2018.07.04 11:25|我が家の食卓
冷蔵庫を開けたら、牛乳を切らしていることに気が付きました。もう夕刻、パットが「今から車でひとっ走りしてお店で買ってくる」と言います。フィークルの村に行くにせよタラの町に出るにせよ、我が家から最寄りの店までは車で10分はかかります。
そんな状況に陥った矢先、ある名案が浮かびました。

「ちょっと待って。それだったら近所のオーガニックファームに牛乳を買いに行く方が早いんじゃない?」

このオーガニックファームでは、数年前から絞りたての牛乳とヤギのミルクを近隣の人々に直接販売しています。
それは私たちも知っていたのに、これまで便利さに何となく流されてスーパーでオーガニックの牛乳を買っていたのでした。
こんなきっかけがない限り、なかなか変化を起こさないのが人の常なのかもしれません。

この日以来、スーパーで牛乳を買うことをやめました。

ファームの牛乳は搾りたてです。
数週間前には、娘がこのファームに遊びに行くと言うのでお使いを頼むと手ぶらで帰宅し、「今牛乳切らしてるんだって。今日の夕方また絞るから、8時以降に来てくれたらあるって」という日もありました。
それからは、事前に有無を確認してから向かうようにしています。

とにかく近くにあるファームなので、せっかくなら車で行くより歩いていきたいもの。時間は作ればいくらでもあります。

今日も搾りたての牛乳を買いに出かけました。

搾りたての牛乳を買いに (1)

さあさあ、こっち!

搾りたての牛乳を買いに (4)

道路からも行けますが、このファーム、実は牧草地を越えて行くほうがずっと近道なのです。
このゲートをまずはよじ登ります。よいしょ。
ゲートの先は高い草の生い茂る道なき道。コットンのドレスにブラックベリーのとげが時折ひっかかります。

搾りたての牛乳を買いに (10)

ああ、やっとフィールドが見えてきました。この木の柵も乗り越えなければ。

搾りたての牛乳を買いに (6)

あと少し。ここまで来るのに、農業用のゲートがいくつあったのかしらん。
到着すると、モーナがちょうど牛乳を瓶詰めしているところでした。
お金を払って、持ってきたバッグに牛乳を入れていきます。
牛乳は1リットルのガラス瓶に入っています。瓶は常に返却し、彼らが消毒をして再利用しています。ゴミが出ないのも嬉しいのです。

搾りたての牛乳を買いに (7)

割れては大変。タオルで包んで自宅まで持って帰ります。

搾りたての牛乳を買いに (2)

牛乳に加えて、今日はガーリックとバジルの入ったチーズも購入。これがまたおいしい!

さて、この牛乳、よーく見ると瓶の上部にある牛乳は色がやや濃く、固まっているようです。
これが、本来のクリームなんですね。ちなみにクリームを練って固めたものがバター。
ちょっと待って。これがクリームだとすると、お店で売られている牛乳ってそもそも何なのでしょう?クリームの下にあるものが牛乳?
調べてみると、一般的に市販されている牛乳は生乳(牛の乳を搾ったままのもの)を加熱殺菌処理し、更にはホモジナイズと呼ばれる成分の均質化の工程を踏むことでクリームとの分離を防いだもの、なのだそうです。

ですから、私がファームから買っているこの牛乳は正しくは「生乳」。分離しているので「シェイクさせてから飲んでね」とのことです。

さてそのお味やいかに。
・・・さっぱり、おいしい!
癖のまったくない、すっきりとした飲み心地に驚きました。

牛乳、生クリーム、バターやヨーグルト。いわゆる乳製品と呼ばれるものは私たちにとって身近です。それなのに、これらの食品が何を使ってどのように作られるのかを知らず、何の疑問も持たずに口にしていた時代が私にもありました。よく考えれば不思議なことです。ファームの牛乳を買うようになると、頭の中にある知識としてでなくやっと初めて「分かった」気がしました。自分の目で見るって大事なんですね。

そろそろ最後のガラス瓶の中のミルクがなくなりそうです。明日の朝、またえっちらおっちら牛乳を買いに行ってきます。

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2012.06.10 00:30|我が家の食卓
月に一度、家族4人揃って図書館に行くのが習慣です。

最近ここで立て続けに借りているのが、お料理の本。

数年前まで我が家の食卓は和食が中心で、「英語のレシピは苦手だなあ・・」と何となく敬遠していたのですが、最近はこの英語のレシピ本たちにもずいぶんお世話になっています。

2年ほど前にいつもはテレビなんてつけない週末の時間帯に、たまたまテレビをつけたらやっていた料理番組がとても素敵でした。シェフの名前は覚えてないけど顔は覚えてる、そして極めつけは彼、オーストラリア人だったわね・・と図書館の棚の前でしばらく立ちつくし、男性シェフの本を端からチェックしていったら・・・いました!この笑顔だ、間違いない!

