2014.04.02 20:34|アイルランドのテレビ
我が家にもテレビがあります。
私の周りにはテレビを見ない人、テレビのある生活が好きではない人が結構いて、それはそれで理解できる姿勢だなあと思います。電化製品の音のない暮らしが好きな人や、「自堕落な生活をしないために。テレビは天敵だから」と考える人もいるようです。

テレビは、疲れて帰宅すると家の照明をつけるのと同じ感覚でスイッチを入れる人も少なくないのではないでしょうか。BGM感覚で「とりあえずテレビをつける」ことは、無意識のうちに習慣化しやすいのかもしれません。

我が家でも、お天気が悪くてどこにも行けず、週末で子どもたちも家にいて・・なんていう時に、「テレビでもつけるか」ということはあります。
が、幸い私自身も含め、夫も子どもたちも基本的には見たい番組がある時につけるだけで、テレビへの依存率は低いです。時には、テレビを持っている意味があるのかしら?と思うほど使われていない我が家のテレビですが、もしかしたらこのぐらいがちょうどいいのかもしれません。

さて、ここ数週間というもの、毎週欠かさずに見ているテレビ番組があります。今、私がレギュラーで見ているテレビ番組はこの一つだけ。
たまたまテレビの予告で知って見始めたのですが、数年前から定期的にやっているシリーズのようです。

お気に入りのテレビ番組garraiglas

「Garraí Glas」(アイルランド語で「緑の園」の意味)という名前の30分番組。
「TG4」というアイルランド語のチャンネルで放送されているので、この番組もプレゼンターの女性をはじめ、すべてアイルランド語です。ありがたいのは、英語で字幕がきちんと出るので、私はひたすらこれを追いながら番組の内容を楽しんでいます。

お気に入りのテレビ番組garraiglas-2
(プレゼンターのSíle Nic Chonaonaigh)

今年のシリーズでは、毎週アイルランド国内に暮らす人々を訪ね、彼らが持っている薬草の知識やその地域に伝わる植物の利用法を伝授してもらいます。
「私たちの身の回りに自生している植物からできる薬を探す旅」という主旨です。

庭で育つハーブを使うこともありますが、ほとんどの場合が自然の中で自生している植物や花、実などを採取して、これを煎じた飲み物を作ったり、オイルに漬け込んで肌につけるクリームを作ったり、お菓子や料理に利用したりします。
これが本当に面白い。
食べられると分かっている植物の場合はもちろんですが、例えば私たちが雑草だと思っていた植物の葉っぱが実は食べられる、それも免疫力を高める効果があったり、肌荒れに効く、解熱剤になる、咳が出る時に摂取すると良いなど、豊富な知識を持つアイルランド人たちが毎週登場し、説明してくれます。

お気に入りのテレビ番組garraiglas-3

この番組を見ていると、その都度考えさせられることが多く、私にとっては刺激的な30分間です。

現代人の私たちは、最新医療の恩恵を受け、調子が悪くなればすぐに抗生物質を飲んで体を治そうとします。もちろん、日常生活に支障が出るほど病んでいる時、苦しい時にはこうした薬が手に入ることに、私たちは感謝しますね。
でも、それとは別にこうした古くから伝わる薬草の知識が生活の中に根づいていれば、丈夫な体を作ることができたり、軽い症状の時には医者にかからず、自分で自分を処方することもできます。

この番組で紹介されている薬草の知識は、古臭い迷信ではありません。
「これは私の祖母が毎年作っていた飲み物で、体力が低下した時に飲むといいのよ」とか「この地域の昔の女性は、みなこのハーブを摘んで肌につけていたのだそうです。それだけ保湿成分があるのです」というように、その効果が長い歴史の中で認められたものが、知識として今に残っているのです。
アイルランドにも、風土に根ざした薬草の文化があることに感心すると同時に、とても興味深く番組を見ています。

まさに温故知新、ということですね。

この番組は、毎週火曜日の夜8時から放送しています。
テレビ局にとっては視聴率の高い人気番組を流したいこの時間帯に、アイルランドではこんな内容の番組をやっている。
そう考えただけでつい嬉しくなってしまうのは、私だけでしょうか。


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2013.01.23 22:41|アイルランドのテレビ
今月から、毎週日曜日の夜9時半にテレビをつけます。
どうしても見れない週には、RTE放送のウェブサイトで番組を視聴。そこまでして何の番組を見ているの!?

かというと・・。

「RAW」

Raw.jpg


アイルランドのドラマです。
この「RAW」は数年前にシリーズが始まり、それから毎年この季節になると数週間連続で放映されて、「このあとどうなる?!」というタイミングで「続きはまた来年のこの時期~」・・というペースで長く続いている人気のドラマです。
当初から「なんて面白いの、このドラマ!」と私はすっかりファンになり、今でも欠かさず見ています。

場所はダブリン。「RAW」という名前のレストランを舞台にその人間模様が描かれます。
レストランで働くスタッフたちの恋愛ストーリー、ビジネス、家族、それに現代のアイルランドが抱える社会問題までが見事に組み込まれており、このドラマを見ていればアイルランドの今が見える!というのは言い過ぎかもしれないけれど、かなりよくできたドラマであることに間違いありません。

アイルランドのドラマはこの「RAW」に限らず、比較的上質なものが多く、いつも楽しみに見ています。
若者向けのドラマであっても、そこには娘を心から心配する母親の姿や、都会の危うい誘惑に翻弄される主人公、同性愛、ドラッグ、窃盗、ホームレスなどアイルランド社会の大きなテーマも背景にきちんと描かれており、見る側に疑問を投げかけてきます。ドラマはこうでなくてはなりません。

