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2020.06.29 23:57|環境 / エネルギーを考える
畑で一人、草を一心にむしっていると、突然今まで聞いたこともないような音が頭上を通過していきました。見上げると、真っ黒なムクドリの群れです。50羽ほどだったのでしょうか。
「ざざーーっ」という、風を穏やかに切るような爽快な音です。

コロナウイルス対策のロックダウンのおかげで、私たちの暮らすアイルランドの田舎でさえ交通量が減り、いつもよりも静かです。飛行機の音が聞こえない。車の音もほとんどしない。この世界は、こんなに静かな場所だったかしら。鳥のさえずりや木々のざわめき、自然界のあらゆる音がこんなにはっきりと耳に届くなんて、初めてのことかもしれません。

そんな変化に気づいているのは、私たちだけではないはずです。
生き物たちもまた、確実に感じ取っているはず。人間のたてる音が減り、空気が澄み、水がきれいになっていく。

星がいつもよりもずっとよく見える。
いつになく多くの鳥が鳴いている。
何年も見られなかった動物が戻ってきた。

The Burren with Frank 2015 (10)

環境問題や地球温暖化問題が年々深刻化していますが、コロナウイスルのおかげで私たちがやらなければいけないことは明白です。

経済活動を停止すること。
停止することは不可能としても、ゆるやかに減らしていくこと。また、環境に負担のかからない方向に転換していくこと。

でも、私たちの暮らす社会構造ではそれができない。だから、温暖化対策はいつまで経っても前進しないんですね。

経済社会とは、お金になることが最優先されるということです。天然ガスもオイルも森林も、お金になる価値のあるものならどんどん搾取されていくのは、経済社会では当たり前のこと。

でも自然って、私たちから切り離されたものではないはずです。私たちも自然の一部。自然と人間、という対峙は本来あり得ません。自然を破壊することは、私たちを破壊すること。大気を汚すことは、私たちの肺を汚すこと。汚染された水を川や海に垂れ流すことは、私たちの体に毒をもること。人間は愚かではないはずなのに、経済が優先されれば自然との調和は崩れ、自らを殺めるような気違い行為も平気でしてしまいます。

感染者数が減少してきた国々では、段階的に規制が緩和され、少しずつ元の暮らしが戻ってきたかのようです。ホッとする一方で、元に戻ってほしくない、元通りになってはいけないこともあるように感じます。私たちは、どんどん加速する経済活動を、そのスピードを、ゆっくりにしていくことができるでしょうか。

文頭のムクドリの群れですが、アイルランドではここ数年減少の傾向にあるそうです。

望月えりか 初著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」
オンラインほか、全国の書店にて販売中
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2020.02.07 11:30|環境 / エネルギーを考える
おととしの冬のことだったでしょうか。ティーンエイジャーの娘リラが、リムリック市にあるショッピングセンターに友だちと一緒に買い物に行きたい、車で連れて行ってと言うので、女の子二人を後部座席に乗せて高速道路を走らせ行ってきました。
「みーんなが買い物に行ってる人気のモールなんだよ」
大型駐車場に車を停めて中に入ると、なるほど服やアクセサリーなどを扱うお店がずらり。カフェや食材店なども入った複合施設といったところでしょうか。

ショッピングモール

お目当ての店は2フロアを占める大型店で、女の子たちはさっそく服選びを開始、試着室を出たり入ったりしています。
手持無沙汰の私も、時間つぶしに店内を物色することにしました。
トレーナーやパーカーには興味がないので、カーディガンやセーターなどニット系の棚に自然と足が向かいます。ざっくりと編まれたちょっと面白いカッティングのセーターや流行を意識したおしゃれな色合いのカーディガン。思わず「あ、こんなのが一着あったら楽しいかも」と手に取って見てしまいます。
若者向けのお店とあって、値段もお手ごろ。ついついあれもこれもと何着も買ってしまいそうです。

すると。
「ん?ちょっと待って。これ、一体何の素材?」

そうなのです。ここ数年というもの、私は購入する衣類の素材を確かめるのが習慣になっています。
以前はもっと無頓着で、洗濯をする時になって「あ、このタンクトップ、100%リネンだったんだ~」なんていうことが多かったのですが、今は買う前に必ずチェック。
自分の肌に触れるものや身にまとうものが何の素材でできているのか知りたいと思うし、環境のことを考えるとなおさら自然素材でないものには助力したくないなあと感じます。
ウール70%、アクリル30%、なんていう合成繊維も私はだめ。わずかであっても化学繊維の入った服は着たくない、家に持ち込みたくないと頑なに思うのです。
アイルランドで育つ羊の毛を紡ぎ、編んでいくという手仕事をする中で、素材に対する考え方が自然と変わってきたのかもしれません。

