2016.03.04 00:19|ワイルドフード
昨夜天気予報を観ていたら、今年の冬は観測史上最も雨が多く、また温暖なのだそうです。雨が降るということは氷点下ではないということで、確かにこの冬は霜の降りている朝が少ないですね。

温暖な冬とは言え、雨風が強いので体感温度は「寒いっ!」と感じます。
今週は気温が下がって、日中は8度ほど。
底冷えのするアイルランドの冬、薪ストーブの前で時折楽しむお酒があります。

以前こちらのブログでもご紹介した我が家の敷地にある古いクラブアップルの木(「クラブアップルを摘む」)。

クラブアップル2013 (2)

去年の秋にも、たくさん収穫した実を使って果実酒を作りました。
ベースになるお酒は、今回はウォッカです。シナモンスティックなどのスパイスも一緒に漬け込めば、風味豊かなおいしいおいしいお酒が完成します。

クラブアップル2013 (5)

収穫したのは10月。ちょうど日本から訪れていた私の親しい友人、美由紀さんが遊びに来てくれていた時でした。
美由紀さんとはアイルランド音楽を通して数年前に出会い、それ以来とっても気持ちのよいお付き合いをさせてもらっています。

そんなわけで、美由紀さんにはクラブアップルを収穫するところから一緒にお手伝いをしてもらうことに。
漬け込むのに使ったボトルの口が小さかったので、ちょっと時間はかかるけど実を1個ずつ丁寧に入れてもらいました。

美由紀さんとお酒づくり (1)

水できれいにすすいであるクラブアップル。ウォッカという強いお酒に漬けるので、生き残れる菌はいないのでは・・・。

美由紀さんとお酒づくり (8)

材料です。

☆☆クラブアップルとウォッカの果実酒☆☆

クラブアップル 1.5kg
シナモンスティック 1本
クローヴ(丁字) 5個
バニラスティック 1本
ウォッカ 1リットル
砂糖 450g

自然の風味をしっかり閉じ込めた贅沢なお酒で、いつもクリスマス前には完成します。これぞ絶好のタイミング。

美由紀さんとお酒づくり (9)

作り方は簡単。以上の材料を蓋付きの容器に全部入れて、8週間待つだけです。

美由紀さんはアイルランドの伝統音楽で使われる楽器、コンサーティーナを演奏します。
今回は、私の住む村のお隣の町に暮らす名コンサーティーナ奏者のメアリーとタイアップして、美由紀さんのための個人レッスンをアレンジしたのでした。これはレッスン翌日の午後のひと時。こんなアイルランドでの過ごし方も悪くない?かな?

美由紀さんとお酒づくり (4)

全ての材料が入って、今日はこれでおしまい。美由紀さん、ご苦労さまでした。楽器を出して、少し一緒に弾きましょうか。

美由紀さんとお酒づくり (2)

最初の数日間は、この写真のように砂糖が溶け切らないで底にたまります。気がついたらボトルを振ってやると、少しずつ溶けてきます。それと同時に、無色透明だったウォッカがクラブアップルの淡いゴールド色に変わってきます。

クラブアップルのお酒2016 (4)

8週間経ったら、中のスパイスとクラブアップルをきれいに濾せば完成です。
ストレートで飲んでもおいしいし、トニックで割ってもよし。香りがものすごく良くて、日本の梅酒を彷彿させます。

美由紀さん、もし今年もアイルランドにいらっしゃることがあれば、このお酒ちゃんと残しておきますよ~。
何てったって、今回はウォッカ2リットル分作りましたからね・・!お待ちしております。


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2015.05.04 06:11|ワイルドフード
2012年の10月に、こちらのブログにこんな記事を書きました。
ブラックベリーでワインを作る

自宅の周囲に自生するブラックベリーを夏の終わりにたくさん摘み、これを使ってワインを作ったのです。
このワインが、このたびやっとやっと完成しました・・・!パチパチパチパチ!いやあ、長いプロセスでした!

1ガロンのデミジョンに入ったブラックベリーワインが、どうやら発酵を終えてガスを出さなくなったので、まずは試飲をしてみることに。
・・・最初に投入した大量の砂糖を酵母が完全に食べつくしてくれたおかげで、ワインに甘みはまったくありません。
かと言ってドライ過ぎず、お味は非常にフルーティー。更に寝かせれば味が熟成していくのでしょうが、これだけでも十分においしい!

よし、瓶詰めしよう!

