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2019.05.09 06:27|ワイルドフード
いつか、誰かから「アイルランドのゼンマイも食べることができる」と聞いたことがありました。
私は日本の住宅地で育ったのでいわゆる「山菜」というものが身近になく、テレビのニュースで山菜狩りを旬の行事として眺める程度でした。ですから、「ゼンマイ」という食べ物も聞いたことはあったし、大人になってからはそれがシダ植物の新芽らしいことも理解はしていたのです。アイルランドは雨量が多く、年間を通して湿度が高いせいか、じめじめとした土地を好んで自生するシダがとっても元気です。我が家の敷地内にも、垣根に沿った日陰や木の根元など、それこそそこらじゅうにシダが生い茂っています。

ゼンマイの収穫2018 (8)

シダ植物は最古の陸上植物として知られており、世界中にいろいろな種類のシダがあるそうです。我が家の周りでは、毎年同じ場所の同じ株から芽が出てきます。

ゼンマイの収穫2018 (5)

ぐるぐる。ぐるぐる。
まるでアート作品のようだと思いませんか。

ゼンマイの収穫2018 (10)

このらせん状のゼンマイは、英語で「Fiddleheads」と呼ばれます。フィドル=ヴァイオリンの頭、つまりヴァイオリンのスクロールに似ていることから来ているのですね。確かにそっくり。

ゼンマイの収穫2018 (6)

どんな種類のシダでも食べられるそうですが・・・この毛むくじゃらくんを摘むの・・・?
日本のゼンマイとは明らかに種類が違うようです。周囲の知人に訊いてみると「そうよ!茶色い毛を取るのがやっかいだけど、頑張って」と言ってくれたので、自信を持って収穫です。

ゼンマイの収穫2018 (4)

台所で作業する私をちらりと見るパットさん、しばし沈黙。
「・・・あまり食欲をそそる光景ではないね」

指先を上下させてこするようにするときれいに毛が取れ、つるつるの肌が見えてきました。時間のかかる作業です。ひいひい。
さあ、このあとは重曹とお湯を使ってあく抜き処理をします。

お湯がみるみる赤みを帯びてきます。しばらく浸けておいてから水を捨て、きれいな水に取り替えます。何度か繰り返し、1~2日すると水が濁らなくなるので、これであく抜きの完了。

ゼンマイの収穫2018 (2)

あ、食べられそうな姿になってきましたよ!

今回は初めての収穫だったので欲張らず、量は少なめ。友人から教えてもらったレシピにならって、日本人らしくしょうゆ漬けを作ってみました。

ゼンマイの収穫2018 (1)

ご飯に少し載せて食べてもおいしいとのこと。まさに和のお味!
残ったゼンマイは、パスタの具としてもいただきました。淡白だけど独特の風味でおいしかったです。不審がっていたパットさんも満足満足。

ブラックベリー、きのこ、木の実、イラクサ・・・アイルランド不定期便のブログでは、今までさまざまな自然の恵み、ワイルドフードをご紹介しています。無料(ただ)で食べ物が手に入るんだからお得よね、というコメントも聞いたことがありますが、私の中にこの価値観はありません。それよりも、ワイルドフードの収穫は自分の暮らす土地を自分の足で歩く機会を与えてくれます。自分の暮らす土地を知ることで育まれる愛着心。きれいな空気をたくさん吸って、いろいろな種類の野鳥のさえずりから鳥の名前をおぼえ、ご近所さんと道端であいさつ。自然と自分の接点を再確認させてくれる時間は、私の暮らしの基礎を作ってくれるのです。

それにしても、今回は下処理がちと大変でしたね。アイルランドのゼンマイ・・・また収穫するかな~。どうかな~・・・。

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2019.03.30 02:30|ワイルドフード
スイバ?何それ?なじみのない名前です。私も今回記事を書くまで、この日本語名を知りませんでした。
英語ではSorrel(ソレル)。いくつか種類があるようですが、中でも定番のCommon Sorrelは、私たちの家の周りでも簡単に見つけることができます。スイバは、食べられる野草です。

日本では野生のスイバの新芽をとって食べるそうです。春の山菜のひとつですね。
アイルランドでは、ピューレにしたり魚料理の添え物にしたり。初春のスイバは葉が柔らかいので、グリーンサラダとして食べてもおいしいのです。

さあ、家の裏の土地をてくてく歩いて、スイバを摘みに行こうっと。

3月の畑2019年 (2)