Bill Grangerという名前のオーストラリア人シェフです。
借りたレシピ本のタイトルは「Feed Me Now!」(今すぐ食べさせて!)。

Bill Granger2


いつか見た彼の料理番組と同様に、レシピはどれもシンプルでおいしそうです。

その中で「どんなに忙しくても、なるべく家族できちんと座って食事をしよう。食事を共にするということは生活の中で、更には人生の中でとても大切な時間だから」というメッセージが印象に残りました。

生活の中で「これだけは譲れない何か」を決めておくことはとても大事だと思います。
そんな「何か」を軸にして、生活というものはまわっているのかなあという気さえします。

Bill Granger1

さすがオーストラリアという場所柄、東南アジアなどの料理をアレンジしたものや和食レシピもちらほら。
その中に「OKAYODON」という名前のレシピを発見。発音からして「日本食?」と思って、でも「そんな名前の丼は聞いたことないなあ」と説明書きを読むと・・・「OKAYOとは日本語で母と子の意味で~」とあります。

「もしかして、親子丼(OYAKODON)の間違え?」

どうやらYとKを逆さにしてしまった模様。ああ、惜しい。

ところでこのビルさん、この記事を書くまで知らなかったのですが日本とのかかわりが深く、七里ヶ浜、横浜、お台場、表参道にレストランがあるそうです。
bills-jp.net

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2012.05.15 15:56|我が家の食卓
ずいぶん前に、自宅で納豆を作った話をこのブログで記事にしました。(「アイルランドで納豆を作る」の記事はこちら

今回は豆腐編、です。
お店で手に入らない日本の食材で、どうしても食べたくなってしまうものの一つがお豆腐。
まったく手に入らないわけではなく、最大手スーパーのダンズ(Dunnes)でも売っていたし、健康食品のお店に行くと冷蔵庫に入って販売されているのも見たことがあるのですが・・・とにかくおいしくないです。

それなら自分で作れないかしら。
と思ってアイルランドに越して間もなく、市販の豆乳を使ってお豆腐作りに初挑戦しましたが、見事に失敗しました。こちらの豆乳は成分が薄過ぎ、豆腐作りには不向きだったようです。
日本に帰国してしまった友人からお豆腐作り一式を置き土産にもらったのを機に、再び挑戦しました。

豆腐1

パックの豆乳からはできないことが分かっていたので、ちょっと大変ですが大豆から豆乳を作るところからのスタートです。
豆乳を作れば、当然おからも生成されます。このおからがまたとんでもない量でやや辟易。卯の花を作ったりバーガーに入れて食べたりと一生懸命片付けましたが、どうしても食べきれない場合は冷凍庫に入れて一次保存し休憩します。
昔日本でお豆腐屋さんから出るおからが産業廃棄物に認定され、話題を呼んだことが思い出されます。

にがりを投入してかき混ぜ、蒸すこと10分。
柔らかで最高においしいお豆腐が完成しました。

豆腐2

作りたてのお豆腐ってこんなにおいしかったんだ!
お豆腐は子どもたちも大好きですが、何より夫の大好物です。「日本のトーフはアイスクリームみたいに口の中で溶けてねー・・・」と、日本のお豆腐をこよなく愛しています。
この夜は家族も大満足の夕ご飯でした。

お豆腐は日本に住んでいればコンビにでも買えるぐらいどこにでもあって、消費する私たちは何の不自由もなく食べていますが、大豆から自分で作ってみるとその過程の長いこと。
それにこんなにたくさんの大豆を煮て作ったのに、できたお豆腐はこれっぽっち?とも思いました。
昔はお祝い事などに用いられる貴重で贅沢な食べ物だった訳が、作ってみてやっと分かりました。

