2017.10.12 09:03|アイルランドのスポーツ
先月末にアメリカ、フロリダ州で世界ボート選手権が開催されていましたが、日本でも報道されていたのでしょうか。
ボート競技はややマイナーなスポーツかもしれませんが、日本からも選手団が参加していたようです。

オリンピック競技にもなっているこのボート競技、実は近年アイルランドの得意分野なんですね。
馴染みのない方のために、ボート競技の動画を載せてみます。



スピーディーでエキサイティング、見ていて大変面白いスポーツです。伝統的にはヨーロッパ圏の国々が圧倒的に強いですね。
今回の世界選手権もアイルランドでは数日にわたりハイライトのテレビ番組が組まれ、盛り上がっていました。
というのも、アイルランドはなんと金メダルを2つも獲得したのです!おめでとう~。

一つはポール・オドノヴァン(Paul O'Donovan)の男子シングル軽量級。彼は去年のオランダにおける同選手権からの連続優勝です。

もう一つはシェイン・オドゥリスコル(Shane O'Driscoll)とマーク・オドノヴァン(Mark O'Donovan)による男子ダブルス軽量級の金メダル。素晴らしい!

ボートが熱い!コークが熱い!2

ここに、なんとも面白い事実があります。
彼ら金メダリストを含む選手の多くが、実はアイルランドのある特定の場所から輩出されているのです。
それは、アイルランド南部にあるコーク州、それも西コークにあるスキバリーン(Skibbereen)という町です。この町をゆるやかに流れる川を拠点に、昔からボート競技が盛んな地域です。

鍛えられた筋肉でスポーティーなイメージの彼らですが、コークの人たちなのでむろん話し方もコーク流!世界選手権という舞台に流れるウェストコーク訛りがたまりません。

シングルで金メダルを取ったポール・オドノヴァンは、実はガリーと二人兄弟で2016年のリオオリンピックでも銀メダルを取っています。その時の二人をまとめた動画がこちら。さあ、二人の英語、聞き取りが難しいですよ~。



人口2500人ほどの小さな田舎町から、世界に通用する選手たちが続々と生まれているということ。地元の人たちにとっては大変な誇りではないでしょうか。

ボートが熱い!コークが熱い!3

まさに、豊かに流れる川や湖に恵まれたアイルランドの風土が支えるスポーツ。今後も注目していきたいと思います。

ちなみに金メダリストたちのO'DriscollとO'Donovanという名前はいずれもウェストコークの代名詞のような名前、だそうですよ。

望月えりか @Twitter (心に浮かんだこと、何気ない出来事や印象に残った瞬間を言葉にしています)
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2016.10.03 19:49|アイルランドのスポーツ
日曜日にゲーリックフットボールの決勝戦が行われ、今年もダブリンが優勝を果たしました。
決勝戦まで幾度となく這い上がるものの優勝を逃し続けているメイヨー(Co. Mayo)をまたしても破り、2年連続の優勝を遂げたダブリン。新聞などのメディアではもちろんトップニュースで報道され、ダブリン州の旗であるブルーがよく目立ちました。

ダブリンきらい?

さて、去年ダブリンがケリーを破って優勝した時もそうでしたが、アイルランドで「ダブリン vs ○○」という大きなゲームがあると必ず不思議な現象が起こります。例えば今年は「ダブリン vs メイヨー」だったのに、これがいつの間にか「ダブリン vs そのほかのアイルランド地域」になっているのです。あくまで国民感情としての話ですが。

ダブリンはアイルランドの首都、ということは誰しもご存知と思いますが、ダブリン市はダブリン州、County Dublinの州都でもあります。130万人以上の人口を抱えるダブリン州。アイルランド共和国の全人口のうち、ゆうに4分の1以上がダブリンに住んでいることになります。

政治や社会、音楽、アート、ファッションなどなど、最先端のものはすべてがダブリンを中心に回っているかのようなアイルランド。
ダブリンに暮らす人々には感じにくいかもしれませんが、地方の人間にとってダブリンはそんな風に映っているようです。

伯母が結婚してダブリンに住んでいるとか、息子がダブリンの大学に行っているとか、ダブリンは地方の人々にとっても重要な都市です。ダブリンに親戚のいないアイルランド人はいないのではないでしょうか。それなのに、ダブリン人と地方に暮らすアイルランド人の間には、途方もない距離感があるようなのです。

