース2013-2

鋭いトゲのあるハリエニシダは、小さな花を一つ一つ摘むのに苦労しました。

ゴース2013-3

ハリエニシダのココナツの甘い香りに包まれながらの作業です。見た目もとってもきれい。

ゴースワイン2013 (1)

さて、ワインと言えば一般的にはブドウを使ったワインを指しますね。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローは赤ワインを作る時に使われるブドウの品種、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネは白ワイン用のブドウ品種の代表格として知られています。

一方で、私が作っているようなワインのことをカントリーワイン(Country Wine)と呼びます。
ワインのベースとなるものは果物であったり、香りのいい花、木の葉、ハーブ、更にはジャガイモやニンジンなどの野菜の場合もあります。

経験と知識が必要なワイン作りは、知れば知るほど奥の深い世界です。最初の頃は失敗も多いようで、1ガロン(4.5リットル)も作ってすべてが水の泡となるとうんざりしますし、熟成させて飲めるようになるまで長い時間がかかることから「ワイン作りは諦めた」という人にも何度も会いました。

私もまだまだ完全な初心者ですが、バラエティーに富んだ手作りのワインが家にいつでもある暮らしはとても豊かな気持ちにさせてくれますし、これから長い年月をかけて少しずつ学んでいく過程も楽しめたらいいなと思います。
今までの私のワインは、フルーツや花についた自然酵母を利用して発酵させていましたが、今年の春はとうとうワイン作りのための酵母(イースト)を購入、これを使って正しく(!)ワインを作っています。

ワイン作り5月2014 (1)

食べ物でも飲み物でも、ワインのように発酵させて作るものは、本当に面白いなあと思います。
今日も発酵中のワインから出るガスの音を聞きながら、自家製ワインが飲める日をのんびり待つ我が家です。


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2013.07.02 23:15|お酒作り
冬にスロージンを作って、とてもおいしく飲みました。
たまたま図書館でガーデニングの本を立ち読みしていたら、スロージン作りと同じ方法でブラックベリーをウイスキーに漬けるとおいしいお酒ができると書いてあって、思わず舌なめずり。さっそくこの本を借りてきて試してみることにしました。

その名もずばり、「ブラックベリーウイスキー」(そのまんま)。

作り方は簡単です。必要な材料は3つだけ。こういうの、好きだなあ。

ブラックベリー 550g
ウイスキー 1リットル
砂糖 275g

ウィスキーは上質なものである必要はありません。これもまたうれしいポイント。
我が家には飲みかけのウィスキーがあちらこちらにあったので、私の場合は主婦の癖が働いて、残りの少ないウィスキーを片っ端から入れてブレンドしてしまいました。

この3つの材料を保存する容器に入れて、蓋をします。
容器は何でも構いません。私はプラスチックのミネラルウォーターが入っていたボトルを使いました。
砂糖が底にたまるので、作ってから数日は気がついたら容器を振ってあげて、砂糖を溶かします。シェイクシェイクシェイク。
ウィスキーはあっという間にきれいなブラックベリーの色に変身しました。

作った日の日付が分からなくならないように管理して、漬け込んでから8週間で出来上がりです。

出来上がったら、モスリンなどでベリーをきれいに濾してボトルに保存します。

ブラックベリーワイン (1)

スロージンと同様に甘くてかなり強いお酒なので、飲む時にはトニックなどで割るとすっきりしておいしいです。
ウィスキーは苦手、ストレートで飲むのは好きじゃない、という女性陣には特に好評でした。
ウィスキーの風味がありつつ、ブラックベリーの甘みとほろ苦さが合わさって、そのバランス感といったらもう完璧です。おいしい!

しかしこのお酒を誰よりも愛してくれたのは、ほかならぬ我が夫です。
甘いので「女性向けかな」と思いきや、食前酒に、食後酒に、っていうかいつでも好きな時に飲んでは酔いしれる夫(と私)。至福のひと時です。

自宅で果実酒を作るというと、「難しそう」、「何か特別なものを買い揃えないとできないんじゃない?」などとハードルの高い印象があるかもしれません。しかしホームメイドの果実酒ほど簡単で、オリジナルでおいしいものはありません。
日本だったら、梅酒が果実酒の代表格でしょうか。スーパーやコンビニエンスストアで買える梅酒はちょっと味気ないけれど、自分で漬け込んだ梅酒はまさに格別ですよね。

ブラックベリーワイン(2)


「忙しくてそんな時間ないなあ」と思っているそこのあなた!こうしたモノづくりを一つでも取り入れるだけで、急ぎ足の自分の生活のペースが束の間のあいだ減速しますよ。ぜひぜひお試しください。

そんな意味も込めて、今夜も果実酒に乾杯!をしたいと思います。


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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と5人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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