2017.09.06 08:05|養蜂
忙しかった先月に手をつけられなかった家事のいろいろをこなす9月。特に畑の収穫が思った以上に大変で、玉ねぎ、インゲン、トマト、ズッキーニにリンゴ、梨と嬉しい悲鳴をあげています。

太陽が顔をのぞかせ、風のない穏やかな午後のこと。私と同じく多忙にしていた夫が「ミツバチの巣箱見てみようかな」と言います。巣箱のチェックも、やらなくちゃと言いながら実現していなかったことの一つだったのです。
友人から借りている養蜂スーツを着込んで出ていったパットさんは、しばらくしてからハチミツのついたフレームを3枚持って帰ってきました!

9月のハチミツ2017 (1)

うほほーい。
ハチミツと蜜蝋の香りが漂います。
さあ、この後どうするの?ハチミツをフレームから収穫するなんて、私にとっては初めての体験です。

9月のハチミツ2017 (7)

まずは、白っぽく見えるキャップ(蓋、ですね)をナイフなどで取り除きます。キャップの下にハチミツがたまっているのが見えるかな?

9月のハチミツ2017 (4)

キャップを外したところ。ハチミツがあふれ出てきます!
あんなに小さなミツバチたちが、ここまで完璧で美しい六角形のハニカム(Honeycomb)を蜜蝋で形成している。まるで魔法のようだと思いませんか?自然は、時に私たちの想像をはるかに超えた驚きと感動を与えてくれます。すごい。

9月のハチミツ2017 (9)

ワックス(蜜蝋)を取り除いて、少しずつ濾して瓶詰めしていきます。

9月のハチミツ2017 (3)

全部で7瓶ほど!やった!

よくハチミツは健康食品であると言われます。美容にも効くし、薬用にもなります。
ただ、市場に出回っているハチミツと名のつくもののすべてにこの効用があるとは言えないそうです。
加熱処理をして脱色、脱臭された精製ハチミツ、水あめなどを人為的に加えた加糖ハチミツ。
これらとは別に、純粋ハチミツというものがあります。加工されていない、加熱もされていない、ミツバチの巣からそのままとれた天然のハチミツのことです。花粉が入っているのでやや不透明なことが多く、低温では結晶化するのが特徴です。

この純粋ハチミツこそが、私たちにとってパワフルな薬となるのです。

9月のハチミツ2017 (2)

うん、確かに不透明な色で、濾している間は酵素のおかげで小さな気泡が無数に出ていました。
正真正銘、純粋ハチミツ。アイルランド産。我が家産。
何にも代え難い贅沢なハチミツではありませんか。

パットさんが今回取ってきたのは3枚のフレームのみ。ハチミツはまだ巣箱の中にあったけれど、全部を取るようなことはしません。ハチミツは何よりミツバチの食糧ですから、勝手ながらおすそ分けをいただいた気分です。
9月はヒース(ヘザー)の花も満開だし、自然界にはまだまだ花が見られます。
今月も頑張ってね、ミツバチ。


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2017.08.30 08:46|ワイルドフード
畑というのは私たち人間の手によって作られる、いわば人工的な空間です。私たちが育てたいもの、食べたいもの、鑑賞したいものを植えて、丹精込めて世話します。今年の夏も、我が家はお金を代価に野菜を手に入れることなく、自分たちの畑での労働を代価に新鮮な野菜を日々食しています。

これとは別に、今月はちょっと嬉しいボーナスがありました。

マッシュルーム2017 (3)

きのこ。
このきのこは、毎年私たちの土地の決まった場所にひょこっと顔を出します。
英語ではセップ(Cep)、別名ポルチーニです。そう、イタリアン料理などで使われる、あのポルチーニです。

セップは、アイルランドでは夏の終わりから初秋にかけて出てくる野生のマッシュルームです。
野生なので畑などでは栽培できず、山菜などと並んでワイルドフードと呼ばれる食物の一種です。

きのこ狩りになじみのない友人からは「野生のきのこを食べるなんて危ないんじゃない?」とよく言われます。きのこは確かに何百もの種類があり、有毒のきのこも多いものです。私も詳しいわけではありませんが、このセップに限っては一目瞭然であることと、何より毎年現れるスポットが決まっているので間違いがなく、安心して食べています。

