2017.09.29 09:51|アイルランドで子育て
今年の6月に3年ぶりに日本に帰国し、3週間という短い間でしたが母国日本を満喫しました。
滞在中、嬉しいことがありました。
11歳の娘のリラが、初めて日本語を「自主的」に書き始めたのです。

子どもたちの日本語 (2)

平仮名だけですよ。
今までも日本の母が送ってくれたドリルなどをやらせたことはあるけれど、ここまで興味を示してくれたのは初めてでした。
日本滞在も後半にさしかかると、私の父と平仮名を書きながらしりとりをしています。

アイルランドに戻ってきてからも、平仮名の並んだラベルなどを見ると「ちょっと待って!読んでみる」と(英語で)言っては挑戦を続けています。単語として知っている日本語もあるので、読み進める途中で分かることも多いようです。

私は普段、自分の子どもたちに日本語で話しかけます。ところが、子どもたちも幼少時には日本語で返してくれていたのに、学校に行き出した途端あっという間に英語にとって代わってしまいました。今でもくじけずに日本語で話していますが、子どもたちは100%英語で返事をしてきます。

私たち親子の会話は想像がしにくいかもしれませんが、例えばこんな感じなのです。

私「おかえりー。学校どうだった?」
ショーン「Good. Eddy didn't come to school today so I was playing with Tom.」
私「そうなの?エディーどうしたんだろうね」
ショーン「I don't know. Maybe he's sick or something. I don't know」
私「ふーん」

ま、返事が返ってくるということは私の日本語を理解しているということなので、とりあえず良しとしています。

成長に従って、子どもたちの語彙はどんどん増えていきます。日本語の単語の意味をいちいち説明するのが大変なことも多く(面倒・・と言うのかもしれません)、私の日本語は英単語がかなり混入した日本語であったりします。
また、英語を話す第三者が会話の中にいる時は、その場の全員が分かるようにとどうしても英語で話してしまいます。

夫のパットさんは日本語を話さないので、子どもたちにとっては私が唯一の日本語スピーカー。近くには日本語学校も日本人会もありません。

そんな環境の中で娘が日本語の読み書きを始めてくれたこと。

この先どうなっていくのかは分かりませんが、都内の紀伊国屋で買った外国人向けの平仮名学習本を、さり気なく見せたりしている母なのでした。

Erika Moc O'C @Twitter
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2017.03.24 23:46|アイルランドで子育て
我が家の暖房設備は薪ストーブが要です。
(ブログ記事→「できることから始めよう ストーブとお湯の暖房」

ちょっと寒くなってきたな、と思ったら古い新聞紙を何枚か丸めてストーブに投入、その上に小枝などをうまくアレンジして載せ、マッチを擦って火をつけます。燃えてきたらすかさず大きめの薪をいくつか投入していきますが、これもコツのようなものがあってうまくやらないと途中で火が消えてしまうこともあります。

ボタンひとつで家が温かくなるのと比べると、これはちょっとした家事です。手は汚れるし、手間もかかる。

そこで、この冬から私が忙しい時には9歳の息子と11歳の娘にストーブをつけてもらうことにしました。

第一の関門はマッチを擦ることです。
細いマッチはすぐに燃えて、指をやけどするのではとこわがる子どもたち。
「絶対できない!」と抵抗する子どもたちに、「ほら」と何度かマッチを目の前で擦ってあげて、突然火がつくわけではないこと、しばらく持っていてもまったく熱くないことを教えてあげると、やっと挑戦する気になってくれました。

お次は肝心のストーブ。
しかしこちらは、夫や私がやっているのを日々見ているせいか意外に手際よく薪を入れていきます。

火をつける練習2017 (4)

上手上手。
ストーブに火をつけることができるようになると、「今夜は私がつける!」と言って喜んでやってくれるようになりました。助かる!

こんな小さな子どもたちに火のつけ方を教えるなんて、危険じゃない?という声が今にも聞こえてきそうです。
しかし、私も同じ部屋にいるし少しでも危なっかしいことをしていれば(一度もありませんが)すぐに気がつきます。
「火をつけて暖をとる」という行為は昔から人間の知恵であったわけですし、生きる力であると考えているのでむしろ当たり前に子どもに教えたいと思います。

勝手にやらせたりはもちろんしませんが、少しは失敗ややけどもしながら火との程よい距離を学んでいってもらえたらと思っています。

「危ないからやらせない」の一辺倒だと、子どもたちの可能性や好奇心の一部も一緒に奪っている気がしてなりません。リスクのない世界は神話の中だけ。リスクは承知で上手く付き合っていくスキルが大事なのかな、と思います。


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2016.03.18 23:14|アイルランドで子育て
ストーブで薪を燃やしながら暖をとるのが我が家の冬の暮らしです。
薪は家の隣に建てた納屋に保管していて、大きすぎる薪はときどき夫が斧で割ってから家に運び入れます。

この薪割りが、8歳の息子ショーンの最近のお気に入りです。
いつも突然思い出したかのように「あ、薪、割って来ようかな?いい?」と言っては長靴を履いて外に飛び出していきます。

最初は私も驚いて、こんなに大きな斧を使いこなせるのか、誤って怪我でもしたらとハラハラしました。
それに対し、夫はクールに「大丈夫だ」。「使い方もちゃんと教えたし、本人も分かってる」とのこと。
しつこく「本当に大丈夫?」を連発する母のために、息子が薪割りのデモンストレーションをしてくれました。

まずは割る薪をセットして・・

薪割る少年 (11)

斧を持ち上げ、

薪割る少年 (9)

えいっ。

薪割る少年 (8)

よし、真っ二つ!

