2015.10.20 18:03|アイルランドで英語
9月から始まったラグビーのワールドカップをテレビで観戦している我が家。
先週末にアイルランドが準々決勝で敗退してしまい残念でしたが、まだまだラグビー熱は冷めそうにありません。

さて、ワールドカップの試合はすべてテレビで生中継しているアイルランドですが、中継の合間に入るスタジオ解説者たちの中に、オーストラリア人が一人います。
マット・ウィリアムス(Matt Williams)というラグビーの元名監督で、現役時代にはアイルランドのクラブチームを率いたり、スコットランドの代表チームの監督を務めた方です。

マット・ウィリアムス

このマットさんのオーストラリア英語が、すごいのです。
もう、あまりにオーストラリアのアクセントが強くて、夫と二人で苦笑しています。
話の内容はともかく、彼の英語に注意してこちらをご覧あれ。



私はオーストラリアに行ったことがないので、彼の英語がオーストラリア基準のどの辺りなのか見当がつきませんが、まあまあまあ、3秒聞けば「オーストラリア人!」と分かってしまうマットさんの英語です。

更に。
マットさんのオーストラリア節を「面白いなあ」と思っているのは私たちだけではないようで、挙句の果てにはアイルランドのものまね名人、リシュタード・クーパー(Risteárd Cooper)に取り上げられる始末です。



そうだよねえ、ここまでオーストラリア英語がすごいと、真似したくもなるよねえ。
それにしても、アイルランド人に真似されてしまうオーストラリア人・・。いやあ、面白いアクセントです、オーストラリア訛り!

ときどき、語学留学を検討されている方から

「アイルランドは訛りが強いと聞くが大丈夫なのか。やはりアメリカやカナダ、オーストラリアのほうが無難なのでは」

という声を聞きますが。
半分冗談で
「オーストラリア?本当に?アイルランドがダメでオーストラリアは大丈夫なの?」

と訊いてみたい衝動に駆られるのは私だけでしょうか。
だって、「Fantastic」は「ファンタスティック」じゃなくて、マットさん曰く「フェンテスティック」だよ?!

いやはや、イメージとか先入観というのは、本当に恐ろしいものだなあと思います。
英語は、みんな違ってみんな良いのですね。標準語なんていうものは存在せず、そのお国柄、地域性があってこそ、言葉は生き生きしてくるように思います。

ところでマットさん、お母さまがアイルランドのウィックロウ州生まれなのと、ご自身もアイルランドでのコーチ歴が長いことから、今では立派なアイルランド市民です。
来週末もマットさんの英語を、いや違う、ラグビー解説を、楽しみにしています。


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2014.12.15 22:56|アイルランドで英語
前回の記事でお知らせしました、NHKのラジオ番組「ちきゅうラジオ」への生出演は、おかげさまで無事に終了いたしました。聴いてくださった皆さん、ありがとうございました!
聞き逃した方も、ちきゅうラジオの番組サイトで今週の土曜日までなら(たぶん・・)、いつでも再生して聞くことができます。
ちきゅうラジオのウェブサイトにある「前回の放送を聞く」をクリックしてから、「放送日時:12月13日(土)午後5時台」の再生ボタンをクリックすると番組がスタートします。私が出演させていただいた「ちきゅう人バンザイ」は、ちょうど25分辺りから始まります。
こちら→ちきゅうラジオのウェブサイト

生放送ということと、お伝えしたい内容もふんだんにあったために思いのほか緊張しまして、途中自分の声がうわずっているのが分かったのですが、運よく電話口では拾われなかったみたいです。よかった~・・。アイルランド音楽の魅力をお伝えすることができ、今はとても幸せです。

考えてみれば、ラジオ番組というのは基本的には生放送なんですね。
音声で伝えるメディアですが、映像がない分私たちの想像力を働かせながら情報を得ることができます。生放送だから、メディア側の意図によって編集されることもなく、面白い分野だなあと今回改めて感じました。

早朝のラジオ出演が終わり、この日は土曜日だったので夫の実家のあるエニスに車で向かいました。
車中、流れていたのはRTÉ(アイルランド放送協会)のFMラジオ番組。
土曜日に番組を担当している国民的なブロードキャスターの一人、マリアン・フィヌーカン(Marian Finucane)のショーです。
世界のニュースやアイルランド国内の1週間の政治経済、社会、文化ニュースに至るまでをカバーする番組ですが、彼女の切り口は非常に明快で分かりやすく、人気があります。

マリアン・フィヌーカン

話し方もはっきりしていて聴きやすいこのマリアンさん、この日は番組中にどなたかにインタビューをしていました。
その際、彼女の話し言葉の中に登場したのが本日のテーマ、「Come here to me」です。