セップは、私たちの土地では樺の木の下に必ず生えてきます。
トネリコやオークの木の下にはありません。いつも、いつでも樺の木の下。

マッシュルーム2017 (2)

ある朝セップを一つ見つけると、我が家の土地にある樺の木の周辺をすべて回ってみた私。すると・・・あるあるある!
あっという間にいくつものセップを収穫できました。

マッシュルーム2017 (1)

きのこなのでどんな調理法にも合いますが、自然の風味を新鮮なうちに味わうためにも、我が家はバターやオリーブオイルで火を通し、レモンジュースを少し絞ってシンプルにいただきました。フェスティバルの期間中は友人らも我が家に泊まっていたので、朝食にも出してみんなで「おいしいおいしい」と言って食べました。
自然の恵み。自然の味。豊かな自然に感謝です。


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2017.07.25 08:49|レシピ
6月の大半を日本で過ごしたせいで、今年はあやうくニワトコの花(エルダーフラワー)の季節を逃してしまうところでした。
シャノン空港からの帰り道、花の咲き具合を無意識のうちに目で追っている私。ああ、やっぱりもう全部終わっちゃってるかなあ。

ところが、やや標高の高い我が家に戻ってくると、家の周囲にちらほらとまだエルダーの花が残っているではありませんか。
涼しいところに住んでいてよかった!
さっそくバスケットを手に花を摘みました。

エルダーフラワー2017 (1)

本日は、私が毎年作っているおいしいジャムの一つをご紹介します。
その名もRhubarb & Elderflower Jam

畑で元気に育つルバーブのジャムは定番ですが、ここに6月の花エルダーを加えることで、それはそれは美しい香りのおいしいジャムが完成します。一度作ってから虜となり、毎年数瓶必ず作っています。
ルバーブとエルダーフラワーが手に入る皆さんは、ぜひお試しあれ。

まずは家の裏の畑でルバーブを収穫します。

ルバーブ2017

******ルバーブ&ニワトコ(エルダー)の花のジャム 材料******
ルバーブ 500g
ニワトコ(エルダー)の花(大きなヘッド) 5つ分
砂糖 500g
レモンジュース 1個分

ルバーブとエルダーフラワーのジャム (9)

①ルバーブはきれいに洗って1‐2センチの長さに切る。エルダーの花はなるべく花の部分だけを茎から取る。

②ボウルを用意して、ルバーブ、エルダーの花に砂糖を加えてまんべんなく混ぜる。

ルバーブとエルダーフラワーのジャム (5)

③ふきんや蓋などでボウルを覆い、暖かい場所に24時間置く。翌日、ボウルの中がシロップ状になっているはず。

④鍋に移し、レモンジュースを加え、ゆっくり加熱して砂糖を完全に溶かす。

⑤ルバーブに十分火が通り柔らかくなるまで弱火で調理する。30分ほど。

ルバーブとエルダーフラワーのジャム (6)

⑥一気に強火にし、ぐつぐつと沸騰させる。10分ほど。

⑦煮沸消毒した瓶に詰めて出来上がり!

ルバーブとエルダーフラワーのジャム2017 (3)

我が家は朝食がパンなので、毎朝数種類のジャムが並びます。ルバーブとエルダーフラワーのジャムは、我が家の夏の定番ジャムです。

ルバーブとエルダーフラワーのジャム2017 (1)

さて、これはエルダーの花が散ったあと。

エルダーフラワー2017 (2)

秋にはきれいな紫色の実をつけ、これもお料理に使います。


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2017.05.19 08:15|養蜂
畑仕事が日増しに忙しくなる中、我が家の畑では目に見えてミツバチの数が増えています。去年我が家にやって来たミツバチ群だけでなく、この地域にはミツバチを養う人が何人もいるので、確実に増えているのでしょう。ミツバチの減少が危惧される世の中で、なんと明るいニュースでしょうか。

私たちの敷地内にある古い石垣で自生するクラブアップルの花が、今満開を迎えています。ここに集まるミツバチの羽音が実に見事です。
虫の羽音というのは、毎日聞いているといつの間にか虫の種類を聞き分けられるようになります。ミツバチの羽音にも特徴があって、今では視界には入らなくともすぐそばにミツバチがいることが分かります。

