2017.07.15 09:35|アイルランド人
娘の音楽イベントに付き添って、クレア州の北部にあるキルラッシュという町まで行ってきました。私が親しくしているフランス人の女友だちも一緒に行きたいということで、3人で車に乗りこみます。

帰り道のおしゃべりの中で「アイルランド人がするウィンク」の話でたいそう盛り上がりました。友人は「それってもしかしてあれ?ときどき男性にやられるんだけど!」

そうそう、それそれ。
後部座席の娘に向かって「リラはできるよね、アイリッシュウィンク」とうながすと「出来るよ」と言ってデモンストレーションをして見せてくれます。友人は「やっぱり!それよそれ!不思議だな~、何か意味があるのかな~って思ってたの!」とのこと。

彼女曰く「フランス人はやらないわ」。アイルランド人の夫に訊くと苦笑して「ん~、まああれはアイルランド人特有のものだろうね」。

アイリッシュウィンク

そんなわけで、私は勝手にこれをアイリッシュウィンクと呼んでいます。
ウィンクといえば相手に何らかのシグナルを送るために片目を一瞬閉じることを言いますね。西洋の皆さんはよくやります。
アイリッシュウィンクは片目を閉じるだけでなく、ウィンクをするのと同時に顔を一瞬横にひねるのが特徴です。

これはアイルランド人特有のサインの一つで、「やあこんにちは」というカジュアルなあいさつであることが多いですが、男性が女性に対してすると「君、かわいいね!」という好意的な表現となることもあります。

我が夫も「ハロー」と言いたい場で男性にも女性にもやっているのを見かけます。が、夫が私に向けてこのウィンクをしたことは一度もありません。
親しい間柄ではやらないというのか、知らない者同士だったり、たまたまその場がうるさかったりして言葉であいさつできない時、相手が忙しくて声をかけられない時、ちょっと遠くにいる相手にあいさつしたい時などにやることが多いようです。

男性が多いですが、姓を問わず女性でもやる人がときどきいますね。
テレビのキャスターやプレゼンターなどが視聴者に向けてやることもあります。
私の大好きな天気予報士、ジェラルド・フレミング(Gerald Fleming)氏は、ここ数年こそテレビには出てきませんが、昔はよくニュース番組のあとに天気予報を担当していました。彼はこのアイリッシュウィンクの達人(!)で、予報の終わりによくやってくれていました。
この動画でも、天気予報を言い終えたジェリーさんが「バイバイ」と言うのと同時にアイリッシュウィンクをしています。ほんの一瞬ですのでお見逃しなく!



私が村のよろず屋でパートの仕事をしていた頃は、よく男性のお客さんからこのウィンクをもらったものです。
そして今日。
タラの町の坂道を車で下っていたら、前方から電動車椅子に乗った老人が車道をのぼってきます。80歳前後の男性でしょうか。
すると、すれ違いざま首を軽く振って「ぱちっ」!

娘が「ああっ~、今の人ママにウィンクしたー!」

アイリッシュウィンクに年は関係ないもんね!
どんな場合でも好意的な気持ちを表すものなので、皆さんもアイルランドでぜひ発見してくださいね。


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2017.07.06 08:56|毛糸と私
娘のリラはよくホームシックになります。フィークルの村中に住むクラスメイトの家にお泊まりに行くだけでも家が恋しくなるほどで、エキサイティングな3週間の日本滞在時も後半はホームシックに。

アイルランドの自宅に戻ると、当の私も「ああ、これが恋しかったんだわ!」というものがいくつもあって、やはり自分の家ほど居心地のいい場所はないのだなと改めて感じました。

その一つが、このセーターです。

2017年手紡ぎジャンパー (1)

この前の冬に自分で紡いだ羊毛の糸を使って編みました。
限りなくシンプルで、長く着られて、袖を通すたびに愛着を感じられるような一枚を作りたい。
型はなく、寸法を測るところからはじめて、いざ編み上がってからは着心地が少しでも悪い部分は思い切ってほどき直し、手間を惜しまず最後までこだわりました。
好きな服というのは色とか肌触りだけではなくて、快適な袖の長さや襟ぐり、肩幅などすべてが自分の体になじんでこそ出合えるものではないでしょうか。

使ったのは、トマスが飼育している白い羊の毛を紡いで双糸にしたものです。

紡いだ毛糸 (3)

編んで編んで、毛糸がなくなったら紡ぎ車で更に紡いで紡いで・・・どのぐらいの時間をかけて完成したのかは私にも分かりませんが、その甲斐あって満足のいく一枚のセーターができました。

2017年手紡ぎジャンパー (2)

四季を通して着れるよう、かなり太めの棒針をわざと使って編んだので軽いセーターに仕上がりました。目が粗いので太くなったり細くなったりする手紡ぎ毛糸の風合いが面白い表情を出してくれます。

7月といえば夏本番のアイルランドですが、気温も20度前後と涼しいので、日本から帰ってきてからも大活躍のセーターです。

「エリカ、そのジャンパー(アイルランドの英語ではSweaterとは呼ばずJumperですね)毎日着てない?」

Ah yes. Oh, NO NO NO!