薪割る少年 (10)

「今日はこんなもんで足りる?」「え?あ、はい、ありがとうございます」

薪割る少年 (12)

アイルランドでは、親がどんどん過保護になる結果ハサミやナイフを使えない子どもが増えているそうです。
怪我をするリスク、いえ、どんなリスクであっても、完全になくなることはありません。私たちは、いつでもリスクを抱えながら生活しています。リスクを回避しようと躍起になるよりは、リスクと上手に付き合っていくことができたらいいのかな、と思います。

道具が使えるということは知恵を育むことでもあり、こうした知恵は私たちに生きる力を与えてくれます。
小学2年生の息子がまさか斧を使うとは思いませんでしたが、薪を割るという行為を頭だけでなく体験として知っていることは、彼にとって財産になるのではないでしょうか。

気温が少しずつ上がり、日もずいぶん長くなってストーブの要らない夜も増えてきました。
また次の冬が来たら、薪割り頑張ってもらおうかな。


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2016.02.16 10:36|アイルランドで子育て
2月14日のバレンタインの日の朝。
この日は我が家の車の車検があり、夫は早起きしてエニスへ。
日曜日だし、ちょっとだけベッドでごろごろしてもいいよね・・と怠けているところへ、娘のリラが寝室に入ってきてこう言います。

「ショーンと私で目玉焼き作ろうと思うんだけど、どうやって作るの?」

「え~?鉄のフライパンあるでしょう?あれに油しいて、熱くなったところに卵を割って落とすのよ~。ママがやろうか?」

「ううん、いい。自分たちでやってみるから!」

まだ半分眠ったままの頭で答える私に、そのあとも駆け足で戻ってきては「どの油?オリーブオイル?それとももうひとつのやつ?」「蓋はどこ?」「水はいつ入れるの?」

あああ~~~、こんな質問攻めにあうぐらいならママが作るわよ~。
・・・と思ったのも束の間。
寝室に入ってきた子どもたちから「はい、ママ!今日は朝ごはんをベッドで食べてね!」

なになに~?

バレンタインの日2016 (1)

あっ、今日はバレンタインの日!

リラが初めて一人で作った目玉焼きは半熟で完璧な出来、ソーセージと曲がったトーストも上手に焼いて、その上紅茶まで作ってくれました。
カードもついてる!

アイルランドのバレンタインの日は、宗教色はほとんどなくむしろ日本と似ていてかなり商業化しています。
日本と違うのは、若いカップルにかぎらず、また女性からの一方通行ではなく、愛情のある人間関係の中に浸透していることでしょうか。夫婦や親子をはじめ、気持ちを伝えたい相手であれば男女を問わず表現して良いのが、自然でいいなと思います。
贈りものはバレンタイン用のカードであったり花束であったり、チョコレートなどのちょっとしたお菓子やマグカップなどいろいろです。

朝ごはんの出来栄えを褒めてあげると、子どもたちはさも満足そうな顔でいそいそとトレイを片づけてくれました。

バレンタインの日2016 (5)

個人的にはこうした行事にはあまり興味のない私ですが、こそこそと二人で相談して朝ごはんプロジェクトを無事に全うした二人の子どもたちがかわいらしく、また人を思う気持ち、それを伝える力をちゃんと身につけてくれていることに、嬉しくなりました。

そういえば、数日前に自分のスクールバッグの中を整理していたショーンが急に私に向かって「このバッグの中を覗いたらいけないからね、ママ。絶対に!」と言っていましたっけ。きっと学校で作ったカードが入っていたんだな・・。

そんな見え見えの嘘をついてしまう8歳のショーンも、まだまだあどけなくかわいいなあと思うのでした。


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2015.09.02 09:04|アイルランドで子育て
車で5分ほどのところに住む友人の家に用事があって、珍しく家族4人で歩いた日がありました。今年の初夏のことです。

6月の家族散歩 (11)

雨天続きの今、この太陽の光がいつになく眩しく感じられます。

6月の家族散歩 (12)

こんなにお天気が良いと、牧草地で草を食む牛たちも腰を下ろしてうたた寝です。

6月の家族散歩 (15)

子どもたちが突然駆け足になって、道端で何やら摘みはじめました。

6月の家族散歩 (6)

なあに?

6月の家族散歩 (9)

「フクシアの花。花の下の部分を取って吸うと、蜜の味がするんだよ」

フクシアの花は、アイルランドでは野生植物としてあちらこちらで見られます。
赤いがくの中には濃い紫色の花びら。釣り鐘のようにしだれて咲き、道路脇などを見事に彩ります。
まるで細工のような、繊細で美しい花なのです。

6月の家族散歩 (1)

そういえば、私の子どもの頃も似たようなことをして遊んだものです。もっとも、蜜を吸っていたのはフクシアではなく大ぶりのツツジの花。お砂糖の甘さとは別ものの、一瞬で消えてしまうようなはかない蜜の味でした。

子どもの時代に五感で感じたものは、一生心に残るように思います。
フクシアの蜜の味も、リラとショーンにとって忘れられないものになるのでしょうね。

さて、友人の家に着くと、外に薪ストーブ用の木材が山積みに。
子どもたちは・・もちろん登りますよね。

6月の家族散歩 (24)

そして、もちろんジャンプ・・・!!

6月の家族散歩 (26)

元気で何よりでございます。


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発信者の紹介

望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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