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (1)

デミジョンの底にたまったわずかな澱が混入するのを避けるために、瓶詰めにはチューブを使用します。デミジョンを椅子の上など瓶よりも高い場所に配置し、チューブをデミジョンに投入。チューブの反対側の口を吸ってワインを導き、そのプレッシャーを保ったまま瓶に素早くチューブを入れます。
こうすると、液体が何もせずともきれいに流れ出します。

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (8)

かなり速いスピードで液体が流れ出していくので、気をつけて見ていなくてはなりません。

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (9)

デミジョンには1ガロン=4.5リットルのワインが入っています。750ミリリットルのワインボトルにして6本のブラックベリーワインが完成しました。うほほーい。

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (4)

サンルームには、まだ発酵を続けるワインが並びます。

ブラックベリーワインが完成2015年4月 (3)

手前のデミジョンには、2週間ほど前に作ったばかりのタンポポワインが入っています。2年前に初めて作ってとてもおいしかったタンポポワイン。私のワイン作りの顔となりつつあります。

ブラックベリー収穫2013 (1)

今年もブラックベリーをたくさん摘んで、2015年産のブラックベリーワインを作りたいと思います。


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2014.10.17 21:02|ワイルドフード
自分たちで建てた家に越したのとほぼ同時に、夫は家の周りにさまざまな木を植えました。
木の好きな夫は、時には種から発芽させて木の苗を作り、せっせと移植しています。

私たちの裏庭にあるヘーゼルの木も、夫が種から育てたものです。ヘーゼルの木は、日本語で西洋ハシバミと呼ばれるそうです。

ヘーゼルナッツ2014年 (1)

ご覧のようにまだ若いヘーゼルの木ですが、ヘーゼルの枝はまっすぐに伸びるので、昔からフェンスなどを作るのに利用されてきた木材でもあります。

このヘーゼルの木に、去年から少しずつなりはじめていたヘーゼルナッツが、今年は思った以上にたくさんとれました。

ヘーゼルナッツ2014年 (3)

どんぐりにも似たヘーゼルナッツ。手でひねってみて、簡単に房からとれるようなら収穫時です。

ヘーゼルナッツ2014年 (2)

あ、地面にも落ちている!食べるのは硬い殻の中の実なので、落ちたものもどんどん収穫します。
鳥のさえずりを聞きながら、静かに進むヘーゼルナッツの収穫作業。贅沢な時間です。

我が家の犬、サムも私についてきてヘーゼルの木の下をうろうろ。

ナッツを食べるサム2014 (7)

と思ったら、サムが何やらゴリゴリと噛み出しました。

ナッツを食べるサム2014 (5)

もしかして、ヘーゼルナッツを食べてるの?!
私が拾い残したヘーゼルナッツの殻を歯で器用に割って、中のナッツをポリポリと食べるサム。
知りませんでした、犬って本当に何でも食べるのねえ。

ヘーゼルナッツ2014年 (6)

小一時間ほどで収穫できたヘーゼルナッツと、秋の定番コスモス。
殻を一つずつ割る作業はまた手間のかかるものですが、冬が来る前に少しずつやっていこうと思っています。
ナッツ類は、市販のものを買おうと思うとかなり高価で悩んでしまいます。
こうして自分の裏庭で育つヘーゼルナッツを収穫できるのは、何ともありがたいではありませんか。

さて、ヘーゼルナッツだけでは飽き足らない犬のサム、今度は垣根に生い茂るブラックベリーを食べています・・・!

ナッツを食べるサム2014 (1)

なんて健康的なんでしょう!


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2014.07.01 06:17|ワイルドフード
2年ほど前から、自分で摘んだベリーや花を使って作るワインを、こちらのブログでもご紹介してきました。
最初に作ったブラックベリーのワイン、去年の春に挑戦したタンポポワイン
あれからワイン作りが(勝手に)解禁となり、すっかりワイン作りの虜になってしまった私。

そのあともワイン作りの熱は冷めず、今年は色とりどりのワインがサンルームにずらり並びました。

ワイン作り2014 (2)

2年前に作った、まだ熟成中のブラックベリーワインに続き、冷凍庫で眠っていたブラックベリーを使い切るべく、新たに1瓶を追加で作りました。
花のワインはタンポポに続き、ニワトコの花(エルダーフラワー Elderflower)のワインと、どうしても作ってみたかったハリエニシダ(ゴース Gorse)のワインを。
そして、きれいなピンク色のものは今年の春に仕込んだルバーブのワインです。