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2011.07.15 00:04|我が家の食卓
夫不在の3週間、気ままにやっていますが友人の訪問は嬉しいものです。
先週の金曜日には「エリカの家でピザ&お寿司パーティーはどう?」と提案をいただき、いつものメンバーが揃いました。

イタリアからよく遊びに来る友人ルチアとも久し振りの再会です。みんなアイルランド音楽を通して知り合った仲間たち、こうして音楽以外の場面でも楽しく過ごせるのは幸せなことです。

ピザは作っておいた生地にトッピングを次々に乗せて、200度のオーブンで15分焼き上げます。

ピザパーティー2

手作りピザなんて大変そうだと思っていたのも過去の話、今ではときどき我が家の食卓にものぼる人気ディナーです。生地を伸ばすのは子供でも参加できるし、トッピングだってお手のもの。
トマトソースにピーマンやマッシュルーム、玉ねぎなど野菜をたくさん乗せてオリーブ、アンチョビ、サラミなどで味を付け、仕上げにたっぷりのチーズをまぶします。イタリアのチーズにこだわることはなく、アイリッシュのチェダーチーズでも十分おいしく作れます。

あつあつのピザがどんどんオーブンから運ばれてきます。6~7枚はあったのではないかしら。
そこにトモミさんお手製ののり巻きとおにぎり、和洋折衷のディナーがまたよく合います。
私はキッチンとダイニングを貸したようなものでおかしな感じ、「ようこそ、完全自炊のゲストハウスへ~!」と言って笑っていました。(一応サラダとレモンケーキは作ったのですが・・)

ルチアがイタリアから持ってきてくれたおいしいワインで乾杯。
おいしいご飯に楽しいおしゃべり、これまた贅沢な時間です。

ピザパーティー

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2011.01.21 21:47|我が家の食卓
海外に住むと、現地では手に入らない日本のものが恋しくなるのはどなたにも心当たりがあると思います。
特に食べ物は、日本食ならではの食材が多いので日本から注文したり、親に送ってもらったり、車を飛ばして買い出しに行ったり・・それでも食べたいものは食べたい!自分の体にしみこんだ故郷の味とはいつまでも忘れないもので、これは一生ものなのだろうと思います。

急に「ああ、あれが食べたい!」と思う日本の食べ物は多々ありますが・・・私にとっては「納豆」がその一つです。最近またあのネバネバの大豆の香りが恋しくなり、「そういえば納豆菌があったっけ」と思い出しました。
結婚した時に東京の友人からもらった「納豆菌」と「にがり」。もらった時は笑っていましたが、いざアイルランドに住み始めるとそこには真剣に納豆を作る自分の姿が。
今まで何度か作りましたが、からからに乾いてしまったり、菌がほとんどまわらずに煮た大豆のまま、なんてことがしょっちゅうでした。

今回もあまり期待せず、それでも説明書をしっかり読み直して煮加減やら納豆菌の入れるタイミングなどに気をつけました。納豆菌は白い粉状で、ほんの少量を水に溶いて回しいれます。
大豆も今回はずいぶん柔らかくなるまで煮て、冷めないうちに納豆菌を注入、煮沸消毒したスプーンで混ぜました。
40度前後を保ちながら24時間置くと菌が活動を始めて納豆ができます。本当はコタツが一番いいと本で読んだこともありますが、さすがにそれはないのでレンジに火をくべてその上で作りました。直に置くと熱すぎるので、鍋の下にもう一つ鍋を置いてこの鍋の中に水を入れ、さらに納豆の入った鍋をタオルでくるみました。

翌朝鍋を開けてみると・・・

納豆2

おおお~!今までにない上出来の納豆が!もう古くなってるかもと心配していた菌はしっかり生きていたようで、市販の納豆よりも粘り気があります。感激。
かなり大量に大豆を煮たので、ご飯8杯分ぐらいの納豆が一気に完成しました。

納豆は子どもたちも好きで、アイルランド人の夫も納豆を初めて食した日からあっさり何の抵抗もなく「おいしー」と評価。冬はレンジをつける日が多いので、納豆は冬のごちそう(?)となりそうです。
手作り納豆、ぜひお試しを。納豆菌は東急ハンズで売っているそうです。
素敵なプレゼントをありがとう、はせぴ!!

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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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