地方のアイルランド人たちがダブリン人をけなしていう呼び名があります。その名も「Jackeen(ジャキーン」。
これはJack(ジャック)という男性の名から来ている俗語で、スラングの一種ですね。ジャックはイングランド人の総称で、それに「小さな」という意味の「~een」をつけて「ミニチュア版イングリッシュ野郎」というような意味になります。ひどいですね~。
歴史的にも文化的にもダブリンはアイルランドで最もアングロ化(イギリス化)していることから来ている言葉のようです。ダブリンの人の様子を見ていてもこの傾向はうかがえて、これが地方の人々がダブリン人を「自分たちと違う人間」と意識する理由のようです。
実際私の身近にいるアイルランド人(地方人)がダブリン人たちのことを「あいつらはアイリッシュじゃないからな!半分ブリッツ(イングランド人をけなして言う呼び名・・)みたいなもんなんだから!」と言っているのを聞いたこともあります。うわー、大変大変。

「ダブリンに住んでるからってアイルランドを知ったような顔するなよ!本当のアイルランド精神はアイルランドのカントリー(地方、田舎)にあるんだからな!」と思っている地方のアイルランド人は多いはずです。まあまあ、おさえて!

そんなわけで、前述のダブリン対メイヨーのゲーリックフットボールの試合は、こんなアイルランドの地方人たちの感情を反映していたのですね。「ダブリンに勝たせてなるものか!メイヨー、俺らの分まで頑張っておくれよ!」と。
ちなみに、JackeenはダブリンのGAA(ハーリングやゲーリックフットボールなどの国技を統括する組織)の選手たちとそのサポーターを総称する際にも使われるそうです。悪意があるのかないのか・・・。

ダブリンきらい? (2)

ダブリンへのコンプレックス。一言では例えようのない複雑なものがあります。
アイルランドという国は小さいですが、一歩国の中に入りこむといろいろあるものです。くわばらくわばら。


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2015.10.01 23:58|アイルランドのスポーツ
皆さん、今ロンドンで行われているラグビーのワールドカップは観ておられますか?

時差のおかげで日本では真夜中に行われる試合が多いようですが、こちらはとっても盛り上がっています。
ラグビー大国アイルランドももちろんワールドカップに進出しており、これまでのグループ戦で2試合戦いましたが、いずれも勝利をおさめています。

ラグビーワールドカップ2015

イングランド、オーストラリア、南アフリカなど一般的に英語圏の国で盛んなラグビーですが、アルゼンチンやフランスなども強国として知られています。

先週末に行われたアイルランド対ルーマニア戦では、ある世界記録が出ました。
ラグビーの試合の観戦者数で最高記録が出たのです。その数、8万9,267人。もちろん、大半はアイルランドのサポーターたちです。ロンドン、近いですものね。

ラグビーワールドカップ2015 (3)

ロンドンはアイルランドから飛行機で小一時間ほど。アイルランド本国から赴いたサポーターたちに加え、イングランド在住のアイルランド人たちやアイルランド系市民であふれる土地柄の表れでしょうか。
いずれにせよ、アイルランド人たちがいかにラグビー好きであるかが伺える面白い記録です。

さて、ワールドカップには日本も出場していますね。
日本でラグビーというとどうしてもマイナーなスポーツと思われがちですが、ワールドカップには1987年大会から連続して出ているそうです。

日本チームもとってもかっこいいですよ~。

ラグビーワールドカップ2015 (2)

体格でも負けていません!
初戦では、なんと強国南アフリカを最後の最後で負かすというラグビー史上最高のゲームを見せてくれた日本。我が家も興奮の渦中でした。試合終了後、私の携帯電話に次から次へと入ってくる「おめでとう、日本!」、「よくやった!!」という家族や友人からのテキストメッセージ!私も日本人としての誇りでいっぱいになり、幸せな時間でした。

私は知らなかったですが、日本ラグビーの世界ランキングは12位なんですね。
1位はもちろんニュージーランド。アイルランドは4位につけています。

ルールが分かってくれば、サッカーよりもずっと面白い気がするラグビー。
今週の土曜日、日本は第3戦目、サモアとの試合が待っています。キックオフは日本時間の夜10時30分です。
さあ皆さん、ぜひ日本を応援しましょう!

ラグビーワールドカップ公式ページ

4年後の次なるラグビーワールドカップの開催地は日本です。
これを機に、日本ラグビーがどんどん勢いに乗ってくれたら嬉しいと思います。
Come on Japan !!!


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2014.06.25 06:12|アイルランドのスポーツ
皆さん、ワールドカップは観ていますか?
ブラジルでの開催という今回のワールドカップは、時差の関係で日本では夜中~朝方に中継されているのでしょうか。
アイルランドとブラジルは時差が3時間(4時間のスタジアムもあるようですが)。
それでもその日最後の試合は開始時間が夜の10時から、最後まで見てしまうと12時で、翌朝は子どもの学校・・なんていう日が何日も続くと完全な寝不足です。

我が家は夫も私も熱心にワールドカップを観ていて、日本戦ももちろん見逃していません。
あ、でも初戦の対コートジボワール戦は、キックオフがアイルランドでは夜中の2時で、リビングルームのソファに横になったのがいけなかったな・・。本田選手の先取点で起きましたね。一番大事な瞬間を逃してしまいました。

