2017.11.20 23:08|アイルランドのスポーツ
ロシアで開催される来年のサッカーワールドカップですが、アイルランドは先週デンマークに大敗し、出場を逃す結果となりました。
ダブリンのアヴィヴァスタジアムで行われたこの試合、ワールドカップの出場をかけた最後の試合ということでアイルランド全国の人々が観戦していたことと思います。

ところで、アイルランドのサッカーを見ているとあることに気がつきます。
それは選手の多くがダブリン出身であること、です。そして、あら、更にはサッカーの解説者たちもダブリン人、サポーターの多くもダブリン訛りの人たちばかりではありませんか。どうして?

Robbie Keane
日韓ワールドカップで一躍大人気となったロビー・キーンもダブリン人

もちろん中にはティペラリーやドニゴールなどから出てきている選手もいるんですけどね。

もう一つの特徴は、イングランドで生まれ育った2世、3世のアイルランド系の選手も代表に多く選ばれていることです。
その一人がインタビューで「そうですね、来週ダブリンに戻ってホームで戦えるので、チャンスがあるんじゃないかと思います」とコメントした際に、夫がすかさず「おいおい!君はダブリンの何を知ってるって言うんじゃい!」と怒っており、苦笑しました。

ダブリン人とアイルランド系イングランド人によって構成されているサッカーアイルランド代表チーム。
そんなわけで、サッカーというスポーツは「ジャキーンがやってるスポーツ」という観念がどうしてもつきまといます。
(「ジャキーン(Jackeen)」についてはこちらに記事を書いています)

アイルランドの地方人たちにとって、サッカーは自分たちとはやや距離のあるスポーツであり、どこか冷めた目で見ているところがあります。

イングランドのプレミアリーグはアイルランドでも生放送で中継していたり、マンチェスターやリバプールのファンはアイルランドにも大勢います。サッカー好きのアイルランド人というイメージはあるのですがね。

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2017.10.12 09:03|アイルランドのスポーツ
先月末にアメリカ、フロリダ州で世界ボート選手権が開催されていましたが、日本でも報道されていたのでしょうか。
ボート競技はややマイナーなスポーツかもしれませんが、日本からも選手団が参加していたようです。

オリンピック競技にもなっているこのボート競技、実は近年アイルランドの得意分野なんですね。
馴染みのない方のために、ボート競技の動画を載せてみます。



スピーディーでエキサイティング、見ていて大変面白いスポーツです。伝統的にはヨーロッパ圏の国々が圧倒的に強いですね。
今回の世界選手権もアイルランドでは数日にわたりハイライトのテレビ番組が組まれ、盛り上がっていました。
というのも、アイルランドはなんと金メダルを2つも獲得したのです!おめでとう~。

一つはポール・オドノヴァン(Paul O'Donovan)の男子シングル軽量級。彼は去年のオランダにおける同選手権からの連続優勝です。

もう一つはシェイン・オドゥリスコル(Shane O'Driscoll)とマーク・オドノヴァン(Mark O'Donovan)による男子ダブルス軽量級の金メダル。素晴らしい!

ボートが熱い!コークが熱い!2

ここに、なんとも面白い事実があります。
彼ら金メダリストを含む選手の多くが、実はアイルランドのある特定の場所から輩出されているのです。
それは、アイルランド南部にあるコーク州、それも西コークにあるスキバリーン(Skibbereen)という町です。この町をゆるやかに流れる川を拠点に、昔からボート競技が盛んな地域です。

鍛えられた筋肉でスポーティーなイメージの彼らですが、コークの人たちなのでむろん話し方もコーク流!世界選手権という舞台に流れるウェストコーク訛りがたまりません。

シングルで金メダルを取ったポール・オドノヴァンは、実はガリーと二人兄弟で2016年のリオオリンピックでも銀メダルを取っています。その時の二人をまとめた動画がこちら。さあ、二人の英語、聞き取りが難しいですよ~。



人口2500人ほどの小さな田舎町から、世界に通用する選手たちが続々と生まれているということ。地元の人たちにとっては大変な誇りではないでしょうか。

ボートが熱い!コークが熱い!3

まさに、豊かに流れる川や湖に恵まれたアイルランドの風土が支えるスポーツ。今後も注目していきたいと思います。

ちなみに金メダリストたちのO'DriscollとO'Donovanという名前はいずれもウェストコークの代名詞のような名前、だそうですよ。

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2015.10.01 23:58|アイルランドのスポーツ
皆さん、今ロンドンで行われているラグビーのワールドカップは観ておられますか?