遠目ではただの草地に見えても、実際に歩いてしゃがんでよーく観察してみると、実にさまざまな植物が共生しているものです。タンポポやデイジー、キンポウゲ。数種類の苔やイグサ、イラクサの姿もあります。

そしてそんなところに・・・

スイバの収穫 (3)

発見。スイバもありました!
子どもたちも食べられることを知っているので、小さい頃からスイバの葉を見つけてはむしってもぐもぐ食べています。

苔やアイヴィーの葉に混じって、低い石垣の上にも群生していました。わーい。

スイバの収穫 (2)

きれいな葉を摘んで、一人でゆっくり食べるランチ用にサラダを作ります。昨日のディナーで残ったローストポテトを、オリーブオイルを使ってフライパンで加熱し、シンプルランチの完成です。
さて、お味は?

スイバの収穫 (1)

うーん、レモンのように酸っぱい!私はビニールハウスの中で摘んできたルッコラやレタスと一緒に食べたので、スイバの酸味が強すぎずちょうどよかったです。
スイバは「酸い葉」だそうで、その酸味で有名なのですね。

私たちの食品は、何もお店で買うものばかりではありません。ふと足元を見れば、食べものは自然の中にもある。そんな自然の恵みを、一つ一つ発見していく瞬間、味わう時間というのは楽しいものです。たとえ糸のように細くとも、自然と自分がつながっていると思える時。いつもの見慣れた風景が変わってきます。
スイバのサラダ、もっと作ろうっと。

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2019.02.23 09:54|ワイルドフード
アイルランドは、ご存知の通り日本と同じく島国です。大西洋に浮かぶアイルランドは豊かな海に恵まれ、海岸沿いの地域ではシーフードを使った料理が多いものです。

魚や貝だけでなく、アイルランドではここ数年で海藻もまた注目されるようになってきました。食用だけでなく、化粧品の原材料などとしても使われているようです。
ずいぶん昔、ある友人が海藻狩りに連れて行ってくれたことがありました(「いざ、西クレアへ海藻狩りに」)。記事を見てみると、もう8年も前になるのですね。

その同じ友人と最近定期的に会う予定があり、彼女の自宅でお茶を飲んでいると「はい、これが今日のスナックね」と言って出してくれたのが、のり。はい、海苔です。

「ときどき北クレアの海に行って採ってくるのよ」

日本人にとって、のりと言えばパッケージに入ったシート状のものを想像しますが、この日彼女の家でいただいたのは、しわくちゃの形で乾燥させた海藻らしい容貌ののり。
「乾燥させてから、私は砕いて粉状にしたりもするの。調味料としても使えるのよ」と彼女。
ぱりぱりに乾燥したのりを指でつまんで食べてみると、これがなんと絶品で驚きました。のりって、こんなに深い味がするんだったっけ?かめばかむほどおいしい天然ののりです。

感激して食べていると「気に入ってもらえてよかった。それ、わずかだけど袋ごとあげるわよ」

のりは英語でも「Nori」と日本語表記で呼ばれるほどで、日本の食材として入ってきた様子がうかがえます。
アイルランドの海岸沿いでのりが採れることは以前から知っていましたが、こんなにおいしいのりだったとは!養殖と天然の違いなのかもしれません。
家に持ち帰ると、夫のパットさんは一口食べて「うわあ、なにこれ?こんなにおいしいのり、初めてかも!」と言ったあとは手が止まりません。子どもたちもほんのり塩気のあるこのスナックが大好きになってしまい、小さな袋に入ったのりはものの数分でなくなってしまいました。食いしん坊のオコナー家です。

それから数週間後、近所に暮らす友人の誕生日ディナーにお呼ばれして行ってみると、海藻狩りの彼女にまたここでも会いました。すると、彼女が小声で

「エリカ、今日ね、のりを採ってきたのよ。私の車の中に採れたてののりがあるから、持って帰って自分で処理してみてちょうだい」

なんて嬉しい心配りでしょう。たくさんお礼を言って、気持ちをちゃんと伝えて、のりのおすそ分けをありがたくいただきました。

ローズマリーののり2019 (1)

こんなにたくさん。
袋を覗きこむと、磯のいい香りがします。
よく見ると、のりは砂だらけです。「何度か水ですすいで砂を取ってから乾かすのよ」という彼女のアドバイスに従い、まずはボウルに水をはります。

ローズマリーののり2019 (7)

うわー。のりも、こうして見ると海藻なんですね。

ローズマリーののり2019 (6)

のりについていた砂がどんどん取れて、ボウルの底に沈んでいきます。

ローズマリーののり2019 (5)

ずいぶんついてたみたい。

ローズマリーののり2019 (4)

持ちあげてみると、こんなに長い!昆布のような厚みはなく、指で引っ張るとちぎれてしまいます。
4回はすすいだのでしょうか。さて、お次は乾燥!