ショッピングモール2

驚いたことに、結局このお店で私が買いたいと思える服は1枚も見つからなかったのでした。

ウールのセーターは他の衣類と一緒に洗濯機に入れられなくて面倒。毛玉もできるし伸びやすい。虫食いも心配。
その点アクリルのセーターならお手入れも簡単だし、何より安い。ウールのセーターは高価ですよね。

洗濯が楽。速乾性がある。保温性がある。しわになりにくい。安い。

でも、そんな私たちの一方的な利便性や快適さを優先させる暮らしは、もう時代遅れでもあります。
限りある資源や土に返らない人工物に頼らない暮らし。自然に寄り添い、私たち人間もまた自然の一部であるという本来の姿に、回帰できる暮らしに立ち戻っていきたいし、そうでない道はもはや私たちの未来を保証してくれません。環境破壊は、巡り巡って私たち自らを破壊していく。今地球に起こっていることは、そういうことではないでしょうか。

アクリル。ポリエステル。ナイロン。これらの化学繊維って、何でできているかご存知ですか?
そう、石油ですね。
ああ~・・・。やっぱり要らないな!

そんな頑固な私の服選び。完璧にうまくいくものでもありません。この日リラが買ったトップはひらひらのナイロン素材だし、息子のショーンはすべすべのスポーツウェアも持っている。昔買ったジャケットやセーターといった私の服だって、化学繊維のものがいくつかあるはずです。水着や下着など、そもそも選択の余地がない場合もありますね。化学繊維がこれだけ蔓延していると、自然素材にこだわるのはとても難しいものです。

それでもあきらめたくない。私にできることから、はじめたい。
たとえ個人の小さな変化であっても、私たち一人一人がアクションを起こせば、それは大きなムーブメントとなっていくはずです。

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2019.10.17 01:24|環境 / エネルギーを考える
私にとって、日々の暮らしの中で常に悩みの種となっているのがプラスチックです。
ここ数年世界中で深刻な環境問題として取り上げられているプラスチックは、私たちの日常生活で見かけない日はありません。

なるべくプラスチックでできたものは買わないようにしていますが、それでも私の脇をすり抜けて我が家に入り込むさまざまな形状をしたプラスチック。
数年居座るプラスチックもあれば、わずか数時間でごみ箱行きのプラスチックもありますね。いずれにしても、プラスチックをごみとして捨てる時の罪悪感と言ったら!表現のしようがありません。ああ~~。

家にあるプラスチックを今すぐすべて駆除することは不可能としても、まずはほぼ使い捨て=短命のプラスチックを使わないようにする必要がある。消費者としてできることは、今日からでも始めなければなりません。
アイルランドでは、スーパーで買い物をする際ほぼ100%の人々がショッピングバッグを持参するので、スーパーのビニール袋が増えることはまずありません。ここは少なくともクリアしていたいところ。

まず私がタックルを考えたのが、お肉屋さんです。
我が家では週に一度だけお肉を使ったディナーを食べます(お肉を食べないパットさんを除く)。このために、木曜日になると私は行きつけのお肉屋リアムのところに行き、その週にいただくお肉を求めます。ついでに週末の朝食で子どもたちと食べる自家製ソーセージも何本か。決して大きな買い物ではないはずなのに、ディナー分のお肉がビニール袋に、ソーセージが別のビニール袋に、さらにその2袋を今度は手提げのビニール袋に入れてリアムは手渡してくれちゃうのです。手提げ袋は別にして、残りの2つのビニール袋は汚れるのでアイルランドではリサイクルごみに入れることはできません。

くしゃくしゃになってシンクに沈むビニール袋を毎週眺めては落ち込み、「これどうにかならないものかしらん」とため息。

自宅までのたった10分という距離を運ぶだけのために、この代償を払うのはあまりに理不尽。
そこで考えたのが、「もしコンテナを持参したらそこにお肉を入れてくれないかな」ということです。
昔、お豆腐屋さんが来るとみんなお椀を持って買いに行ったそうですが、それと同じ発想ですね。