時差のおかげで日本では真夜中に行われる試合が多いようですが、こちらはとっても盛り上がっています。
ラグビー大国アイルランドももちろんワールドカップに進出しており、これまでのグループ戦で2試合戦いましたが、いずれも勝利をおさめています。

ラグビーワールドカップ2015

イングランド、オーストラリア、南アフリカなど一般的に英語圏の国で盛んなラグビーですが、アルゼンチンやフランスなども強国として知られています。

先週末に行われたアイルランド対ルーマニア戦では、ある世界記録が出ました。
ラグビーの試合の観戦者数で最高記録が出たのです。その数、8万9,267人。もちろん、大半はアイルランドのサポーターたちです。ロンドン、近いですものね。

ラグビーワールドカップ2015 (3)

ロンドンはアイルランドから飛行機で小一時間ほど。アイルランド本国から赴いたサポーターたちに加え、イングランド在住のアイルランド人たちやアイルランド系市民であふれる土地柄の表れでしょうか。
いずれにせよ、アイルランド人たちがいかにラグビー好きであるかが伺える面白い記録です。

さて、ワールドカップには日本も出場していますね。
日本でラグビーというとどうしてもマイナーなスポーツと思われがちですが、ワールドカップには1987年大会から連続して出ているそうです。

日本チームもとってもかっこいいですよ~。

ラグビーワールドカップ2015 (2)

体格でも負けていません!
初戦では、なんと強国南アフリカを最後の最後で負かすというラグビー史上最高のゲームを見せてくれた日本。我が家も興奮の渦中でした。試合終了後、私の携帯電話に次から次へと入ってくる「おめでとう、日本!」、「よくやった!!」という家族や友人からのテキストメッセージ!私も日本人としての誇りでいっぱいになり、幸せな時間でした。

私は知らなかったですが、日本ラグビーの世界ランキングは12位なんですね。
1位はもちろんニュージーランド。アイルランドは4位につけています。

ルールが分かってくれば、サッカーよりもずっと面白い気がするラグビー。
今週の土曜日、日本は第3戦目、サモアとの試合が待っています。キックオフは日本時間の夜10時30分です。
さあ皆さん、ぜひ日本を応援しましょう!

ラグビーワールドカップ公式ページ

4年後の次なるラグビーワールドカップの開催地は日本です。
これを機に、日本ラグビーがどんどん勢いに乗ってくれたら嬉しいと思います。
Come on Japan !!!


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2013.10.17 20:44|アイルランドのスポーツ
アイルランドの国技の一つ、ハーリング(Hurling)のシニアで、見事全国優勝を果たしたクレア。

決勝のテレビ観戦+ディナーのために我が家に遊びに来てくれていた多国籍の(笑)友人たちは、我が夫の意気込みにただただ圧倒されるのみ。
「いつもの物静かなパットはどこへ行った?!」
ごめんなさいね~・・・。

最後には声を枯らしていた夫、試合が終わってからも超ハイテンション。なんか、涙ぐんでいませんか?
翌朝も、目覚めと同時に満面の笑顔で「人生で最も幸せな日♪」とか何とか言って、弟に電話したり友だちに電話したり、とにかく誰かと話すたびに決勝の試合について、クレアチームについて、熱く語っていました。

私自身もことの重大さがだんだん分かって来て、これはとんでもない歴史のただ中に今いるんだなあ、この勝利は、人によっては死んでも墓まで持っていくぐらいの(←本気で)大きな意味があるんだな、と実感しました。

そんな興奮冷めやらぬ我がオコナー家。
決勝の翌日、エニスで行われたクレアチームのホームカミングのイベントに行ってきました。

クレアハーリングイベント2013 (1)

エニスの町は、イベント会場周辺はすべて通行止め。警察や地元の防衛隊が忙しく交通規制をしたり人々を誘導したりと立ち働いていました。
それにしても、すごい人。こんなにたくさんの人をエニスの町で見たのは初めてでした。

クレアハーリングイベント2013 (3)

通り過ぎたパブの前にはものすごい人だかりが。今夜はエニスの町が荒れ狂うこと間違いなし。

クレアハーリングイベント2013 (4)