養蜂に詳しい友人のジョンと話していたら、「そろそろ巣箱を開けて中の様子を一度チェックした方がいい」とのこと。素人に近い私たち二人は言われるがままに「はいそうですか、じゃあそうしよう。」
数日後の夕方、ジョンが養蜂道具一式を携えて来てくれました。ミツバチのことに関しては基本的に私は一切関与せず、パットさんに一任しています。アイルランド人の男性2人は白い養蜂スーツを身にまとい、いざ出陣。いってらっしゃーい。

しばらくして戻ってきた二人のレポートによると、我が家のミツバチ群はいたって健康、活発そのもの。女王蜂もどんどん産卵しているらしく、巣箱の中はスペースが足りなくなって上部にハチの巣があふれ出ていたということでした。その六角形のハチの巣をナイフできれいに取り除き、新しい箱を追加し、本日の作業は終了したのだそうです。

取り除いたハチの巣には、ハチミツがたっぷり入っていました。

初めてのハチミツ (3)

巣箱の掃除で出たものではあるけれど、これはもしかして生まれて初めての自分たちのハチミツ?

初めてのハチミツ (2)

あんなに小さな虫たちが、巣箱の中でここまで正確な幾何学模様を作っている。自然が織りなすマジックです。

ハチの巣はもちろんこのまま食べることができます。ハチミツを自然の形のままいただく体験、贅沢ではありませんか。
ただ一点、最後にどうしても口の中にワックスが残ります。うーん、スムーズなハチミツも1瓶あるといいかもしれない。
我が家にはまだ攪拌機がないので、小さな茶こしで少しずつ抽出してみました。

初めてのハチミツ (1)

完成!飴色がきれいです。
そしてお味は・・・言うまでもありませんね。優しくて甘ーい、自然で素朴なハチミツの味でした。

これからどんどん忙しくなるミツバチ。
この夏、本格的なハチミツの収穫が実現しそうです。

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2017.02.15 22:53|養蜂
瓶の中のこれ。一見何だか分からないですよね?

ジョカニのハチミツ2017 (1)

実は、ハチミツなんです。
よく遊びに行く村のパブ、ここでボタンアコーディオンを演奏する親しい友人からもらいました。彼は趣味で養蜂をやっていて、養蜂ビギナーズの私たちの良きアドバイザーとなっています。
(過去の記事→「ようこそミツバチ!」)
パブで一緒に音楽を楽しませてもらった夜、「帰るから、じゃあね」と声をかけると「あ、エリカ、ちょっと待って。僕も一緒に外に行く。車の中に渡したいものがあるから」と言って、くれたのがこのハチミツです。

ジョカニのハチミツ2017 (3)

「ワックスもそのまま入ってるから好きかどうか分からないけど。前に話してたアイヴィーハニーだよ」

アイヴィーハニー(Ivy Honey)とは、文字通りツタのハチミツ。
アイビー(ツタ)は、アイルランドの田舎でそこら中に自生するつる性の植物で、よく木の幹などに絡まっていますね。秋になると白い地味な花を咲かせますが、ミツバチにとってはこれが冬支度前の貴重な資源と言われています。
夏に収穫するハチミツとは違い、アイヴィーの花をもとに作られるハチミツは色も香りも味も独特で、昔から薬として使われてきた歴史があるそうです。

ジョンからもらったアイヴィーハニーは、とろりとしたいつものハチミツとは違い六角形の形のまま結晶化しています。
パンなどには塗れないけれど、スプーンで少しずつ砕いて口にすると・・・

なんておいしいハチミツでしょう!!!

夫も「これはすごい」と大絶賛、娘のリラも「今まで食べたハチミツで一番おいしい!」と言って週末の朝食時には必ず一口、二口・・。甘いだけではない、口に含んだ途端そのパワフルな味に圧倒されます。

ジョカニのハチミツ2017 (2)

我が家のミツバチたちは、冬の今も穏やかな日は忙しそうに巣箱を出入りしています。
アイルランドでは、2月がミツバチにとって最も過酷な月と言われています。でも今年は暖冬で厳しい寒さがないのと、数週間前からはハリエニシダの黄色い花も咲きはじめました。
ミツバチがいるだけで、こんな風に私たちも自然の変化に敏感になっていきます。また少し成長させてもらったような、嬉しい気持ちです。

今月を乗り切れば、ゆっくり春がやって来る。
我が家のミツバチたちからハチミツのおすそ分けをいただく日も、ゆっくりやって来そうです。


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発信者の紹介

望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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