ハリエニシダは、こちらですね。

ゴース2013-2

鋭いトゲのあるハリエニシダは、小さな花を一つ一つ摘むのに苦労しました。

ゴース2013-3

ハリエニシダのココナツの甘い香りに包まれながらの作業です。見た目もとってもきれい。

ゴースワイン2013 (1)

さて、ワインと言えば一般的にはブドウを使ったワインを指しますね。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローは赤ワインを作る時に使われるブドウの品種、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネは白ワイン用のブドウ品種の代表格として知られています。

一方で、私が作っているようなワインのことをカントリーワイン(Country Wine)と呼びます。
ワインのベースとなるものは果物であったり、香りのいい花、木の葉、ハーブ、更にはジャガイモやニンジンなどの野菜の場合もあります。

経験と知識が必要なワイン作りは、知れば知るほど奥の深い世界です。最初の頃は失敗も多いようで、1ガロン(4.5リットル)も作ってすべてが水の泡となるとうんざりしますし、熟成させて飲めるようになるまで長い時間がかかることから「ワイン作りは諦めた」という人にも何度も会いました。

私もまだまだ完全な初心者ですが、バラエティーに富んだ手作りのワインが家にいつでもある暮らしはとても豊かな気持ちにさせてくれますし、これから長い年月をかけて少しずつ学んでいく過程も楽しめたらいいなと思います。
今までの私のワインは、フルーツや花についた自然酵母を利用して発酵させていましたが、今年の春はとうとうワイン作りのための酵母(イースト)を購入、これを使って正しく(!)ワインを作っています。

ワイン作り5月2014 (1)

食べ物でも飲み物でも、ワインのように発酵させて作るものは、本当に面白いなあと思います。
今日も発酵中のワインから出るガスの音を聞きながら、自家製ワインが飲める日をのんびり待つ我が家です。


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2014.05.13 06:08|ワイルドフード
日本に、ギョウジャニンニク(行者にんにく)と呼ばれる山菜があるのをご存知でしょうか。
北海道や東北など比較的涼しい地域に自生するネギ属の多年草で、山にこもる行者が滋養のために食べた、などという由来のある山菜です。

これとよく似た植物が、ここアイルランドを含めたヨーロッパに広く分布しています。
ワイルドガーリック(Wild garlic)です。

日本ではラムソン、熊ねぎなどと呼ばれるそうですが、ギョウジャニンニクと同じく山菜の一つで、落葉樹林などに入ると地面を覆うように群生しています。

ワイルドガーリック

アイルランドでは何百年も昔から食用とされている植物で、主に葉の部分を調理しますが、花や球根も食べられます。
スープを作ったりソーダブレッドやバターに入れたり、ペーストを作ってパンに塗ったり。現代ではパスタのソースとしても人気です。
名前の通りニンニクの香りと味のするワイルドガーリックは滋養強壮によく効き、一説では通常のニンニクよりも効果があるそうです。アイルランドでは、昔から咳などの症状に処方されてきた、薬草でもあります。

春になると、周りの友人たちが「この前の週末にワイルドガーリック狩りに行ってきたんだ」なんていう話をよくしていて、無知な私は「何だろう?」と思っていたのですが、なんと我が家から歩いて5分ほどの道沿いに自生しているのを去年になって発見。
灯台下暗しです。

これをほんの少しだけいただいて、自分たちの土地に移植してみました。
何しろ野生の植物だし、自生する場所を選ぶので、移植したところでどうなのかな~、と思っていたのですが、今年になって見に行くと、しっかり根付いていました!

ワイルドガーリック2014 (1)

やった!
まだほんの一握りのワイルドガーリックですが、5月に咲く花は結実し、条件さえ合えばこぼれ種でどんどん増えるはずです。
よく見ると、小さなワイルドガーリックの芽が親株の周りにちらほらと出てきていました。よしよし!

ワイルドガーリック2014 (5)

山菜なので、畑で栽培するよりも半日陰の木の根元や垣根の縁などに植えて楽しむ方が、風情があっていいなと思います。

野菜も本来ならそうですが、特に自然界で育つこうした食べられる植物やベリー(=ワイルドフード Wild food)といったものは、旬が限定されています。ワイルドガーリックの収穫は、できれば花が咲く前の4月が良いとされています。
一年間の、その季節にだけ食べられるごちそう。そして、ワイルドフードはほとんど市場には出回りません。自分で歩いて、収穫するものなのです。
待つ時間があってこその、贅沢な食材ではないでしょうか。



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発信者の紹介

望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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