会場ではエニス出身のアイルランド音楽の若手バンドが野外ライブをしていて、選手団が到着する何時間も前からクレア中の人々が集まっていました。
その後の発表では、この日クレアチームのホームカミングにかけつけたサポーターの数は3万人。エニスの人口が2万人ちょっとですから、驚くべき数字です。
U2がコンサートをしたって、こんなに人は集まらないぞ。

予定の時間を大幅に過ぎて、とうとう選手団が会場に到着。想像を超える興奮の渦の中、遠くに豆粒のように見える選手たちを拝み、またこの勝利の英雄である監督、デイヴィー・フィッツジェラルドの気持ちのいいスピーチを聞いて、オコナー家は帰宅の途へ。

クレアという自分たちの誇るべきカウンティーのために集まった人々は、まさに老若男女。
アイルランドは小さな国ですが、こんな風景を見ていると「アイルランドだなあ~」としみじみ思います。この規模の小ささ、ローカルさ、そして誰しもが夢中になって、誰一人恥ずかしいとも思わずに、みんなが一丸となって自分たちを誇りに思っているアイルランド人。
いい国に住んでいるなあ、私。と、へとへとになりながらにんまりとしてしまうのでした。



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2013.09.30 19:16|アイルランドのスポーツ
やりました!とうとうクレアがやりました!
このブログでも引き続きお伝えしている、2013年シニアハーリングの決勝戦、クレア対コーク。
試合は先週の土曜日に行われ、クレアが全国優勝を果たしました!!!

9月の頭に行われた最初の決勝戦でクレアとコークは引き分け、今回はリプレイとして2度目の決勝が行われました。
クレアからは前回よりもさらに多くのサポーターがスタジアムに押しかけ、会場は8万2,000人を超す人々で埋まりました。

クレアハーリング優勝2013-3
クレアから車で、そしてバスをチャーターしてダブリンにかけつけたクレアのサポーターたち。

エニスの実家の義母などは「昨夜は決勝のことを考えただけで夜なかなか寝付けなかった」と言っていましたし、夫も朝からソワソワソワソワ。今にも心臓発作を起こしてしまうのではと思うほど、落ち着きません。
クレアはここ数週間というもの、どこに行ってもクレアの旗、旗、旗。「幸運を祈る!」などの手書きのサインもあちらこちらに登場し、人々は道で会えばそろいもそろって決勝戦の話をしています。
クレアの人々にとって、この決勝の意味がどんなに大きかったことか。

私たちは、決勝戦を自宅で観戦することにしました。
本当は、フィークルの村のパブに行ってみんなで見たらいいんじゃないかと思っていたのですが、前回の決勝戦を見にパブに行った友人の話では「地元の人たちはみんなダブリンに試合を見に行っちゃってて、パブはがらがらだった」とのことだったので、この案はお流れに。

そして、いよいよ試合開始。
夫があまりにも平常心を失っているので、私まで緊張してくるではありませんか。子どもたちもクレアカラーを身につけて「頑張れー!」と応援。

夫はテレビに向かって叫びまくり、雄たけびをあげ、ポイントが入るとジャンプしながらまた叫び、結局試合中一度も座りませんでした。

クレアハーリング優勝2013-2

・・・ものすごい試合でした。クレアもコークも、全力でプレー。余計な口論やちょっとした喧嘩もなく、これ以上にないほどの集中力で、まさに完全燃焼の試合でした。
のちに、この試合は「ハーリングの歴史上、最も素晴らしい試合」と評されたほどです。

最高瞬間視聴率では、アイルランドの130万人の人々が試合を見ていたそうです。平均視聴率は64%ということですから、クレアだけでなくアイルランド全国の人々がいかに関心を持ってこの試合を見ていたかがご想像いただけるかと思います。

コークに幾度となく巻き返されそうになりながらも、試合はほぼクレア優勢で進行。
そして、試合終了。スコア、クレア5-16、コーク3-16。

クレアハーリング優勝2013-4
クレアの選手たちと監督のデイヴィー・フィッツジェラルド。

監督のデイヴィ・フィッツをはじめ、会場に詰めかけたクレアのサポーターの中には、感動のあまり涙する人々の姿がありました。
クレアにとっては、大きな大きな勝利です。

クレアハーリング優勝2013

クレアの優勝は、実に16年ぶり。
言葉ではとても表せないほどの、最も感動的な瞬間でした。


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望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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