りんごの木2012-5

でも、そんなことリアムに提案したら困惑させてしまうかな。気ちがいだと思われたら嫌だしなあ。そもそも、商品の衛生的にやらせてもらえることなんだろうか。ここが最大の難関かも。

そんなことを考えながら、何となくずるずるとこのアイディアを実行できずにいたある日のことです。

いつも通り、タラの町で唯一のリアムのお肉屋さんに入ると、ここから歩いて数分の町中に暮らすケヴィンさんに会いました。ケヴィンさんの奥さまメアリーはこの地域で伝統音楽を教えるミュージックスクールを運営しており、とても多忙な生活を送っています。そのため銀行で働いていたケヴィンさんはある時から仕事を辞め、一家の主夫をしています。家事の一切はケヴィンさんの仕事で、家の前を通りかかると窓を拭いているケヴィンさんと目が合ったり、こうして買い物をしている最中にばったり会ったりするのです。

「今日は冬のように寒いよね。風が冷たくて凍えそう」
「お葬式に行くのに朝一番でダブリンまで行って来たんだけどね、ダブリンは晴れててぽかぽかだったよ」
「いつものことだわね、東海岸は好天で西部はこれ。不公平だよ」

などとあいさつ代わりのおしゃべりをしていると・・・。
ケヴィンさんは持っていたショッピングバッグから大きめのプラスチックのコンテナを出し、リアムに「ポークチョップ4つね。ここに入れてね」
それから私に向かってウィンクすると「ノープラスチック!」

・・・ケヴィンさんに先を越された!!!

ふんふんと鼻歌を歌いながら店を出ていくケヴィンさんを横目に、リアムに「あの、もし私も同じようにコンテナを持って来たら、そこに入れてもらえるの?」と確認すると「もちろんノープロブレムですよ」。あっさり問題解決です。

ケヴィンさんも私も結局プラスチック素材のコンテナを使っていることに変わりはありませんが、それでも使い捨てのビニール袋を毎週消費するよりもはるかにましです。

それからは、木曜日になるとショーンをティンホイッスルの個人レッスンに送り届けてからコンテナを二つ抱えてリアムの店まで歩き、プラスチックバッグゼロの買い物を済ませるごきげんの私。

消費者にはどうすることもできない、コントロールのできないプラスチック梱包のほうが多い世の中。
せめて自分たちにできることはやっておきたい。
皆さんの身の回りでは、どんなことができますか?

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2014.05.02 06:28|環境 / エネルギーを考える
家を建てた時にまず夫と話して決めたのが、ソーラーパネルの設置でした。
初期費用はかかっても、私たちにできる範囲で少しでも環境への負担を減らしたい。太陽光という、パネルさえあれば誰でも自由に得られるエネルギーを使わない手はありません。

できることから2
(我が家の屋根に設置された、チューブ式のソーラーパネル)

アイルランドでは、ここ数年で環境問題やエネルギー問題への関心がいっそう高まっています。そこに政府からの補助金制度が加わって、この流れを更に後押ししています。
補助金制度を利用してソーラーパネルを設置する家、壁や屋根裏に最新の断熱材を入れる古い家が、目に見えて増えています。
家の断熱効果が上がれば、ガスやオイル、電気などのエネルギー使用量を減らすことができます。環境にとっていいどころか、各家庭の光熱費もぐんと減ります。

さて、このソーラーパネル。実は電気を作ってくれるわけではありません。
アイルランドで見かけるソーラーパネルは、もっぱら「お湯を作る」のが専門です。

アイルランドの暖房設備は、以前の記事(「できることからはじめよう ストーブとお湯の暖房」)に書いた通りお湯を使うので、お湯を作ってくれるソーラーパネルは理に適っているのです。

私が日本に住んでいた頃は、ガスを点火してお湯を作っていました。ガスがついている限り、お湯は永久に出すことができます。
よくアイルランドに旅行に来て、B&Bなどの宿泊施設でシャワーを浴びている最中に急にお湯が冷水に変わって慌てて浴室を出た、なんていう経験をされた方は多いのではないでしょうか。
これは、アイルランドのお湯事情によるものです。
アイルランドの一般家庭には、普通お湯をためておくタンクがあります。
ガスやオイル、または電気を使って家の中に設置されたタンクの中の水を温めることでお湯を作るのです。が、日本のようにインスタントではありません。つまり、ガスやオイルのスイッチを入れてからお湯が温まるまで時間がかかるので、しばらく待たなければなりません。また、タンクのお湯の量には限りがあるので、途中で使い切ってしまうとだんだんお湯がぬるくなってくる、冷水に変わる、ということが起きます。