「Come here to me」

直訳すると「私のところに来てください」でしょうかね。
例えば我が子の靴紐がほどけている時、「Come here to me」(ママのところに来なさい)と呼びかけて「靴紐を結び直してあげるから」なんていう場面などで使われますね。
しかし、マリアンさんがラジオインタビューで意味した「Come here to me」はこれとは違い、「ちょっといいですか」、「これから私の言うことをよく聞いてください」というような、相手の注意を促す呼びかけです。

「Come here to me」の呼びかけのあとには、たいていかねて訊きたいと思っていた大事な質問などが続きます。
物理的に近寄って来てほしいということではなくて、気持ちとして近くに来てほしい。つまり「これから私の言うことをよく聞いてください」となるわけです。

似たような意味で「Listen to me」とか単に「Listen」、もしくは「Look」というのもありますね。これはアイルランドだけでなく英語圏に共通した言い回しかなあと思いますが、同じく「ちょっと聞いてください」、「いいですか」という意味で、自分の意見を説明する時などに使われます。

私の周りにも「Come here, did you go to his party last night?」(そうそう、訊こうと思ってたんだけど、昨夜の彼のパーティーには行ったわけ?)というように、「Come here」を多用する人が複数いますし、「Come here, I want you」(あんたにどうしても訊きたいことがあるんだけどね)のように使われることもあります。

このような意味での「Come here to me」は、アイルランド独特の言い回しなのだそうです。
夫がアメリカにツアーで行っていた時に現地の友人らにこの言い回しの話をしたらみんなに「何それ?!」と大笑いされたとか。

「Come here to me」
うんうん、感覚としては意味がよく伝わってくる言い回しですよね。



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2014.09.28 07:18|アイルランドで英語
先日の『アイルランドならではの英語 「I'm after ○○ing」』という記事の反響が、皆さんからたくさん寄せられました。
「英語」、それも「アイルランドで話されている英語」への関心度の高さ、ということなのでしょうか。

英語はアイルランドに暮らす私にとっては日常語で、今でも不自由の多い言語ではありますが何とか生きながらえております。
言葉というのは面白いもので、その国や地域に根ざした文化でもありますし、人間そのものを表す道具でもあります。言葉遣い一つでその人の内面が見え隠れすることもありますし、身につけた教養や品、ユーモアなども言葉を通して伝わりますね。
英語の場合は、時には一言発しただけでその人がどこの国の出身なのか、更にはどの州の生まれでどのような教育を受け、どのような人生を歩んできたかまでが推測できてしまったりします。
言葉というのはその人そのものですし、私たちのアイデンティティーでもあるのではないでしょうか。

さて、お堅い話はこれぐらいにして、今日は笑いに笑えるアニメーションをご紹介したいと思います。
これらのアニメーションは、アイルランドでアイルランド人によって制作されたものです。
更に言うと、制作者は若干29歳のジェイムス・サリヴァン(James Sullivan)という男性で、アイルランド南部のコーク州にある小さな町、カンターク(Kanturk)の出身の人です。

ジェイムス・サリヴァン
(スミンキーショーツの生みの親、ジェイムス・サリヴァン)

いくつもの作品が制作され、ほとんどすべてYouTubeで見ることができます。作品群の総称名は「スミンキーショーツ(Sminky Shorts)」。
アニメーションの動物が出てきて会話をするという、わずか数分の短い作品群です。
会話の内容はあまりにもナンセンスでくだらなく、思わず吹き出してしまいます。

が、それと同じぐらいおかしいのが動物たちの英語訛りです。
クリエイター本人がコークの生まれなのでコーク訛りの場合が多いのですが、ほかにもケリー、ダブリン、キルケニーだか北ティペラリーだかの訛りのもの、北アイルランド訛りまでが模倣されており、その話し方といったら!

地方によって言語のアクセントが違うことは日本でも同じですし、世界各国どこに行っても同じ現象が起きていることと思います。
「アイルランド英語」と一言でいってもいろいろあるわけで、そのアクセントは実にバラエティー豊かです。
それと同時に、アクセントにかかわらずアイルランド人特有の話し方というのももちろんあり、このスミンキーショーツのシリーズを見ていると「アイルランド人らしさ」が殊更に誇張されているようで、それも可笑しいのです。
どうしてアイルランド人って、こんなに言葉遣いが悪いのでしょうね!