またアイルランドにも優れた俳優がいて、このドラマに出演している俳優たちもかなりの腕です。
先日も、ドラマでは間の抜けたつまらない男を演じる俳優さんがバラエティー番組でインタビューされているのを見て「この人、こんなに格好良くて素敵な人だったのね!」と感心したばかりでした。

Raw3.jpg


面白いのは、俳優の数としては国全体で見てそんなにたくさんいないんだろうなあ・・と感じることです。例えば、この「RAW」に出ているなじみの俳優さんが違う連続ドラマにも登場していたり、何かのテレビコマーシャルで「あれ?この人、あのドラマに出てたよねえ?」という具合で、俳優の使い回しがすごく多い気がします。同じ俳優ばかりが市場を独占しているというよりは、食べていけるだけの俳優の数がもともと少ないんだろうなあ、という印象です。

もしダブリンに住んでいたら・・・。同じアイルランドといえどもこんなに刺激的な生活もあるのかあ。
羨ましいような気もしますが、きっと私にはこのアイルランド田舎生活が性に合っているのだろうなあ。
などと思いながら、この番組を見ているときだけはダブリンにいる気分を味わっている私です。

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2012.05.30 22:26|アイルランドのテレビ
先週の土曜日にユーロヴィジョンソングコンテストがありました。
今年はアゼルバイジャンで開催され、アイルランド代表は決勝まで残ってパフォーマンスを披露しました。

今年のアイルランド代表はジェドワードという20歳、ダブリン生まれの双子の男の子たち。
名前がジョンとエドワードなので、それを組み合わせてJedward(ジェドワード)というわけです。

jedward.jpg

子どもや10代の子たちを中心にものすごい人気で、世間を賑わせています。来日もしていたようですが、アイルランドではあくまでお子様用アイドルです。
私にはどちらがジョンでどちらがエドワードなのかも分かりませんが、特徴のあるヘアースタイルに歌えて踊れるタレントとしてアイドル的な存在です。
娘のリラもその例にもれずジェドワードがテレビに出れば「うわー!」といつも大騒ぎ、今回のユーロヴィジョンも学校で話題になったらしく「見る!」と言って聞きません。翌日は日曜日ということもあって、特別に夜遅くまで起きて見てもよいことにしました。

いい成績は残せませんでしたが、まあまあ彼らなりに国を代表して頑張ったのでしょう、リラも大満足のパフォーマンスでした。



それにしてもこのユーロヴィジョン、近年は形骸化しているなあと感じます。昔はここからアバやセリーヌ・ディオンのようなスターが生まれていたわけですが、今ではど派手なステージや照明だけが目立つばかりで目的を失っているように見えます。
参加国が自国を除いた他国にポイントを投じ、そのポイント合計で優勝者が決まるのですが、国によっては(どこの国とは言いませんが)政治的な思惑が丸見えでこれにも閉口してしまいました。

でも調べていたら、なんとアイルランドはこのユーロヴィジョンで優勝経験が最多なのだとか。
この不景気で塞いだ雰囲気の今のアイルランドに、ユーロヴィジョン優勝のニュースでもあればずいぶん盛り上がるのですが。ジェドワードの優勝は夢のまた夢でしたが、そんなことを思いながら見ていたユーロヴィジョンソングコンテストでした。

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2012.04.03 00:31|アイルランドのテレビ
夫と一緒に毎週欠かさず見ているテレビ番組があります。アイルランド語放送のTG4というチャンネルでやっている「FEIRM FACTOR」という番組です。
アイルランド全国から選ばれた農夫(女性もいるのでファーマーとします)たちが個人の技を競い合う、俗に言うリアリティーショーですね。

農業なんて力仕事は汚れるし古臭いしというイメージはアイルランドにも、特に都会の人の中にはあるかもしれません。
でも実際にアイルランドの田舎に住んでいれば近くにファーマーがいないことはまずないし、身近な存在です。親のあとを受け継ぐ若い世代のファーマーも決して珍しくありません。

番組ではアイルランドの第一次産業を担う若いファーマーたちが、毎週違った知識と技術を問われながら競います。馬のケア、牛の予防接種の仕方、トラクターの運転技術、野菜の生産地などなど。農業の奥の深さに感心すると同時に、こうしてファーマーたちが主役のテレビ番組がリアリティーショーとして完成しているところが農業の国、アイルランドを象徴していて面白いなと思います。

feirm factor

優勝者には四駆の中でも最高級のLand Roverが進呈される、というのもいかにもファーマーたちの競争心をくすぐります。

番組の写真はこちらでもっと見ることができます。

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2010.12.08 21:17|アイルランドのテレビ
子どもたちにテレビを見せながらキッチンで夕飯を作っていると、突然不思議な感覚に襲われました。何かが違う、テレビからとても馴染みのある、何かが聞こえる・・・???

と思った瞬間、「あ!日本語だ!」

英語に囲まれたいつもの生活に突然飛び込んできた日本語の正体は、大手日本企業「マツダ」のCMでした。
マツダの日本人技術者が日本語でマツダの車について語っており、画面には英語の字幕がついています。
ああびっくりした。と同時に何だか嬉しい気持ちにもなりました。

この他にも男性用ジェルか何かのCMで日本人カップルが出てきて、彼女が彼氏に向かって「何やってんの~!!バカバカ~!」と怒るのとか、ビールのCMで世界各国でこのビールが歓迎されているシーンの一幕に日本も出てきて、ドアを開けた日本人の女の子が「こっちこっち!」と言って招き入れるようなCMも過去にありました。

テレビから聞こえる日本語。私にとっては当たり前の英語での日常生活には新鮮に響きます。

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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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