旧式の家だと、このタンクが驚くほど小さくてあっという間にお湯を使い切ってしまいます。

お湯用タンク
(旧式のお湯用タンク。断熱用ジャケットで覆われている)

我が家のような新しい家には大型のタンクが設置されているのが普通で、我が家の2階にある保温性にも優れたタンクには600リットル分のお湯が入ります。
我が家の場合は、冬になって薪ストーブを使うようになると、ストーブに内蔵されたボイラーが火力によってお湯を作ってくれます。ストーブをつけない春や夏は、ソーラーパネルを利用してお湯を温めます。
そんなわけでほとんど一年中、いつでも使えるお湯があるのです。

このソーラーパネル、日の短い冬を除いて一年の半分以上の期間、活躍してくれます。
今日などは朝から一日中晴れていたのと、この季節のアイルランドは夜の9時を過ぎてもまだ薄暗い程度で日が長く、ソーラーパネルは少なくとも10時間以上動いていたはずです。
おかげで蛇口をひねると、熱湯が絶え間なく出てきます。
朝、私がシャワーを浴び、夫が夕方に浴び、夜は子どもたち二人をお風呂に入れましたが、まだまだお湯はあり余っています。なんてありがたいことでしょう。

面白いのは、ソーラーパネルのある暮らしによって、お天気とお風呂の関係がより直結していることです。
「昨日はずっと晴れていたから、お湯がたくさんあるはず。よし、子どもをお風呂に入れちゃおう!」という具合に、お風呂のタイミングはお天気に左右されるという、面白い構図です。
そして、曇りの日でお湯が足りないであろう時には「ま、いっか。明日は晴れるみたいだし、シャワーは明日にしよう」とのんびり考えます。そんな暮らしは、私にとって贅沢なものです。

このお湯を作るのが専門のソーラーパネル。日本で本格的に普及すれば、ガスがほとんど不要になりますね。
曇りの日が多いアイルランドでこれだけ活躍するのですから、お天気に恵まれた日本なら冬場も含め、毎日のようにお湯が作れるのではないでしょうか。

さあ、あなたは何からはじめますか?



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2013.12.02 05:46|環境 / エネルギーを考える
我が家は電気こそ通っていますが、暖房用のガスとオイルはありません。
では、どうやって家をあたためているか。

薪ストーブです。

できることから2 (3)

薪ストーブは「素敵よね~」というだけではありません。効率的に熱を部屋へ放ってくれる優れもので、とても実用的かつ環境にも優しいのです。

薪ストーブは、こうした理由から今アイルランドで最も人気のある暖房器具です。

更には、薪ストーブのタイプによって内部にボイラーが組み込まれており、ストーブが熱くなるとこのボイラーが熱を持ち、2階にあるお湯用タンクを温めてくれます。このタンクは保温性が高く、翌日の朝になっても前日の夜のストーブの熱でシャワーが浴びられます。

ボイラーが温めているのは蛇口用のお湯だけではありません。
各寝室、バスルームなどの壁際に設置されているラジエーターをも温めてくれます。ラジエーターの中には特殊な水が入っており、ストーブのボイラーとすべてのラジエーターは配管ですべてつながっています。つまり、こうしたアイルランドの家には配管が家中に張りめぐらされており、お湯の熱で家を温めているのです。

ラジエーター
(各ラジエーターにはコントローラーがついており、熱の加減を調整できる)

ボイラーのついた大型のストーブが一つリビングルームにあれば、家中を温めることができる。なんて優れたシステムでしょうか。

エネルギーの問題は、地域や国全体のエネルギー消費量だけを見ていてもなかなか前進しないものです。
「一般家庭がどう頑張ってもねえ」といったネガティブ思考にもつながり、悪循環です。

自分に今できること。身の回りで簡単に始められること。それは何だろう?
それがどんなに些細なことであっても、みんなで実践すれば社会にとってものすごい変化をもたらします。
まずは私たち一人ひとりの意識を高めることから、すべてが始まるのだと思います。



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望月えりか

Author:望月えりか
書く人。日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
著書「見飽きるほどの虹 アイルランド 小さな村の暮らし」(出版舎ジグ)
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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