ローズマリーののり2019 (2)

「しっかり乾燥させないと保存ができないから、最後は薪ストーブの上で乾かせば完璧よ」

彼女に言われた通り、この記事を書いている今まさに我が家のストーブには黒っぽいのりが大量に乗っかっています。
子どもたちの大好物であるおにぎりは包めないけれど、あのおいしいぱりぱりスナックにありつけるまで、もう少しです!

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2018.11.06 23:32|ワイルドフード
2週間ほど前、風邪をひき久し振りに寝込みました。39度近くの高熱とのどの痛み。
これだけ熱が出ると、日常生活というものをまともに送れなくなります。家事ですらままならず、パットさんに普段以上に頑張ってもらって何とか数日を乗り切ることができました。

私が病に伏せていることを聞いた友人が、電話をくれました。
熱があってね、辛いのよねと話していると「エリカ、エルダーフラワーのお茶はあるの?」と言います。

乾燥させたエルダー(ニワトコ)の花は、おいしいハーブティーになります。解熱作用のあるお茶だから今から持っていってあげる、という間もなく、ティーを配達してくれました。なんて優しいの・・!

茶色の紙袋に入ったお茶がこちら。

エルダーフラワーのお茶 (5)

初夏に摘んだエルダーの花をシンプルにそのまま乾燥させたもの。

エルダーフラワーは不定期便に何度も登場していますが、こんなお花ですね。

エルダーフラワー2017 (1)

ニワトコという木の花です。

ふらふらした足取りで電気ケトルをスイッチオン、ハーブティー用のポットでさっそくお茶を作りました。

エルダーフラワーのお茶 (10)

花をたっぷり入れると、夏の香りが一気によみがえってくるようです。

エルダーフラワーのお茶 (14)

エルダーフラワーのティーは、苦味のない優しい味。いかにも体に良さそうです。これなら普段からハーブティーとしても飲めそう。

たくさんもらってしまったので、残った花はガラス瓶に入れて保存。瓶に詰めていると花粉がたくさん落ちてきて嬉しくなりました。

ティーを持ってきてくれた友人とは、こんな会話もしました。

「ハチミツはあるの?」
「うん」
「ちゃんとローカルのハチミツ?」
「そうねえ、アイリッシュのハチミツだけど」
「なら大丈夫、そのハチミツを大さじ一杯、レモンを半分絞ってお湯に混ぜて飲んでね」
「それと、もし喉が炎症を起こしていたらぬるま湯に塩を溶かしてうがいをするといいわよ」

エルダーフラワーのお茶 (9)

友人が摘んで乾燥させたエルダーの花のお茶とアイルランド産のハチミツで治す風邪。
市販の薬ではなくて、身の回りに生きるものや自然の力を使った治癒の知恵。
急がない、焦らない。
私の風邪はゆっくり治っていきました。

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2018.08.08 09:45|ワイルドフード
昔、私たちは村にほど近い場所にぽつんと建つ小さな古い家を借りて暮らしていました。
自分たちでデザインしたこの家に移り住んだのがちょうど10年前ですから、私がこの家にいたのは4年間。
この頃大変お世話になっていた大家さん一家の奥さんから、先日私のところにメッセージが届きました。
「うちの牧草地にフィールドマッシュルームがたくさん出てきたの。採りに来ない?」

まあ!

何と嬉しいお誘いでしょう。そして、何と嬉しい心遣い。
きちんとお礼をして、明日の午前中に伺っても大丈夫でしょうか?と返事をすると「もちろん」とのこと。
翌日、畑で穫れた野菜や今年作ったグースベリーのジャムを手土産に、久し振りに大家さん宅に向かいました。

変わらず気さくに迎えてくれる奥さんのマリアン。「いつも通り散らかってるけど、まあ座りなさいよ」とキッチンに通してくれます。当時はまだ小さかった大家さんの子どもたち6人はみんな成人しています。今誰がダブリンに住んでる、3男が結婚したなど家族の話に花が咲きました。