先週、フィークルの村のパブでの音楽セッションのために一人で出かけたら、村の中心に入った途端すごい車の数。
「ん?何かイベントでもあったのかな?」と思いながら、どうにか駐車スペースを見つけてパブに入り、そこで会った友人に聞くと「ワールドカップのイングランド戦を観るのにみんなパブに来てたのよ」とのこと。

試合はイングランド対ウルグアイで、結果は皆さんもご存知の通りイングランドがまさかの敗退、しかもこの試合でイングランドの1次リーグ敗退が決定したのでした。
それからは、会う人会う人みんながイングランド戦の話をしています。

特筆すべきは・・・イングランドが負けたことでみんな大喜びしていること・・・!
上機嫌で「いやあ、よかったよかった!」、試合結果は2-1でイングランドの負けだったのですが、「あの1点だって、入る必要なかった!」。

まったく、こんなに悪趣味な話もないわけですが、残念ながらこれが現実なんですね。
ラグビー、サッカー、なんのスポーツであれ、イングランドが出ている時に一般的なアイルランド人がイングランドを応援することは・・・まずないです。
世界のどの地域でも近隣の国とはトラブルがつきものですが、アイルランドとイングランドの関係は特に根が深く、何百年にもわたって抑圧され続けたアイルランド人たちにとって、イングランドは「生涯の敵」のようです。

ワールドカップ2014

私はあくまでアウトサイダーとしてこれを観察しているだけですが、こうしたところにも一般的なアイルランド人気質と呼べるようなものが見られ、面白いなあと思います。

私はこの試合を自宅で観てから外出したわけですが・・・この試合を彼らと一緒に観ていたら、もっとすごいことになっていたんだろうな・・・!くわばらくわばら。



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2013.10.17 20:44|アイルランドのスポーツ
アイルランドの国技の一つ、ハーリング(Hurling)のシニアで、見事全国優勝を果たしたクレア。

決勝のテレビ観戦+ディナーのために我が家に遊びに来てくれていた多国籍の(笑)友人たちは、我が夫の意気込みにただただ圧倒されるのみ。
「いつもの物静かなパットはどこへ行った?!」
ごめんなさいね~・・・。

最後には声を枯らしていた夫、試合が終わってからも超ハイテンション。なんか、涙ぐんでいませんか?
翌朝も、目覚めと同時に満面の笑顔で「人生で最も幸せな日♪」とか何とか言って、弟に電話したり友だちに電話したり、とにかく誰かと話すたびに決勝の試合について、クレアチームについて、熱く語っていました。

私自身もことの重大さがだんだん分かって来て、これはとんでもない歴史のただ中に今いるんだなあ、この勝利は、人によっては死んでも墓まで持っていくぐらいの(←本気で)大きな意味があるんだな、と実感しました。

そんな興奮冷めやらぬ我がオコナー家。
決勝の翌日、エニスで行われたクレアチームのホームカミングのイベントに行ってきました。

クレアハーリングイベント2013 (1)

エニスの町は、イベント会場周辺はすべて通行止め。警察や地元の防衛隊が忙しく交通規制をしたり人々を誘導したりと立ち働いていました。
それにしても、すごい人。こんなにたくさんの人をエニスの町で見たのは初めてでした。

クレアハーリングイベント2013 (3)

通り過ぎたパブの前にはものすごい人だかりが。今夜はエニスの町が荒れ狂うこと間違いなし。

クレアハーリングイベント2013 (4)

会場ではエニス出身のアイルランド音楽の若手バンドが野外ライブをしていて、選手団が到着する何時間も前からクレア中の人々が集まっていました。
その後の発表では、この日クレアチームのホームカミングにかけつけたサポーターの数は3万人。エニスの人口が2万人ちょっとですから、驚くべき数字です。
U2がコンサートをしたって、こんなに人は集まらないぞ。

予定の時間を大幅に過ぎて、とうとう選手団が会場に到着。想像を超える興奮の渦の中、遠くに豆粒のように見える選手たちを拝み、またこの勝利の英雄である監督、デイヴィー・フィッツジェラルドの気持ちのいいスピーチを聞いて、オコナー家は帰宅の途へ。

クレアという自分たちの誇るべきカウンティーのために集まった人々は、まさに老若男女。
アイルランドは小さな国ですが、こんな風景を見ていると「アイルランドだなあ~」としみじみ思います。この規模の小ささ、ローカルさ、そして誰しもが夢中になって、誰一人恥ずかしいとも思わずに、みんなが一丸となって自分たちを誇りに思っているアイルランド人。
いい国に住んでいるなあ、私。と、へとへとになりながらにんまりとしてしまうのでした。



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発信者の紹介

望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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