まずはこちらの作品。



コーク出身の友人が「ホンットにさ、恥ずかしいよね、コーク人は!」と苦笑していた「I can't do it」には、コーク訛りの馬2頭が登場します。皆さん、聞き取れますでしょうか・・・。

続けてこちら。



アイルランドの首都、ダブリンの訛りです。
首都なんだから標準語でしょう?と思われるかもしれませんが、敢えて言えばダブリンの下町アクセント、ということでしょうかね。政治家やニュースキャスターなどは地方のアクセントのついていないプレーンな英語を話しますが、これが標準語なのかというと首をかしげてしまいます。
そもそも、標準語とは一体何でしょうか?言葉というものに、標準なんていうものがあるのかしら?というのが、私の考え方です。

お次はケリーです。



私の夫の父はケリーの人間でした。
夫の出身であるクレアのエニスの町に50年以上暮らしましたが、ケリーの弟たちから電話があると途端に戻ってくるケリーのアクセント。懐かしいです。

最後にこちら。



おそらくこちら側の(アイルランド南西部の)人たちが動物たちの声を担当しているので、人によっては「こんなの違う!」という方もおられるようですが、一応北アイルランドの訛りを模倣したものです。

いかがでしたでしょうか?
スミンキーショーツが分かればアイルランド英語も分かる!というわけではありませんが、これで笑えればあなたもアイルランド通?かもしれません。

スミンキーショーツは、このほかにもたくさんの作品があります。YouTubeで検索をするとたくさん出てきますし、今後は私の「アイルランド田舎生活 フェイスブックページ」のほうにも、ときどき動画のご紹介をしていこうかなあと思っています。
アイルランド田舎生活 フェイスブックページ

字幕付きで見れたら、本当は一番面白いのかもしれませんね。
え?字幕はもちろん英語ですよ・・・!



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2014.09.18 06:02|アイルランドで英語
アイルランドの英語、と聞いて皆さんはどんな英語を想像されるのでしょう。
「アイルランドの英語は相当に訛っている」というコメントは、よく聞きます。これはステレオタイプ化されていて、茶化して言われる場合も多いようですが、よく考えてみると何を根拠にして言っているのか、それでは一体どんな英語が標準なのか、私には分かりません。

アイルランド英語の訛り(方言、アクセントのことですね)の話はまたの機会にお話したいと思いますが、今回は意外に知られていないアイルランド英語ならではの表現のうちの一つをご紹介したいと思います。

アイルランドにおける英語は、文法や単語の用法など一見イギリス英語とさほど変わりないようです。
ただ、中にはアイルランドならではの言い回しや表現もあります。

毎年夏に我が村で開かれるアイルランドの伝統音楽のフェスティバルで、必ず会うイングランド人の男性がいます。
ハリーというのですが、彼と立ち話をしていたらいつの間にか「アイルランドでしか聞かれない英語の表現」という話題になりました。

今日ご紹介したいのは、その時の会話で出た表現で「I'm after ○○ing.」というもの。
例えば「I'm after coming home」となると、「今帰宅したばっかりよ」となり、「He was just after having a big operation」の場合は「彼はちょうど大手術を受けたばっかりだったんですよね」となります。

日常会話の中で、私もよく使う表現です。
これが、ハリー曰く「アイルランドならではの表現。イングランドでは絶対使わない」のだそうです。
あら、そんなことも知らずに使っていたわ!ハリー、教えてくれてありがとう。

さて、この話、面白いなと思ったのでアイルランド人の友だちに話してみたら、そのうちの一人がもっと面白いことを教えてくれました。
「それはね、どうしてアイルランド英語なのかというと、もともとアイルランド語にある言い回しだからなのよ」

ほぉ~~!

これを指摘したアイルランド人の友人は、ゴールウェイのコネマラ地方というアイルランド語が母語の地域の生まれで、学校に行き始めるまで英語は知らなかった、という人です。
「これは、アイルランド語の表現がそのまま英語に直訳されているケースだわね」とのこと。

道理で他の英語圏では使われないわけです。

私は自分の身の回りで聞かれる英語から言葉を覚えていっているので、こうしたことは誰かから指摘されなければ気づきません。ハリーとの会話を機にいろいろと調べてみると、このほかにもアイルランドでしか使われない言い回しや、アイルランド特有の単語というものがかなりあることが分かってきました。
そういえば、アイルランドに来た当初は「ん?何だろう今の言い方、日本では習わなかったな~」と違和感を感じることがしばしばありましたっけ。

夫が海外に行って英語を使うと、一発で「アイルランド人だね」とばれてしまうわけですが、これはきっと単なるアクセントの問題ではないのでしょう。やはりそこには、アイルランド人らしい話し方、というものが存在するからです。

私はここに暮らしているし、ここの人たちが基本的には好きで、彼らの言葉遣いにも愛着があります。
アイルランドならではの面白い言い回しや好んで使われる単語は他にもたくさんあるようなので、これから一つずつアップしていきたいと思います。



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発信者の紹介

望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎをしているほか、アイルランド伝統音楽の魅力を紹介するプロジェクト「ブラックバードミュージック」を運営しています。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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