そこへ旦那さんで農夫のウィリアムが長靴姿で裏口から現れ、「みんな元気なのかい」と田舎の人らしい慎ましい笑顔であいさつ。
つばの破れたハンチング帽を脱ぐと、部屋の隅にある古いレンジの前に座ります。

ウィリアムはとっても変わった農夫です。
村の出身で農家育ちなのに除草剤なども使わないし、アナグマを殺したりもしません。その代わり、木や植物、鳥など身の回りの自然に非常に造詣の深い人で、その知識の豊富さには話すたび驚きます。まさに歩く辞書のような人なのです。

庭に60年以上あるリンゴの木や自分で植えた珍しい木の話などしたあと、フィールドマッシュルームのある場所に案内してくれました。

ブナの並木道を下り、農業用のゲートを開けると・・・あっ、すごい!!

フィールドマッシュルーム2018 (9)

フィールド一面、無数の白いマッシュルームがあっちにも、こっちにも!

フィールドマッシュルーム2018 (13)

ウィリアムと話していると
「ほら、毎年こんな風に出てくるわけではないんだよね。どのフィールドにも出てくるわけでもないし。肥沃なフィールドに、それも気温が上がって乾燥した夏を過ぎると出てくるようなんだ」

「まだここに私たちが住んでいた頃、一度だけフィールドマッシュルームが出てきた年がありましたよね。あれはいつだったか・・」

「うん、それはおそらく2006年。2006年の夏も暑くなったんだよ。こんなに一気にフィールドマッシュルームが出てきたのは、あの年以来かもしれない」

フィールドマッシュルーム2018 (11)

あまりかさの広がっていない、若くて丸みを帯びたものを収穫します。
きのこは、顔を出したかと思うとあっという間に大きくなり、わずか数日で姿を消してしまいます。

フィールドマッシュルーム2018 (12)

こちらは収穫するにはやや大きすぎるかな。それにしてもきのこって不思議な形をしていると思いませんか?

すると、ウィリアムがこんな話をしてくれました。

「ほんとにね、きのこっていうのは不思議な出で立ちで、何か魔法がかった姿をしているよね。だからなのかな、きのこは昔から妖精と共に語られることが多いようだ」

フィールドマッシュルーム2018 (1)

以下、ウィリアムが教えてくれたストーリーを訳してみました。

むかしむかし、ある農夫のフィールドにレプラコーン(妖精の一種)が住んでいた。
レプラコーンは、金の塊を秘密で隠し持っていた。
これを突き止めた農夫は、ある日レプラコーンを待ち伏せて捕まえた!
「金の塊はどこにある?教えないと逃がさないぞ!」
ますます強く締め付ける農夫にレプラコーンは降参し、
「分かった、分かった!金のありかを教えてやる!ほら、あのフィールドにマッシュルームが一つ見えるだろう。金の塊はあのマッシュルームの下に隠した。4フィート掘った地下に隠した」
金の塊のありかを知った農夫はレプラコーンを放してやると、さっそくショベルを取りに自分の家に戻っていった。
ショベルを持って長いレーンを延々歩き、やっとこさレプラコーンの指さしたフィールドに戻ってくると・・・
フィールドは無数のマッシュルームに覆われていたのだとさ。

フィールドマッシュルーム2018 (8)

さあ、持参した二つの袋はものの10分ほどでマッシュルームでいっぱいに。
更には彼らの庭から早熟のリンゴを何個もいただいて、ホクホクで帰宅した私たちです。

フィールドマッシュルーム2018 (5)

娘のリラはマッシュルームがあまり好きではありません。
ですからこの日のマッシュルーム狩りも意欲に欠け、「こんなにもらってどうするの?」とでも言いたげな表情。
さっそく夜のディナーで採りたてのマッシュルームをバターと塩、レモンジュースでソテーして出すと「・・・じゃあ少しだけ」。

「あ、でもね、自分でもちょっと意外なんだけど、このにおいは好き。・・・モグモグモグ・・・え~、不思議、これなら食べれる。これならおいしい!もっとないの?」

マッシュルームや山菜など自然の中で育つ食べ物のことを、英語ではWild Food(ワイルドフード)と呼びます。
こんな娘のコメントを聞いていると、自然の恵みってすごい力なのだなあと思うのです。

食べ物には旬というものがありますね。こんな暮らしをしていると、旬の野菜を食べることがいつの間にか私にとって自然なことになりました。それと同時に、旬でないものを食べることには抵抗を感じます。
そこに来て今回のフィールドマッシュルーム。
私たちにとって、12年ぶりの旬がやってきたのかもしれません。

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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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