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2017.07.04 09:00|家 族 / 故 郷
2週間前まで横浜市の実家にいたのに、今はこうして牧草地に放たれた2頭のポニーを撫でながら、彼らの馬糞を拾い集めている私。
アイルランドに舞い戻りました。
母国日本に帰国した時もホッとしたけれど、アイルランドに帰ってくる時にも似たような安堵感があります。

帰国後すぐに、時差ぼけのまま子どもの大きなイベントに出かける用事がありました。それに続けて日本からいらしたグループの皆さんをご案内する仕事があり、ずっと気持ちが張り詰めていました。

今やっと一息ついています。たまっていた皆さんからのEメールに一通ずつご返事をしたり、外では畑の大掛かりな草むしり、種まき、大量のニンニクの収穫など手を真っ黒にした力仕事の続く日々です。

ガーデン20176月 (2)

肩の力が一旦抜けたのでしょう。
時差ぼけは治ったはずなのに起きていられないほどの眠気に襲われ消灯もせずに眠っていたり、朝目覚めるたびに少しずつ心の疲れが取れていく感があります。

朝方のおかしな時間にふと目覚めると、窓の外からしとしとと雨音が聞こえていました。激しい雨ではありません。涼しい夜気が開けた窓からわずかに入ってきます。
暗闇の中の、かすかな雨音と冷気。
自分の棲み家に帰ってきたんだな、と気持ちの安らぐ瞬間でした。

来月にはまた大きな企画が待っています。まだこれに向けた準備もあり、気持ちを引き締めて臨みたいと思っています。
でも今は、束の間の休息。アイルランド不定期便も私ののんびりペースでまた更新していきます。


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2017.06.18 01:42|アイルランドで畑仕事
日本に着いてみると、なんと我が母が家のバルコニーで野菜を育てていることが分かりました。彼女はもともと農家の娘ではあるけれど、70近い今でも予定をみっちり入れる人でいつも忙しくしています。青々と生い茂る野菜に水やりをする姿に驚きました。

きゅうり、チェリートマト、ナス、ピーマン、しそ、パセリ。朝顔、あじさい、ゼラニウム。私が置いていったテラコッタの鉢も再びお役目をもらって、無機質だったベランダのなんて瑞々しいこと。

今日、上に住むご近所さんに会って立ち話をしたら、母の野菜作りのことを「娘さんの影響受けたって私には話してくれたんですよ」ですって。そんなこと、肝心の娘は初耳ですよ。

帰省中はいつの間にか水やりも任されている私。数日後にはアイルランドへ帰国(?)だし、そろそろ我が家の畑が気になる頃です。

夫のパットさんは、日本に来るたび日本の畑を眺めるのが好きです。
今回は外出先でジャガイモを発見。

ふむ。

子どもの国2017 (1)

ふむふむ。

子どもの国2017 (2)

これは?何やら見ております。

「日本人もジャガイモ好きだよね」との発言の裏には「ジャガイモは本当は僕たちのもののはずなのに」というアイルランド人らしい考え方が・・・ある気がするのだけれど?
こちらの場所もそうですが、ジャガイモの隣に大豆が植わっていることが多く、日本らしい風景だなと思います。

6月という月は、アイルランドでは真夏なんですね。
3週間の生長は著しいものなので、我が家の畑はジャングルのようになっているのではないかしら。
土を触りたくなってきました。


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2017.06.17 01:59|家 族 / 故 郷
日本に来ています。

横浜市の実家に滞在しながら、3週間の帰省です。日本に帰国する時には、ほぼ毎回アイルランド音楽のプロデュースを兼ねているので実は大変忙しく、今回はなぜか殊更に忙しく感じられます。

そんな中、本日やっとぽっかり一日空きました。
ゆっくり朝食をとって、アイルランドから持ってきたバリーズティーを夫と2カップずつ飲みました。子どもたちを起こして、留守にしていた間の話を一つずつ聞かせてもらいました。私の父と過ごした楽しい時間、母とのスイミング、上野の科学博物館で見たもの。今日はバスにも電車にも乗らず、地元で少し買い物をして、パソコンで少し雑務をして、それから空が暗くなってきました。
ああ、アイルランド不定期便を更新しよう。

3年ぶりの日本は、まったく素晴らしいです。我がニッポン。いい国だな、と感じます。
私がどこに住んでいても何をしていても、日本人であるという事実が変わることはありません。この国は、私が死ぬまで、そして私が死んだあとも、ずっとずっと私の母国です。自分の国に対して、常に自虐的でありたくはありません。
私は楽観主義とよく言われますが、何事も、特に何かを変えたいと思っている時は、そこに希望がなければいけないと思うのです。落胆して文句しか出てこないのでは、いい方向に舵を切ることが私にとってはとても難しい。

3年ぶりの日本に対して、失望も悲観もありません。家族に会って、家族の愛情を改めて感じました。アイルランド音楽を通して、多くの素敵な人たちに会いました。近所の道やお店で見知らぬ人と何気ない言葉を交わし、ホッとする瞬間がありました。希望のたくさん見える帰省です。

理屈抜きに愛せる国。それが母国かなと思います。

さて、田舎育ちの子どもたちは、アーバンライフも難なくこなし満喫しています。
地元のお店に向かう途中、熟れたヤマモモの実がたくさん地面に落ちていました。

ヤマモモ2017年6月 (2)

「ママが子どもの頃はこれよく食べたなあ」と言うと、「食べれるの?」とさっそくきれいな実を探し始める子どもたち。私もついでに拾ってみると、幼い頃の記憶が実の赤と同様鮮やかによみがえってきました。


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発信者の紹介

望月えりか

Author:望月えりか
ウェブサイト「アイルランド田舎生活」のブログ版、日々の暮らしの様子をエッセイにしてお届けしています。
2004年よりアイルランド人の夫、一姫二太郎と4人でアイルランド西部の小さな村に暮らしています。
アイルランドの自然と伝統音楽に囲まれながらオーガニックな野菜作りと食生活、農家さんの羊毛で糸紡ぎ。アイルランド伝統音楽プロジェクト「ブラックバードミュージック」運営。フィドルを弾いたりフルートを吹いたり。
新聞、雑誌等プレスへの寄稿文依頼はirishcountrylife@gmail.comまでお問い合わせください。

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